第二十三話 推薦と混同
『愛娘アスカちゃんへ。
ユキちゃんには勇者になってもらうので、登録宜しくねね〜♪
登録しないとアスカちゃんの居場所を不特定多数の婚約予定者に連絡しちゃうからね〜♪
それとも、この手紙を渡した『お猿さん』と結婚しても良いからね〜♪
ダディより』
「なんじゃこりゃー!」
国王軽っ!そりゃアスカちゃんでも怒るぞ。
「あの国王今度会ったら絞める!私のユイちゃんを渡すもんですか!」
別にミキちゃんの物でもなければ、アスカちゃんの所へお婿に行きません。
「ユイちゃんがお嫁に行ったら、誰が私の世話をしてくれるのよ!」
自分でしなさい・・・ってかお嫁かよ・・・。
「「・・・・・」」
他に言いたそうなユキちゃんとマキちゃん・・・ミキちゃんに睨まれて黙っちゃったな。色々思う所があるんだって!たぶんツッコミだと思うけどな!
俺も言いたい事はあるが、国王からの手紙をすっかり忘れてたから何も言えなくなったな。
んで?手紙はユキちゃんを勇者登録してもらう為の推薦状なんだろ?何でアスカちゃんは油汗を垂れ流してるんだ?・・・あっ分かった!不特定多数の婚約者候補は、アスカちゃんの行方を探してるけど誰も知らないんだ!もしもユキちゃんの勇者登録を拒否したら、国王が婚約者候補に『コタゴリラ(ここ)の冒険者組合長がアスカちゃんだぞ』って言いふらすんだな?ってかそんな事で悩む必要があるのか?・・・俺が肉鎧壊したからか・・・。面倒くさいけど組合長室へ行って治すか・・・。
はい治った!・・・治したは良いが・・・アスカちゃんごめんよ!性能が格段に上がってしまった!とりあえず貼り紙しておくか。また組合長室に行くのか・・・。
『取り扱い注意』
「勇者登録に必要なのは、冒険者階級が全員六級以上でパーティーメンバーが三人以上ですので条件は満たしています・・・が!コタゴリラのギルドマスターとして今この二名を降格しようとしてます」
あー俺達は六級だったな。降格したら勇者登録は出来ないわな。ってかアスカちゃん大丈夫か?もの凄い汗で顔が赤いから・・・風邪か?水薬飲む?ポンポン痛い?
「んで?降格するの?しないの?」
ミキちゃん、今日はずっと俺の頭の上なんだな。
「・・こ・降格・・・します!」
アスカちゃんの決断・・・今も悩んでる?
マキちゃん、その笑顔が怖いです。
「お姉様!何故勇者登録させて頂けないのですか!?」
ユキちゃん、本気で勇者になりたいのね?
「私は『猿』が嫌いなんです!」
「「「公私混同じゃね?!」」」




