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 とうとう、熟練度も上がりきったのか、きっかけになる言葉も、呪文も無しにこれだけは扱えるようになっちゃった!

 懲りずに二人でゴロゴロ考える。


「ねえねえ? これってさ」

「何々?」

 ごにょごにょごにょ……


 によによ……。あたし、いいこと考えちゃった!







 コンコン。

「ミナヅキ、起きてるかい?」

「あ、シドさんお仕事お疲れ様です!」

 にっこり♪

 夜、空いた時間にシドさんが遊びにきてくれる事が増えたのだ。部屋に来たらその流れでお茶まで淹れてくれるイケメン。もうこの部屋に来た、シドさんのルーティンにお茶くみも組み込まれちゃったみたい。てへ。

 例の事件以降、食べ物はおろか飲み物を用意する事すら三歩以上ひいて見てる事にしているの。


 だって、命大事よ!! これにつきる。



「シドさんの淹れてくれる紅茶はすごく美味しいんですよね♪」


「夜はこれをいただくと、あたし寝付きがとても良くて、毎日元気です♪」


「なら良かった」

 ふんわり笑顔で用意してくれる。普段はそんな事してないはずなのに、とても綺麗な所作なの。スマートに隣に座るとか……これが無自覚にできるとか凄いなぁ。





 あたしの計画に必要なメインキャストが自ら来てくれたからには、計画は速やかに実行しないとよね。



「最近、この世界や、元居た世界に無かった魔法について勉強しているんです」

 お茶を頂きながらいつも通りに雑談を始める。


「うん。知識は人生を豊かにしてくれるかけがえのない宝物だからね」


 満面の笑みでナデナデしてもらった! シドさんが嬉しそうであたしも嬉しい。



「しかし、ミナヅキは偉いな。俺も何か学ばなきゃ、いつの間にか君に置いていかれちゃうかもしれない」


「あ、シドさん! 茶葉の入ってた引き出しに、兵長さんが持ってきてくれて、商人さんからいただいたっていう王都で流行りのチョコが入っているんです!」


「じゃあ、それ持ってこようか」


 シドさんが立ち上がって向こうに取りに行こうとアクションを起こす。




 今じゃない?! 今だ!!


「シドさん……」


「ん?どうし……!!」

 シドさんの背中に二人で、がしっと!!

「ええ? ミナヅキと誰?!」



「シ~~ドさん!」


 驚き戸惑う彼の左右から覗き込む二人のイタズラな瞳……。


「なっ!!」

「それ! 抱っこ~♪」


 むぎゅ~♪

 勢い余ってシドさんが尻餅をついて、それにあわせて二人でそれにしなだれかかってる……


「それ……まほ……! えっ!」

 二人の掌で彼の口元をふさぐ……


 にっこり。


「だぁめ!」

 二人で同時に彼の耳元で小声で囁く。

「ひ、み、つ♪」


 ぼぼぼん!

 


 ばたん。


「シドさんしっかりー!!」

 あああ! 真っ赤になって倒れちゃった! どうしよう!





「うっ……ミナヅキ」


 しばらく倒れていたが、目が覚めたシドさんを二人で覗き込む。

 シドさん、一旦冷静になるようにか、両手で顔で覆って何か考えてる。

「ごめんなさぁい!!」

 左右で、落ち込んで泣いてしまったあたしに気付いたシドさんは、そこに座り直すと、二人いっぺんに抱き寄せてくれた。



「うぅ……とりあえず、泣くな!」

「……あぃ」



 嬉しい。あたたかい。



 反省して、二人でシドさんを挟んで座って、これまでの経緯を説明する、シドさんがとても難しい顔をして腕を組んで座っている。



「じゃあ実際ミナヅキに魔法の属性はないままだけれど、想像してたら色々出来るようになって、とうとう短時間だけど自分すらも作れるようになったと……」

「はい……」

「そんなことが可能なんだろうか……とにかく今までの魔法に対する俺の概念が、ガラガラと音を立てて崩れさっていくのは感じるんだが…」


「はぁ……俺の他にこれを知ってるのは?」

「シドさんだけです」


 シドさんが、ぶつぶつ考察を始める。

「砦中にミナヅキが分身できることが知れ渡ると、まずあの変態(ディモニー)が、絶対一人貸せ(性的な意味で)といってくるに決まっている……が、アイツにだけは指一本触れさせる訳にはいかぬ!」

「たっ頼もしい!!」

 尊敬の眼でキラキラしてみちゃう!

「時間経過前の途中で一人消したりもできるのか?」

「はい」


 ぽひゅ

 消えた。


「……色々凄すぎて……頭がおかしくなりそうだ」


「とりあえずしばらくは俺と君だけの、秘密にしよう」

 うんうん。

「この問題は任せてくれ。変態は、はね除ける。二人まとめて俺が守ってみせよう!」

 おおー! 力ない自分達をまとめて守ってくれる宣言をしてくれるシドさんにどきどきしちゃった。嬉しいから抱きついておく。

「シドさん。ありがとうぅー!!」



 その夜はいつもより遅くなってしまったが、日付が変わる迄には解散した。





 隙をみて二人で驚かせては、キラキラした目で見上げていると、耳まで真っ赤になったシドさんの目が、日に日に熱を(はら)んできているのに、気がつかないままいじり倒し続けて、尚一層シドさんを意識させてしまったことをアタシ達は気づかないでいた。




書いててとても楽しいです。

お話も、ちょこちょこたまって沢山になってきて読むのは大変かもですが、頑張って読んでください♪


( `・ω・´)ノ

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