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魔王と呼ばれた者  作者: 椎田 景
序章
1/4

1話 始まり

初作品。頑張ります。

後々変更する予定あり。



俺はいつの間にか魔王と呼ばれていた。

自分で名乗ってもいないし、仲間たちが言った訳でもない。そして1番大切な事だが……俺は人間である。


そもそも、俺が知る限りではこの世に魔人なんていない。知能のある人型生物は人間だけである。

こんな言い方をしたのは、竜がまれに知能を持つためだ。



だが実は、魔王と呼ばれる理由は分からないでもないのだ。なぜなら、俺が治める土地にいる12才未満は皆、頭からツノが生えてるのだ。だが魔人ではない。人間である。大事な事なのでもう一度言おう。ツノはあるが人間である。

確かに、知らない人が見たら魔人だと思うのも納得できる。これには深〜い理由があって、まぁ俺が原因なのだが、それはとりあえず置いておこう。





問題なのは魔王を倒すために召喚されし勇者が王国軍を率いてここにやってくるかもしれない事だ。



勇者が召喚されたのは事実である。王都の様子を知るために遣わしていた俺の部下からの報告なので間違いない。それを聞いた時、俺は一般人の1人として、へぇそうなんだ〜と軽く考えていたのだが、俺が魔王と呼ばれているとなると話は違う。



魔王と呼ばれるようになった理由だが、その部下の調べによると、迷って俺の領地の近くに来ていた冒険者が発端らしい。迷ったからといって、こんな辺鄙な場所までやって来るとはなかなかの方向音痴である。冒険者なんてやめちまえ!


そしてその冒険者は驚き逃げ、無事隣町に帰った後、ツノが生えてる子供がいたとギルドやら酒場やらで話したらしい。


普通、戯言として相手にされないような内容であるが、近年、面白い出来事に欠いていた酒場の人々は酒の肴に大げさに面白おかしく騒いだらしい。



曰く、あの辺は魔人の巣窟である。

曰く、ピーキンス領の人々は魔人に皆殺しにされた。

曰く、今ピーキンス領を治めているのは魔王である。



こういうわけである。なんてこった。

ちなみに俺の名前は、ライ・ピーキンス。正真正銘この領地の領主だ。一応、伯爵である。



このピーキンス領という所は、王都から1番遠い領地で、隣の領地との間にも魔物の住む山が2つほどある。海に面しており自給自足のできる豊かな土地だ。


自給自足をしているがために他の町との交流もここ500年ほどない。もう、よくここがピーキンス領って知ってたな!というレベルである。


そしてその噂は尾ひれがつき王都に到着した。


曰く、魔族がピーキンス領の人々を皆殺しにし、その土地を今は魔王が治めていて、人間を滅ぼそうと画策し、力を蓄えている。らしい。



もう、何も言えね。


王宮はたかが噂で━子供たちの頭にツノがあるのは事実だが━勇者まで召喚して魔王を…つまり俺を滅ぼそうと考えたらしい。大した行動力である。



勇者まで召喚したとなればこちらがなんと言おうと、大義名分を立て確実に攻めてくるだろう。王宮とはそんなものだ。



争いたくないがただ黙って殺されるわけにもいかない。実は俺たちが死んで困るのは人類なのだ。言ってないし、誰も知らないのでこんな事になるのだろうが、言っても信じてもらえないのが分かりきっているので言っていなかったのだ。


まぁ何よりも俺普通に死にたくないし。




勇者を育てる時間が必要なため、まだ時間はある。

戦っても負ける気はしないのだが、争うつもりもない。とりあえず幹部クラスを集めて会議だ。




とりあえず念話で招集をかける。

1週間後ぐらいには会議ができるだろう。




それまでに今までの事とこれからの事、そしてどうするかを自分なりに考えておかなければ…










グダグダ…

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