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『でも、できるんです!』  作者: さやそばらすか
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問題1:『企業収支集計』《起》

取り急ぎ、

問題1:『企業収支集計』《起》

を投稿いたします。

次の週、予定通り、課長から業務指示がきた。



課長の席の近くに、今野都と、里山諭子を呼ぶと業務を伝えてきた。


課長「先週伝えていた通り、今週から『企画課』の主要業務に携わってもらうことになるんだが、まずは『企業収支集計』をしてほしい。」



今野「はい。」



課長「声、大きい。」



今野「すみません。」



課長「君に最初にやってもらう仕事なんだが、里山さんと調整した結果、『企業収支』についての支出部分の昨年度分を、部別、月別集計からしてもらうことにする。」


今野「分かりました。」



課長「うちの会社というのは、部の庶務が『元気』でね、経理課の支出と、部ごとにもっている支出の内訳が、『給与』以外合わないものが会社で出回るんだ。」



今野「は?」



課長「部ごと、課ごとに、ちゃんとしたデータは持っているはずなんだけど、経理課に出すとき以外、外に出すときは、『給与』以外、支出額のつじつまが合わなくなる資料を出してくるのが日常化している。」



今野「…。」



課長「それらのデータを、極力、経理課の支出額とつじつまがあうようなデータにして、なおかつ、部ごとに相違がないものにしてほしい。」



今野「…。」



課長「うちの課が見れるのは、経理課からもらった、おおまかな支出の内訳が見れるもの、それぞれの部が会議とかで出してくる支出内訳表、そして、その支出内訳表の、細部データ。これを使って、その支出内訳表を作ってほしい。」



今野は『パワハラか。』と思いながら聞いている。



課長はその後、それなりの説明をすると、



課長「まだ、始めたばかりだから、適宜、里山さんと相談しながら進めてくれていい。」



里山「期限はどうしましょう。」



課長「そうだなー。6月最後の週の月曜日まででいいかな?」



里山「そうですね。」



課長「じゃあ、今野さん、6月末の最後の週の月曜日までに提出してくれ。」



今野「…分かり…ました…。」



というと、今野と里山を席に戻らせた。



今野はその後、昼休み休憩まではだまって何も言わず、パソコンの前に座っていた。



昼休みになり、今野は近くのスーパーで前日に買ったおにぎりなどを食べた。



昼休みが終わると気を取り直し、とりあえず部のデータを入力する作業を始めた。



その日の定時までには、どうやら確かに経理課のデータと計算が合わないようだと分かった。



今野はその日の帰り道、さっそく途方に暮れながら帰宅した。



その日はまだ、課内の里山や、江ノ口が冷たく見えていた。隣の一条はただ黙々と仕事をしている人。

引き続き、ご愛読の程、よろしくお願いいたします。


さやそばらすか。

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