表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/251

63



「てへへ……つい、やっちゃいました♪」




「ほほう、この瑞々しい肌といい……これがミナヅキの新しい剣か……。また、いつも通り……他の追随(ついずい)を許さない斬新な保管方法を考案したものだな」

 冗談めいた口調で兵長が腕を組んで観察している。マーヤさんに無理を言ってお願いしても、急に準備出来たのがメイド服だけだったので、可憐なメイドさんが出来上がってあたしの傍らに立ち尽くしている。


「……ジェネッタ」

「はい、こちらに……。箝口令(かんこうれい)を敷いて砦内外に一切の発言を禁止させます」


「……よろしい」

 兵長が此方(こちら)から目線を動かさずスッと手を上げるとジェネッタお姉さんは退室していった。




 野郎成分多めのこの南方の砦にいきなり現れたこの華。とりわけ(うるわ)しいこの女子の存在に、周りの男達に戦慄が走り一部は色めき立っていた。

「シドさんしっかりして!」

 先程の衝撃から抜け出せない恋人を揺さぶるも一向に反応がない。あれはシドさんにとって相当衝撃的なモノだったに違いないけど、なんだか特に胸の辺りがモヤモヤもする。

「むーっ」



 本人の説明としては、主が求めるままに異空間(ふしぎな)ポケットより抜刀し、刀として使う時以外は、こうやって人としての生活が営めるようになっている……と。

 そう言われて、あたしとしても気持一つで抜刀出来る……とは言え、気軽にいつでも抜刀! (いえい!!)とまでは行ってはいけない気がしてならない。だって息もしてれば血だって通っているんだよ?


 ちらりと人混みの中の(すめらぎ)を見やると、クールな印象の彼女があたしの目線に気付き、此方(こちら)にむけてデレたような最高の天使の微笑みを返してくれる。

「あああ……うちの刀が、尊すぎる!」




「ひゅーー! 君と俺が結ばれるのは前世からの約束なんだ。君とは運命の絆で結ばれているんだぜ……ハニーちゃん」

 何処からともなく湧き出た害虫(でぃもにー)が、渾身のキメ顔でうちの日本刀を壁ドンして(あご)クイして口説いているが……、当の本人の目線は絶対零度そのものだ。


 ドカ! バキ!

「うぎゃ! やめ!!」

 バキ!! ボキ!!

「撤去!」

 先輩達の後輩を可愛がる攻撃(物理)がクリティカルヒットして汚物は退場させられていった。

 誰彼構わずはダメだよね。うん。







(すめらぎ)はこの上なく幸せでございます。あなた様のように素晴らしい方にお仕え致す事が叶いました。しかも主様の命を少しも損ねることなくお仕え出来るなど本当に夢の様でございます」

 些か盲信気味ではあるがとても礼儀正しくていい子だった。

「そう? あたしも皇が少しは息抜き出来そうでよかった♪」


「この上は、この感謝の気持ちを表すために、主に隣の島国パゴラーンの領土と国王の首を献上致したく存じますれば……」

 んんん? 何処をどうしてこうなった……という着地点に色んなモノが飛び出す程驚いている。

「いやいや!! それは全くもって必要無いからね! そもそもあの国はもう十年以上前に滅びてて、なんなら国王の首もずっと昔にそりゃもうポロって打ち取られて久しいみたいだよ!?」



「あらあら……そうでしたか……。残念です」



 こんな感じで皇は思考が若干過激で驚かされる。その他はとてもいい子なんだけどね……。


 新しい仲間も増えてここでの生活も更に楽しくなってきたよ♪



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ