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「シドさんも不思議なポケットできたの凄いです!」

「ホント、惚れ直しちゃうわぁ♪」


「俺なんて……まだまだこれからだからな。」

 二人でシドの横を固めると思いっきり見上げて話す。

「シドさん……」

「めっ」

 二本の人差し指でお口にバッテン。



 シドの両手で二人の頭を撫でる。

「ミナヅキ、今日はずっと二人でどうしたんだ?」


「やってみたいことがあるんです。」

「実験? みたいな? ふふふ……」


 イタズラな瞳が獲物を眺めて舌なめずりしている。

「えええ……俺ぇ?」


 至近距離で圧を受けて汗まみれのシド。


いーきまーすよぉー♪」



「「状態異常超無効!」」


 七色の光の粒子がシドの周りに舞い上がって身体中を包んで閃光と共に消えてしまった。



「これで状態異常超無効が厚くなってたらお得じゃないかと思ったんです。」

「です。お試ししてみますか?」

 ぽひゅ

 シドは息を飲む。

「……ミナヅキ、それって……ちょっと!」


 懐から飛んで離れる。瞬間、シドの剣を奪う形で抜刀し、ニヤリと微笑むと剣を振り抜く。


「なにを!!」


「効いているのか確認します?」

 ミナヅキの一振りが弧を描くと斬撃の範囲内の樹木が次々と斜めに滑ってゆく。

 前方で瞳が妖しく光ると次の瞬間、目の前にミナヅキの瞳があった。

「うわ! ちょっと……ミナヅキ! 絶対駄目だ! ストップ!」

 ……が、ストップの言葉を受けて剣を捨て、シドの胸の中にミナヅキが丸腰で全力で飛び付く。

「はーい!」

「がはっ!!」


 五m程飛ばされたが、花畑に包まれミナヅキをシドが抱え込む形で動きを止める。


「あ……愛が痛い……!」


「大丈夫ですかー? シドさーん」



「……てへっ、やりすぎちゃった♪」

「ミナヅキー……もう今日は離さない!」


 抱え込んだミナヅキを決して離さない。

「あーん、ごめんなさーい!」



「樹木もこんなに倒れちゃってどうするんだ?」

「うぅ……ごめんなさい」

 ミナヅキを抱えたまま膝に乗せ懇々(こんこん)とお説教をする。

「この樹木もそのままにしておけないじゃないか。」

「……はい、すいません……」

「だいたいミナヅキは後先考え無さすぎなのだ。聞いているのか? ミナヅキ……」




「うえーん、もうしませーん!!」



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