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結婚式。

 悪役令嬢として転生したわたくしは第一王子様との結婚式をつつがなく終え。

 この国のお姫様として幸せにくらしましたとさ。

 

 終わり。


 ――――――


 初夜。

 

 わたくしタチアナ・イロフスカヤ元公爵令嬢は、これから第一王子アルフレド・デリウス様とベッドインいたしますの。


 めくるめく官能の一夜ですわ~。


「タチアナ、来いよ……」


 俺様腹黒ショタ王子様は女性と見間違えそうになる美少年ですわね。

 わたくし5歳も年上の姉さん女房ですのよ。

 お顔がよろしい事で、わたくし『キュン』といたしますわ。


 ベッドで全裸待機ですわね。

 せっかちですこと。


 わたくしも()く気持ちは同じですわ。

 今日と言う日をとても楽しみにしていましたの。


 ――でもわたくし、先程重大な事を思い出しましたの……。


 王子様にお伝えしなければいけない事が一つありますわ。



「アルフレド様! お話したい事が!! わたくし実は()()()()なんです!!」



 わたしく前世では、日本生まれ、35歳のおっさん自衛官でしたのよ。

 ベッドイン直前の最悪のタイミングで思い出してしまいましたわ~!!


 ただの転生悪役令嬢ではなく『おじさん悪役令嬢』でしたわ~。


 余計な情報は思い出さなくても良かったですわ~……。

 もう戻れない所まで来てしまいましたわ~……。


「何を言っているんだ? フッ、おもしれー女……」


「そ、そう言うの止めて下さいまし!! 男は嫌ですの!! わたくし我慢の限界ですわ~!!」



 わたくし王子様の寝所(しんじょ)から逃げ出してしまいましたのよ。

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