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 いつもの変わらない大森林。手を繋いで歩くことが増えた私達。カニエール君は到着するなり意気揚々と駆け抜けて行ったw

 あの人、当然カニがベースの不思議な生き物なので、構造的に?横向きに凄い勢いで突き進んでいくのだけれど、ほんの少し斜め前むいてるのにこの前気がついた。斜め四十五度で流し目してきたの! そんなの笑うわ(笑)



 先日めでたく両思いになれたのでシドさんと恋人繋ぎ。彼の精神的な安定はとりあえず保たれたみたいだけれど……。

「ねえ、シドさん」

「ん? どうした?」

 にこやかに微笑む。うぅ、イケメンにはいつまでもドキドキする。


「いつもシドさんへのイタズラに使ってる"ミラー"って名付けた魔法……、鏡みたいに反射したあたしをイメージして、それを再現しているものなのですが」

「う、うん、それはとてつもない事だよね? どの属性を駆使したらそんなものが出来るのだろうか一度詳しく聞かせてくれないか?」


「あははは。どうなっているのか、あたしにもさっぱりなんですよね~」


「それで、先日読書していて気がついたんですがあたし達感覚とか? は共有されてなかったんです」

「ほう。それは気になるな」

 シドさんが考えはじめてる。

「それで、更にしっかり考えて、この度知識を共有することができました」

「え!?」

「だけど、その他、叩かれたり殴られたり、触られたり? そういう感触も共有してるのかなーって思って、実験に付き合ってほしいです♪」

 シドさんが、難しそうな、顔をしてこちらを見る。

「それはもしかして俺に、ミナヅキを害せよとでも、いいだすつもりなのか?」

「いやいやいや! そんなの絶対無理です! 痛いの恐いもん……」

 道場以外で痛いのを想像してしまった。恐いったらありゃしない。

「なので、あたしを片方だけ抱っこしてみて欲しいのです。それでいつもよりすこしで? いえだいぶちょっぴりですよ? ……色んな所も触ってみてほしいんです……その時あたしは、後ろむいてますから!」

 ああ! シドさんが真っ赤になって俯いちゃった!!  

 うぅ、可愛い!!


 しばらく悶絶してたけど、耳まで赤いのに無言でおいで、ってしてくれた!

「では……」

 ふぉん


「だっこー♪」

 恥ずかしいからすぐ背中をむけちゃった! だってだってなんだもん!

「あっ!」

 ちょ!抱き付いていないほうのあたしの耳にまで、シドさんの吐息が!

「ひゃあ! ちょ! くすぐった!」

 アタシは思いっきり突き放して、あたしはあたしと抱き合った。

「ご協力あ、ありがとうございました!」

「ちょっとまって! もしかして!」

 !? 制止され止まったあたしの前にシドさんが両手であたし達の耳元から首のラインを優しく撫でる

「ひぁあ!」

 電気が駆け抜けていったみたいな感覚に腰がぬけちゃったあたし達!

 耳を両手で隠して抗議する!

「も、もう! シドさんのばかぁ!!」

 ぽひゅ

「すまない……つい。」

 なにやら満足げなシドさん。もて遊ばれちゃったよ~! ぴえん。

「しかし、……それは……何だか色々凄いな……ふ」

 少し恍惚な表情をされちゃった。

「もー! そんな風に触ったらダメなんですからぁ!!」

 真っ赤になって抗議した。当然の権利です。

「本当にすまない! ミナヅキが可愛くてつい……」


「ううう、そんないい顔したって駄目なんですからねー! 今日のあたしは、おこなんですよ!!」


 


一旦激しく漏れでた欲望は抑えられたけど、結果我慢が何倍にも増えるシド氏。だが、少しは余裕が出てきたみたいで良かったです。



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