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 こんな夜中に、俺はどこにいるのだろうか。どこまでも続く星空に、ここは広場? だろうか、砦のどこかに同じ景色を見たことがある。

 一体どこだっただろうか……今夜は流れ星がやけに綺麗だ。



 ここがどこだか分からないからには、無闇に動き回らず、とりあえず様子を見てみよう。


 周りを見渡すと、遠くに誰かが佇んでいるのが見えた。とても小さな……あれは幼女だろうか。



 黙って星空を見ている?


 その姿はとても儚げで切なそうな、見ているこちらにも何故か気持ちが伝わってくる……これは思いが魔力を通して大気に滲み出ているのか?

 果たして人間に、そんなことが出きるのだろうか、アレは人成らざるものなのだろうか。


「ふう、ここからじゃ顔も見えないし声も聞こえないな」

 今頃、ミナヅキはちゃんと寝ているだろうか。

 静かに歩み寄ってみる。



『あなたはだぁれ? どうやってここにきたの?』

 こちらを一切振り向きもせず俺に向かって喋りはじめた。

 !

 声をかけるより先に相手に逆に話しかけられてしまい不覚にも驚き、戸惑い、焦りまくっている。これではまるで俺は不審者ではないか!



「……俺はシドという。そこの砦のしがない騎士だ。君の名前は?」



「君はここで何をしているのだ?家族はいないのか?迷子か?」

 ちらりとこちらを向いたがすぐ元の所を仰ぎ見ている。

『私は、セレン。家族は今ここには居ないの……』

 悲しそうに空を見ている。

『この世界に、収まる器もないのに落ちて来てしまって……』

『どうせ落ちるのなら、ちゃんと……』

 また流れ星が!

「ん、今なんて??」


『何でもない……』




『大好きなお姉様にも会えなくなって仕方なく枯れていたお花にお世話になる事になったのです。だけど、こちらでのお仲間にもちっともここでは会えなくて。一人きりで……』


 幼女の瞳からじんわり涙が溢れている。


 家族や元いた世界を思い悲しむミナヅキの悲しそうな顔が思い出される。

「辛い思いをしていたのだな……」

 そっと撫でてやると、幼女は黙って頷く。

『寂しいけれど……この中庭から一人では動くことは出来ないの。あと少し? この体が朽ち果てるまではここにいることになりそう……』

 急に景色が見知ったモノに見えてきた。

「君はあの中庭にいるのか?」


『うん。でも、もしかしたらあの子が気付いてくれたかもしれない……。それにあの子ならもっと素敵なミラクルを私に与えてくれるかも……』


「あの子とは、もしかしてミナヅキの事だろうか……」


 にっこり。微笑むが返事はしない。

「彼女は異世界からの迷い人なんだ」

 セレンは黙って聞いている。

「で、最近こちらの世界に来たばかりなのだ。だから、セレンが仲良くしてくれると、きっとミナヅキは喜ぶだろうな」


『……お兄さん、ちゃんと繋がってよかったですね』


「ん? なんのことだ?」



『無自覚なのね……そのうち嫌でもわかるから……』


「そうか……」



『もういったら? 時間もないし呼ばれているみたいですよ?』




 は!!

 急に引き戻された。

「シドさんおきてください! お寝坊さんですよ? 起こして来てってジェネッタお姉さんが……」


 滝汗!!



「しまったぁ! 遅刻か!!」


 ガバッ!

 急いで着替えねば!

「…て」


「!!」


 昨日寝るとき酔ってて全裸だったーーーー!!!


「にゃあ!!」




「ミナヅキ、重ね重ねすまないぃー!!」


「うう……びっくりするし……」


 ミナヅキが真っ赤になって顔を伏せてる間に準備をして走って出ていく!






 こんな恥ずかしい思いをしたのは……




 なっ何日ぶりだろうか……


 最近、自分に自信が持てなくなってきた。ヤバいな……ディモニーを笑っていられないぞ。



するする書けるものと中々の難産と、言葉を紡ぐのはとても楽しいものです。


読んで頂いてありがとうございます♪

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