第二十七話 登録と地下
【ノリは道連れ世は情け】
ノリは勢いがあることが心強く、同じように世を渡るには互いにノリと情けをかけることが大切である?
【ボケとツッコミ世の常識】
ボケたらツッコミ、ツッコミはボケて流すは世の決まりごと?
「こんな言葉があったなんて知らなかったですわ?」
いやいや、知ってたでしょ?知らなかったって言えるのか?完全に息が合って『『宜しくお願いします!』』って言えないよな?!二人共『ニタァ』って不気味な微笑みはしないように!
アスカちゃん、そろそろ現実に帰って来ような?笑い過ぎて涙流しながらお腹よじれる〜ってお腹に左手を手当てて右手で机を叩かなくてもいいから・・・。
それよりもまだ班長の変更は出来るのか?面倒くさそうだから辞退したいんだが?
「流石ユキお嬢様!流石ミキお嬢様ですね素晴らしいです!ユイ殿、頑張って下さい応援してます!」
「「「空気読め!筋肉!!!」」」
三人息ピッタシだな・・・。あれだけ笑い苦しんでたアスカちゃんは、筋肉のツッコミはしっかりとするんだな。ところで・・空気を読むって、皆空気が読めるのか?後でミキちゃんに聞こう。
「勇者登録用紙はもう送ったので変更出来ません。荷物持ちのユイ殿が班長で、勇者がユキちゃん、ミキちゃんが魔法剣士で出しました」
変更出来ないのか・・・仕方ないな。
ところで、勇者登録するのに面倒くさい事するんだな。別に誰が勇者だろうと何人いようと構わないんじゃないのか?それに勇者課って何をする所なんだ?とりあえず行くか?
「では先ずは勇者について語りまって、まだお話終わってませんから!」
「アスカちゃん、語りが長いもん!」
「規則ですのでミキちゃんも聞いて下さい!」
要は勇者が悪い事をしても処罰出来なかったのと、偽物勇者が現れ金品や食料の強奪や陵辱や詐欺もあって、勇者課は勇者を管理をする為にあるのだそうな。
「「・・・よ・良く分かりました・・・」」
ミキちゃん・ユキちゃん寝てたよなぁ。アスカちゃんが途中から『ユイ殿!得物貸して下さい!』って言われたけど、俺が頑張って聞くから勘弁してもらった。
「勇者課の今日の日直・・・が・頑張って下さい!」
冒険者組合地下三階
階段を下りたら大きい両扉があるんだが。
「なに?『酔眠中』って書いてある札が扉に掛かってるね」
酔って寝てるのか・・・ってか仕事しろよ!
「これは職務怠慢です!教育的指導をします!」
こらこらユキちゃん!怒るのは分かるけど、『酔眠中』の札を燃やしちゃ駄目だぞ。
「たーのーもー!」
ミキちゃん、今時『たのもう』って言うのか?道場破りじゃないんだから、もう少しお淑やかに頼む。
「ふにゅにゅ・・ふにゅ〜!押しても開きません!」
ユキちゃんは可愛いふんばり声だけど、全力で押しても開かないのか?んじゃ引いて開ければって思ったけど、取っ手が無いんだな?
まさか!引戸か?下から上へ挙げる・・よろい戸か?でも手や指を引っ掛ける所もないからな。
「おに・・ユイちゃん出番です!」
俺がやったら駄目じゃないか?ってかこの扉が壊れるぞ?たぶんだけど勇者になる為の試練が、この扉を開ける事と関係してると思うんだよなぁ。
「面倒くさいから壊しちゃおう!ユキちゃん【狂炎】で殺っちゃってー!」
「あ!ごめん無理ー。この扉は魔消鉄鋼ですね」
魔消鉄鋼か・・・俺か・・・。
君達も魔消鉄鋼くらいで『無理ー』とか言わないように、ちょっと覚えてもらおうかな。
魔力を打ち消す魔消鉄鋼は、叩いても硬くて壊せないですね?(コン!#%〇□▽♪ー!)
「・・・ちょ〜っと・・派手にやっちゃったね!」
軽く叩いただけなんだけど、ちょっと強かったか・・。
「ミキちゃん、ちょっと聞いて良い?」
「ちょっと待って?」
俺の左腕にしがみついてたミキちゃんが移動だと!?俺から離れたのは良い事だが、ユキちゃんの足元から登る際にスカートの中に頭を入れないであげてね?『何だ白か』って言わない!更に登ってユキちゃんの胸触って『盛り過ぎじゃね?』・・・確かにユキちゃんの胸は大きいな。前に見た時より大きくなってないか?成長期か?ミキちゃんがやっと肩車された状態になったな。
「なにかな?」
「二人のステータスってどんな感じなの?」
横文字か!分からん!
「帰ってから勉強と修行だねぇ」
「ストレングスとかアジリティの数値を聞きたいだけなんだけど・・・」
とりあえず・・・進むか?ん?扉の奥は幅十メートル、高さ十メートルくらいの真っ直ぐの通路だけで、左右の壁には扉も無い。上手く誤魔化してるけど、扉があった場所からは異空間だな。そうなると面倒くさいが俺が歩いた方が早いな。ミキちゃんは定位置の左腕へ、ユキちゃんは俺が背負ってる金庫に座らせて肩車で・・。
「「えっ!!」」
冒険者組合長室
「ギルマス大変っす!」
ノックもせず入って来てポージングするんじゃありません!何事ですか?私は今、ミキちゃんから聞いた情報から、お父様に事実確認をするお手紙を書いてる途中なのです。肉鎧があったら直接王都まで行くんですが・・・壊れたからお外行けない。
「『肉鎧ゔぁーじょん四改』が邪魔っす!」
「マキ、ここに持って来て」
「帰ったっすよ?」
「あ゛〜っ!」




