武士道とは死ぬ事と見つけたり。
わたくし決心しましたの!(フンス!)
アルフレド様には正直にすべてを打ち明けてお話しようと。
アルフレド様はどの程度事情を知っているのかは知りませんけど!
でも話さずにはいられませんの!
これはわたくし個人の事情、わたくしの欲ですわ!!
打算的で薄汚れた自分との決別ですわ~!!
アルフレド様がいらっしゃる教室に突撃しましたわ!
「たのもう!!」
教室がざわついていますの。
突然の無礼をお許しになって下さいませ。
「アルフレド様!! 放課後中庭でお話がありますの!!」
「なんだい藪から棒に?」
「お待ちしておりますの!!(フンス!)」
あっけに取られているアルフレド様をしり目にわたくしは教室を飛び出て廊下を走りましたわ。
意味なんてありませんの、ただそうしたかっただけですわ。
皆様お騒がせしてごめんあそばせ。
~放課後~
「わたくしアルフレド様にお話したい事がッ!!」
「どうせまた『中身がおっさんだー』って言うんだろ聞き飽きたよ」
「黙って聞いてくださいまし!」
「ハイハイ」
わたくし息を大きく吸って空に向かって叫びました。
「わたくし中身おっさんですのーーーーー!!!」
「フフッ……おもしれー女……」
「わたくし中身おっさんですのよ。男なんて嫌ですの! 吐き気を催しますわ!」
「うん、知ってるよ。それでもいいと言っても駄目かい?」
オレサマショタ腹黒王子は、それは女殺しの爽やかな笑顔ですのよ。
お顔がいい……。
お慕い申し上げております。
結婚したいですわー!!
「アルフレド様はおかしいですわ! 不敬と言う事で死刑にでも追放にでもして下さいまし!!」
「困ったな……ボクのすべてを貴方に捧げると言っても駄目かい?」
「死ねと言ったら死んでくれますの?」
「いいよ」
即答! ドン引きですわ~!!
小学生みたいな意地悪したわたくしが愚かみたいじゃありませんこと!
「ど、どうしてそこまで言えるんですの?」
「ボクは別次元の未来から貴方を追ってここまで来たからさ」
「へ?」




