問題2:『上半期ボーナスの、考課適格性判断』《承》
取り急ぎ、
問題2:『上半期ボーナスの、考課適格性判断』《承》
を投稿いたします。
その日の帰り道、里山と一緒に途中まで帰ることになった。
里山「どう、うちの仕事?」
今野「大変ですね。」
里山「あれは大変でしょー。」
今野「はい。」
里山「社外秘だからね?あれ。」
今野「はい。」
里山「どうやってやるか、検討ついた?」
今野「いえ、まだ。」
里山「私はどうしても、理科的にやっちゃうところあるもんだから、ああいうの苦手。」
今野はまだ、その意味が分からなかった。
里山「ああ、それとね、この仕事、江ノ口さん、嫌いだから。」
今野「…え?」
里山「…。」
今野「ああ。」
里山「『ボーナス適正化しないと会社が持たない』って上の方がうるさいんだって。だからあんな仕事まで持ち出して、『収支適正化』とかなんとかってさー。」
今野「なるほどー。」
里山「気味の悪い仕事かもしれないけど、まぁ、頑張ってみてよ。」
今野「はい。ありがとうございます。」
里山「じゃあ、私、こっちだから。」
今野「あ、お疲れ様です。」
里山は手を振りながら去って行った。
次の日から今野は、Excelのシートに1000ページはあろうかというメールのリストをベタ打ちで入力する作業を開始した。
課長「その仕事の資料、印刷していらなくなったら、シュレッダーね?」
今野「はい。」
里山が課長席に行くと、時折、今野は、二人からの興味深げな視線を感じた。
別のタイミングで、一条司が今野の仕事を見て言ってきた。
一条「うわぁ、難しそうっすねー。」
今野「ええ。」
今野は苦笑いを浮かべて答えた。
一条「この仕事、難しいらしいっすね。」
今野「ええ、結構大変な仕事みたいです。」
一条「お疲れさんです。」
今野は笑顔で会釈をかわした。
引き続き、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。
さやそばらすか。