わん子の冬の出来事5 5回目・・懲りない人食い巨人こと作者!リアンさんアーシュさん
とぼとぼと・・雪道を歩く 三人・・
雪がチラリ・・チラリと降っている・・まだ昼間の時間
空が青い・・
「もうすぐ・・雪は一旦は降りやむな・・」黒髪の少年ことアーシュは言う
コートはグレーのケープ
厚めの黒みがかった灰色の服 左肩には細長に金の文様が入った布・・
上着は腰より少し長くまであり
ズボンの中には入れずに 皮のベルトで留めている
ズボンは上着とより濃い目の黒に近いグレー色
長めの淡い灰色の皮のブーツ そのブーツの中に
ズボンの裾を入れている・・
手袋は黒・・厚い布製
帽子は黒のつば が付いたもの・・両耳あての布がそれぞれ付いている・・赤い色
似たような帽子をアーシュは幾つか持っている・・お気に入りらしい
「しかし 少し冷えますね・・」淡い金髪 淡い青の瞳の長身の青年が言う
白の国の武官・・片腕がない・・少しだけ肘の上だけ残っているリアン・・
穏やかな気質の持ち主・・
服装は 頭から黄みががった白の厚めの生地で出来たケープを被っている
首には青い毛糸のマフラーを巻き 手袋は白い革製・・・手袋の中にはふわふわの生地
服は厚めの生地の白色で 前を重ねて着るタイプ アーシュと同じく腰より長めの上着を
こちらは青の腰布で縛って ズボンには入れずに出している上着の裾と
前の合わせの横の裾には
同じ金の細長い布が縫い付けられて 金の刺繍がほどこされている
片腕を隠すために 青のローブを腕のない肩に斜めにかけてる
青のローブはベルトで上着と一緒に留めている
上着と同じ生地のズボンは 濃い茶色の革製の長いブーツにアーシュとこれも同じく
裾を入れている
「本当に寒いですワン 今年は今までより 寒い気がしますワン」わん子
二本足で立ち 言葉もしゃべり 魔法もちょっとだけ使える 魔法使いの弟子・・
わん子の服は 頭からすっぽりローブを被り 服は淡い薄茶色 茶色の革製の太いベルトに
ズボンも上着も同じ生地
「夜には また降りそうだ・・今日は泊めてもらうか・・リアン」
「そうですね・・王都に買い物があって出かけたら・・ついつい遅くなってしまって・・
頼んでいいかな・・わん子さん」
「はいです ワンワン 今日はわん子は王都の魔法画の画家のお年寄りの竜人さんに
腰痛の薬を届けに来たら・・お二人がいたです ワンワン」
「ああ・・半月前に あの未来の時代の猫耳の三人が リュース公の湖畔の城に行く前に
魔法画を見たいって言うから・・エイル達と一緒に連れて行って・・
皆・・仲良く あの白い聖竜やユニコ―ン達と遊んだ・・1時間程かな・・
エイルが あの魔法画の幻獣達と仲良くなって・・しばらく 貸してくれと言うと
心よく 竜人の画家が半月の約束で 貸してくれて・・
俺も 買い物もあるし 絵は召使たちに持たせて・・返しに来たところだった・・」
・・あの猫耳の連中と白の竜達の幻影のおかげで アルもやっと食欲も戻り
本来の笑顔も
見せるようになって・・良かった・・心の中で そおっと密かに思うアーシュ
「・・で ちょっと休憩に来た私とも鉢合わせになったんだよね わん子さん」
にこにこと笑うリアン
「・・リアンは酒も飲む気だったろう・・」リアンを ちらんと見るアーシュ
「ええ・・そうです・・代わりに酒のミニボトルを頂きました」ほくほく顔・・・
「・・アルより 酒は強いらしいから・・」ぼそりと言うアーシュ
「・・ふふ・・貴方は貴方が大人の姿だった時
下戸だったと聞きましたよ 姫から」リアン
「・・まあな・・そうらしい・・記憶は わん子の師匠のジェンがふっと飛ばしてくれたから
よく知らん・・で・・今日 ジェンは・・?」
「リュース家に要件があって 小さなレグルスちゃんとお出かけしましたワン」わん子
「また留守か・・やれやれ」視線を上に向けるアーシュ
「・・何度もわん子さんの家に行きますが 一度も会った事がありませんね」リアン
「そのうち 会えますワン」わん子
「そうだな」アーシュ
「そうですね・・そのうちに・・」リアン
「あの・・ご飯の事ですが・・」チラリとアーシュを見る わん子
「・・材料はあるな・・なら俺が作る・・料理は趣味だし・・」
「・・材料がそろってるならデザートも作る」アーシュ
「いつもすいません・・有難うございますワン」
ペコリ頭を下げ 上げた顔はホクホクの笑顔わん子
「・・ご相伴に預かります 有難うございます アーシュ殿」リアン
「気に・・」気にするなと言いかけたアーシュ
気配にハッとする 同じく武官で魔法や剣の達人のリアンもハッとする 気配を感じ取る
大きな黒い影が 三人を覆う・・
「・・でかい・・」目を見開く アーシュ 「・・これは・・」リアン 絶句・・
巨大な人食い巨人の女・・作者!!!現る
「またしても 出たか!! この人食い巨人 懲りもせずに!!これで五回目だワンワン!
しかも 今回は前回から半月しかたってないワン!」
わん子はビシッと巨人な作者を指さす
「・・知り合いか?ワン子」目を見開いたまま あっけに取られて・・アーシュ
「・・らしいですね・・」こちらは 既に 少し落ちつているリアン
「・・わん子の宿敵です わんわん!」わん子
「そうか・・頑張ってくれ・・」まだ目を見開いているアーシュ
「・・今回は・・」
ちらんと左右を見るわん子・・左には炎の魔法の使い手・・軽やかな動きの体術も
剣も・・水以外の魔法も最強の鬼瓦の眼つきのアーシュさん
今度は右をチランと見るわん子
右には白の武官のリアンさん・・もちろん・・
元・・白の国の軍の総大将の一人でもあり
幻惑や妖も含め・・幻獣召喚・・他の全ての魔法や剣の達人でもある・・
「・・命が惜しくないらしい・・ワンワン!」わん子・・
「三回目のアルテイシア姫の水の魔法の攻撃に・・」
「四回目のあのアシャシャちゃんの炎の魔法の攻撃・・・
「四回目は 何故か次の日まで忘れていたが‥ワン」わん子
そっぽを向くアーシュ 視線は上・・
あの日の夜にこっそり わん子の記憶を微調整・・操作していた・・
アーシュ・・
「今回は・・このお二人がいるとゆうのに!!」
びしっつと今度はアーシュとリアンを指さす
「・・あの・・私が‥何か?」冷や汗が少し・・リアン・・
「お前の宿敵なら お前に任せるが・・俺は・・」冷たくアーシュ
「ちょっと!!お二人とも それはないワンワン!!」握り拳で 泣くわん子・・
「ふぉおおおほほ・・御託はそこまでよ わん子ちゃん・・お二人もいいいわねえええ!
淡い金髪さんは 爽やか系の美男子だし・・
男の子の方も凛々しくて、で・・まだ初々しい・・ふぉおお・・
美味しそう 今晩のご飯!!」
「!」 「!!」 その言葉に反応する アーシュとリアン
瞳の焔色がより赤く輝く 表情が一変するアーシュ
同じくリアン 厳しい顔になる それぞれ 身構え
アーシュは炎・・
リアンは風の攻撃魔法を唱えようとしたその瞬間!
一歩素早く 人食い巨人な作者が動いた!
手に握っているのは 1個の缶・・
ぱさあああ~んと 缶の中の白い粉をどっさりと 三人の上に勢いよく 降りかける
「・・あ」 「・・うっ・・」 「わお‥ワン」
白い粉まみれとなり 三人は倒れる・・
「・・速攻性の眠り粉・・よく効くわね・・
先日のバーゲンで買っておいて良かった事・・ほほ」
ゆさゆさと揺れるバックの中 ようやく目を覚ます三人
パチ 「アーシュさん気がつかれましたか!」わん子
「んっ・・もごもご」アーシュの口にテープがしっかり貼りついている
「もごもご」同じくリアンさん
身体は三人とも タコ糸でぐるぐる巻きにされている
アーシュは舌を使い テープの内側をグルグルと舐めて
「ぺっ!」と吐き出す
「魔法防止みたいです・・前回のリアさん達もそうでした ワンワン!」
わん子・・
「・・ナジュナジュはともかく リアとアシャシャは魔法が使えるからな・・」
「前回のアシャアシャちゃんは 凄かったです 黒い霧が身体から
立ち込めて・・瞳がアーシュさんと同じ焔色になって・・
髪は逆立ち・・身体がふわりと浮き上がり・・
左右 横に両手をを広げて 手の平だけ上に立てて・・
・・何か・・難しい呪文をスラスラとよどみなく唱えてました・・
テインタルとか・・何とか ワン」
・・アシャアシャ・・確かにあの魔力はケタはずれだ・・
俺達の魔力に引けは 取らない・・
先祖に この黒の王族か王族の血を引いた貴族の血を引くだろう・・
あるいは・・リュース家か・・リュースの先祖達は
黒と白の王族達がいる・・
テインタル王女の名を使ったか・・
しかし・・その有り様・・時の番人レグルスは教えてはくれないだろうが・・
あのリア達への親切丁寧さといい・・おそらく 伝説に残る魔法使いになるだろう・・
だが・・しかし・・今は・・目付きが変わる・・
「・・やってくれるな・・あの人食い巨人・・!」
アーシュの半開きの目・・すでに鬼瓦の眼つき
焔色の瞳・・燃えている・・異様な輝き
口元は歪み・・右の方が少し開いている・・あ・・牙のような八重歯が見えている
「・・・・」
アーシュさん・・完全に怒らせたなワン・・本当に命知らず巨人こと作者・・
「・・・で わん子さん ここは・・?」
こんな状況でも爽やか笑顔のリアンさん
アーシュさんと同じく舌を使って テープを剥がしたワンワン
・・まだ・・余裕・・でも ない・・
よくよくリアンさんの顔を見ると・・
目つき・・吊り上がっているワン・・
さすがに あの鬼瓦のアーシュさん程ではないが・・
フッと横を向き わん子は思う・・これまでな・・巨人こと作者・・わん!
今度は確実にしっ~かり! 確実に とどめを刺される
アーシュさん・・執念深いし・・
リアンさんの淡い青の瞳も いつもより輝いている・・
もう反撃魔法使う寸前だな・・ワン
「ええと・・巨人が自分の家に帰る処ですワンワン!」
「で・・その荷物の中のバックの中ですワン!」わん子
「・・そうか・・」アーシュ 立ち上がる・・パラりとタコ糸が解けて落ちる
「魔法使っても よかったが・・関節を外したが・・しなくて良かった・・
たいした事なかったな」
まだ燃えてる焔色の瞳
鬼瓦の目のアーシュ・・ぽきっと音を立てて 肩の辺りと手首の関節を元に戻す
「リアン!外して欲しいか? そのタコ糸 片腕でも・・」とアーシュが言いかけた時
すっ・・と立ち上がるリアンさん タコ糸はパラりと解けて
こちらも そのまま落ちる
「お気つかいなく・・有難うございます 片腕でも楽々外しましたよ」
爽やか笑顔のリアン・・だが 目付きは まだ鋭い・・瞳もすでに戦闘モード
「‥バックの中ですか・・あ、巨大なじゃがいも とか 林檎とかあるね」リアンさん
・・平静・・爽やか笑顔・・でもでも・・目つき鋭く・・淡い青の瞳は輝いたまま
「・・あの巨人倒してとどめを刺して・・あの巨大林檎 頂かれたら?
アーシュ殿・・林檎は好物でしょう」リアン
「・・いらん・・あんなデカ物! 運ぶのに 風の魔法を使うのも 面倒だし・・」
「黒の王宮のコック達が喜びますよ・・エイルが壊した貴方のキッチン
修理が遅れて・・まだ直らなくて
趣味の料理作り・・我慢出来ずに
コック達のキッチンを借りていると・・お聞きしましたが?」リアン
「・・直らないじゃなくて・・またエイルの奴が壊した・・三度目だ」
お怒りモードのアーシュ 腕を下にしたまま 両方 握り拳
肩が少々 上がり 身体が 怒りで 小刻みにふるふる・・
「今回は軽い押し置き程度で すまさんとあれ程・・言ったのに
・・結局 エイルが涙を浮かべて・・謝って・・丁度 傍にいたアルが
心が狭いですね!ってエイルを庇って俺に抗議までして・・」
「・・だが・・今度こそ 4度目はない・・」
口元を大きく伸ばし その口元は端が歪んでいるアーシュ
半開きのやぶ睨み・・
「4度目もあると思いますよ エイル・・懲りないから・・」
「まあ ここは素直に あきらめて・・もう1つ 専用のキッチンを作られたら」
またまた爽やかに にこりと笑うリアン
「・・そうする・・今のキッチンはエイルにやる・・
だが・・あの恐ろく忌まわしい・・最強のセルトを倒した(?)
自爆覚悟で挑む・・あの料理・・
あのエイルの恐ろしい料理は 命がけで 俺も食べるが・・
付き合ってもらうぞ・・リアン わん子!」アーシュ 本当に目つきが怖い
「・・・」リアンさん・・沈黙のまま冷や汗
「・・・・」ワン子は天を見上げて 涙を流す・・
そして こちらは・・
「ふんふうん ふん♪」ご機嫌な巨人こと作者・・
「ミルクのシチューはもう用意したけど・・パエリアもいいわね
いい人肉の材料もあるし(人肉とは 三人の事・・)
「あら! 大きなきのこ! 頂き うふ」
巨人こと作者は 道の木の根元に生えてたきのこを手に取る
「GETおお・・うふ」
バックの中の異変に まだ気がついてない・・巨人こと作者
ポイ! とその巨大きのこをバックに投げ込む
ドガ! 降ってきた巨大きのこ わん子の頭に直撃!「うきゅう~んワン!」どた!
わん子 倒れて ダウン
「・・丁度いい」アーシュ
「そうですね わん子さんには悪いけど 起こさずに・・
気を失っておいてもらいましょう
まだ わん子さんには 秘密なんですよね」
「では・・ 風の浮遊の魔法でなく翼を使いましょう・・」リアン
頷くアーシュ
「・・あ 今 気がついた・・お気に入り帽子がないな・・くそ」
アーシュ
「・・そう言えば私の買い物も・・せっかく手に入ったあの酒
なかなか手に入らないですよ・・」リアン
「・・女官長のナーリンか 黒の王宮の召使たちにでも 今度から頼め・・」
アーシュ
「いえ・・忙しいのに・・申し訳ないです 王都で飲む酒も格別ですし」
リアン
「・・一応 俺の方からナーリンには頼んでおく・・
お前には大きな貸しがあるから・・
王都の街の店の酒の払いも俺が出す つけを廻せ」アーシュ
「・・何の話です?黒の王アーシュ殿 貸しなどありませんが・・」
「・・大きな貸しが出来る・・先日来たリア達の話だと・・」
「未来では・・
身動きも出来ない瀕死の俺が お前達の世話になって
お前の城で 数か月も過ごすらしいから・・」
アーシュ
「・・不死に近い黒の王族なのに・・瀕死?」
リアン
「・・詳しくは知らん・・俺の実の母親は人族・・
実際の処・・天寿を全うしても・・
俺の寿命は 純粋なお前達より 短い・・血のせいで 姿は若いままだが・・
毒矢でも 受けたんだろうな・・あれには黒の王族とて弱い・・
どちらにしろ・・俺は若くして逝く・・」アーシュ
「・・私が最後を見届けるのですが?」リアン
「・・いや・・一人だけ・・アルらしい・・ただ未来を知った以上
変わっているかも知れないが・・」
「黄昏の黄金の時間・・雪花が散り去る中で逝くらしい」アーシュ
「・・そうですか・・運命は変えられないのですね・・
黒の王 火竜王」顔を曇らせるリアン
「・・宿命だ・・仕方ない・・」少し俯くアーシュ
口に出して言えないが・・エイルやアルテイシアの事も
ある・・悪いな・・その時は 全て・・お前に任せる・・リアン
アーシュは心の中で想う・・
二人とも 纏っていたケープを脱ぐ 両手の手袋も外す・・
していたら・・たまに 魔法で焼け焦げたり 破れる事があるから・・
上着も少し脱ぐ 背中が見えるように・・そして・・
二人の背中から 身体にしまってある翼を出現させる!
アーシュは漆黒の翼 リアンは白い翼・・
二人はジャンプして バックの中から飛び立つ!
「!あらら!」バックから 羽のついた二人が飛び出して来た
巨人こと作者は 驚く!
「あら~~羽付きなのね!びっくりいい!」
「あらら・・上着がはだけて・・ぽっ」ほんのり 少し赤くなる
のんきに人食い巨人こと作者
二人は 巨人な作者の顔の前の空中で 羽を動かしなら 動きを一旦止める・・
「・・俺のあの帽子・・お気に入りだったんだぞ・・」鬼瓦の目のアーシュ
焔の色の瞳が輝く
「・・貴方にとどめを刺したら 頂いておきますね あの巨大林檎・・
私が風の魔法を使いますから・・黒の王宮でお世話になっている方々のお土産にね・・」
リアン 顔は爽やか笑顔だが・・目は笑ってない・・淡く輝くうす青の瞳
「・・エイルも林檎は好きだから・・喜ぶだろな・・」アーシュ
「・・・お前の好きにしろリアン 任せた・・
炎よ!我は黒の王 火竜王!
炎の柱よ! 敵を灰燼となすまで! 燃やし尽くせ!」
左手を 巨人な作者の顔に向けて 魔法を放つアーシュ
炎に包まれ 巨人な作者は絶叫する「ぎやああああ!」
今度はリアンが片腕を上に振り上げて 手首を曲げて
手の平を上にかかげる そしてその腕を振り下ろしながら・・
「風よ! 風の嵐! かまいたち達よ!
白のリアンが 命じる! 敵を斬り裂け!」
リアンの魔法・・
無数の 大きな風のかまいたちが敵である・・巨人な作者を
次々と襲い斬り裂いていくゆく
「うきゃあああ!!」・・いいのか・・作者なのに・・?
続けてリアンがまた魔法を唱える
「白の王国の幻獣よ! 我 白のリアンが命ずる その姿を現せ!
二つの顔を持つケルベロス!!」
白い 透けてる半透明な姿・・空中に浮きあがる・・
二つの獅子の顔を持つ ケルベロス・・
大きさは あの巨人な作者を上回る・・巨大な大きさ・・
「行くがいい!! 我 リアンが命じる!
敵を嚙み砕いて 噛み殺せ!!」
ケルベロスが飛び掛かり 炎び包まれてる巨人の肩の辺りに咬みつく
「ひいい!ぎやああ!!!」巨人な作者の悲鳴・・絶叫・・
だから本当にいいのか作者なのに・・
片方の瞳は大きく開き 片方は半開きで にやりと笑うアーシュ
燃えて輝く焔の瞳・・
「・・炎よ・・いでよ炎の竜!!我 黒の王 火竜王が命じる!敵を焼き尽くせ!」
また空中から 先程のケルベロスよりも大きな炎竜が現れる!!
大きく口を開けて炎竜は巨大な炎を放つ!
「うひゃあああ!ひいいい!」更なる炎に包まれ 無数のかまいたちに身体を斬り裂かれ
まだケルベロスは咬みついたまま・・今度は腕を咬む
「ぎゃああ!」絶叫!
「・・わん・・わん・・!」バックの中からわん子が呼び掛ける
「・・ああ起きたか?わん子」アーシュ
「・・お土産ありますよ その巨大林檎・・」
ぼんやりとしながら わん子は言う・・
「・・アーシュさん リアンさん・・その翼・・?わん?」わん子
ハッとするアーシュとリアン 互いに顔を見合わせる
そう・・そのまま まだ翼を使って空中に浮かんでいたのだ・・
しまった!! 声に出さずにアーシュ・・
「・・それに炎竜を呼び出す魔法の呪文の文句の中・・
あれ・・黒の王・火竜王って?わん」わん子
まずい!! そこからもう起きてたのか?わん子
「・・そろそろ観念されて 話されたら・・黒の王・火竜王」
やれやれという表情のリアンが言う
「えええ!今!今!なんてリアンさん
アーシュさんの事を黒の王・火竜王ってワン!」わん子
「リアン!!」
「!!」目を見開くリアン
「!!!」同じくわん子・・
二人の反応に・・アーシュは言う
「・・どうした二人とも?」
「・・その目です わん!」わん子
「・・どうされたんです? 片目だけ黄金の金色の瞳に変化してますよ・・
・・オッドアイのように・・」リアン
慌てて左手で 変化した黄金色の瞳を覆い隠すアーシュ
「・・・これは・・?・・今まで・・妖の呪文を使っておられましたね・・
私には わかります・・」リアン
やはりリアンに 見抜かれた!
・・わん子の記憶は幾らでも操作して微調整も出来るが・・
リアンには・・その手は通じない・・どうする?
「・・うっ・・」眩暈がする・・アーシュは気を失いかける
「あ・・」同じく眩暈がしたらしく・・リアンが気を失う
そのまま 落下しようとする・・・
「・・あぶな・・い」アーシュはそう言いかけたまま 気が遠くなる
「・・・・」わん子はすでにバックの中で気を失って倒れてる
そして・・雪道の中を三人はそれぞれ倒れている・・
傍には アーシュの帽子と リアンの荷物がある・・
ごくん・・喉に液体が流れ込み それを飲みこむ
起き上がり 目をパチクリさせるアーシュ
「・・もう動いて大丈夫なのアーシュ・・」
心配そうなエイル・・上半身だけ起こしたアーシュを背中を もこもこ手袋つけた
右手で支える オッドアイの瞳が大きく開いてアーシュを見つめてる
「・・大丈夫・・三人とも雪道で倒れたんだよ・・」エイル
長いウエーブのかかった金の髪はそのままに流して
頭に白いカチューシャ
淡いピンクの服装のエイル・・フード付きの長いケープ 長さは太もも付近まで
頭のケープには 白のふわふわが付いている・・
服の中には 首元付近は 緩く布が巻かれて 金飾りで留められている
首には 淡い色の布を巻き付けてる・・
ケープから覗ける長いドレスの服 衣装中心に金模様の布がついている
白の大きな腰布を巻いている・・靴は上の縁にふわふわについた革製の短いブーツ
おそらく中には白いふわふわが内側を覆っている
「・・さっきの人食い巨人の女・・夢か・・」そして息を大きく吐くアーシュ
「・・夢ぽいけど あの巨人でしょう・・
わん子は同じ体験を何度もしてますワン!」わん子・・
「エイルさんに 口移しで気つけ薬を飲ませて もらったワンワン!
わん子 幸せっワン!」わん子赤くなって大はしゃぎ
「アーシュにも 口移しで 気つけ薬を飲ませたよ」にっこり微笑むエイル
・・最近・・キスがさりげに上手くなったから・・エイル
しかも・・エイルの方から よくしてくれる・・
少し 赤くなるアーシュ
だが・・口元が少し歪む・・
・・大はしゃぎのわん子を見て・・くそ 俺のエイルに・・未来の俺の第一王妃に・・
今日は料理を手伝わせて・・炎の魔法で少ししっぽを焦がしてやる・・
ふと向こうを見ると・・そこではアルテイシアがなんと気つけ薬を口移し・・
リアンを抱きかかえて しっかりとキスしているじゃないか!!
しかもデープ!!
よくも・・俺のアルに・・アルは俺の第二王妃だぞ!リアン・・どうしてくれよう・・
焼きもちモードのアーシュ
アルテイシアの服装は白い縁についたふわふわのケープ
中には 濃い青を基調にしたドレス・・胸元はエイルと同じタイプ
緩く巻かれている・・首には 布製の白い大きなマフラー
両肩には金模様の横長の布と同じく重ねるように深い赤の布・・
金模様の横長の布よりおおきめ・・
リアンと服の基調が今回はよく似て・・恋人同士のよう・・
さまになっている・・二人とも美しい顔立ちをしているから
絵のようだ・・・
・・そう言えば・・アルの再婚相手・・リアンだったな・・
最近・・リアンを見るアルテイシアの様子が変わった・・
・・アルとの一回かぎり初夜の事を知って・・結婚の儀を済ませて無事に夫婦になったら
何度も・・エイルの所だけでなく
必ず自分の寝室に来て・・・ちゃんと頑張るように(?)・・って・・念をおされた・・
赤くなるアーシュ
・・本当に・・どうなるんだろう・・実の処 何故かアルの前だと・・緊張する事が・・
実際 大人の姿の時も・・アルの方が本当に年上だったし・・
第二王妃にならないって言われても
文句は言えない・・・
すでに・・姉さん女房になるアルには頭が上がらないアーシュ
パチ 目を覚ますリアン
「リアン兄様」エイル
「まあ 気が付かれましたねリアン様」微笑むアルテイシア
「・・気つけ薬・・今 口移しで アルテイシア姫が・・!」
赤くなっているリアン 目を大きく開き パチクリしている
大慌て・・いつもの爽やかなポーカーフェイスは何処へやら・・
「はい・・私が・・エイルの方が宜しかったですか?」
余裕の笑み・・アルテイシア・・
「いえ・・あの あ・・有難うございます」リアン
「・・大丈夫かリアン・・」ボソッとアーシュ
「ええ・・大丈夫です・・あの・・夢の中で人食い巨人の女が・・」
まだ 顔が赤いリアン
「・・・それならわん子は毎回ですワン!
アーシュさんも見て・・あれワン!」アーシュを見て わん子の目が丸くなる
エイルもアルテイシアも その異変にすぐに気がつく・・
きょとんとするアーシュ・・そして ハッとして気が付き
慌てて片方の自分の瞳を手で覆い隠す・・
・・また戻っている 片方の黄金の金の瞳・・
リアンは瞳を大きく開き そっと手袋をはずす そして アルテイシアの手を軽く握る・・
少しだけ彼女の手袋を外して・・
手がほのかに淡く光る・・
ハッとするアルテイシア すぐにリアンのその手を振り払う
「り・・リアン様 まさか私の心を視ましたか!!」
黙っているリアン・・表情は真剣で硬い・・
「そ・・そう言えばワン! 夢の中で リアンさんは白い羽で
アーシュさんが黒い羽を出して・・片方だけ瞳の色が変わってて
それから・・呪文の詠唱の中に
自分の事を黒の王・火竜王って・・!わん!
そうだ! リアンさんもアーシュさんの事を黒の王とか!!わんわん!」
わん子騒がしい・・
何も言わず 左手の手袋は外して 横にいたわん子の前にそのまま
手を伸ばして 手の平を
わん子に向けながら・・顔も向けずに 一言・・
「・・黙れ! わん子 大人しく寝てろ 全て忘れてな!
・・後で記憶の微調整は操作する!」
ばたりと倒れるわん子さん・・
「・・ちょとお! アーシュ!!」あたふたするエイル
「・・私は・・わん子さんのようには 記憶を操作できませんよ・・
幻惑の魔法がお上手だ・・最後の竜の王・・」リアン
「・・・どこまで 視た・・」アーシュ
「・・それは・・!アーシュ殿! 血が!!」リアンが慌てて叫ぶ
「・・えっ・・」アーシュ
「アーシュ!!」 「アーシュラン様!!」まっ青になるエイルとアルテイシア
「・・あ」アーシュ・・口元から血が滴り落ち・・腹の辺りや胸の近くからも
服に血がにじみ出て・・ぽたぽたと流れ落ち・・白い雪を赤い血で染める・・
口元の血を拭い ため息をつき・・「・・っつ・・またか・・」
今度は痛みに顔をしかめてつつ呪文を唱えるアーシュ
「・・水の癒し・・」ポつりと一言・・癒しの水が丸い玉の形で出現して
洗い流すかのように・・傷口を癒してゆく・・
「ああ・・わん子が目を覚ました時に 気がつくと面倒だな・・やれやれ・・」
「・・水よ・・血を消せ・・」手を雪の血の跡を 手の平でなぞる
すうっとかざした手に沿うように水がついてゆく・・血の跡を消す・・
「・・今度 レグルスに会ったら・・文句を言ってやる・・大人になる前に
・・持たないぞ・・この調子じゃ・・もう4回目だ・・まったく」
ブツブツと文句を言うアーシュ
「・・そんな・・また黙ってたの・・アーシュ!」涙ぐむエイル
「・・アーシュ様・・・癒しの水は私も使えますから・・」
アルテイシア 瞳に涙が浮かんでいる
「・・水の魔法!!まさか!火竜王である貴方が・・」リアンが驚く
「・・・それを知らないなら 全部視たわけではないな・・そうか・・
ああ・・わかった・・触りだけだな・・じゃ 大丈夫か・・」眠気を急に覚え
半分閉じかけた瞳で言うアーシュ 倒れかけたその身体を慌ててエイルが支えて
腕の中に抱きしめる・・
「・・まさか・・白の王族である私の心を・・しかも触れずに・・読んだ・・視た・・」
蒼白になるリアン
「・・・リアン・・お前の記憶・・消せるかもな・・いや やはりダメか・・
相手は 白の王族だから・・さすがに無理か・・」
頭に軽い痛みを感じるリアン・・・
「・・白の王族である 私には無理です・・
最後の竜の王・・
・・それから いつだってアルテイシア姫やエイルから聞き出す事も・・
過去見か 幻惑の魔法を使う事も可能ですよ」硬い表情のリアン
「・・いや・・お前は それをしない・・今・・予知で視た・・
まあ・・予知は さほど得意じゃない・・
俺は先の金の竜の王の力が覚醒した・・
能力だけは・・予知と幾つか以外は 先の竜の王にも 引けはとらない・・」
アーシュ
「・・・先の竜の王の力・・・ですか・・あれは恐ろしい・・」リアン・・
「その傷・・魔法の傷ですね・・傷口から感じます
そう・・今の時間じゃない傷 時間のゆがみも視えますよ・・」リアン
「・・さすがは白の王族・・しかも 時間の歪みまで感じ取り 視えるとはな
詳しい事は 話さない・・悪いな・・歴史が変わる・・」アーシュ
「・・わかりました・・聞きません・・エイル達からも聞きません・・
幻惑の魔法も使いません・・貴方の望み通り・・」リアン
「・・頼みがあるリアン・・」エイルの腕に抱かれながら アーシュ
「・・わかってます・・この事は誰にも言わない・・ご心配なく」リアン
「・・それと・・」瞼が閉じかけてるアーシュ
つかつかと詰め寄り アーシュの手の上に自分の手を置くリアン
「・・喋るのも 辛そうです・・アーシュ殿 深くは読み取りませんから
ご安心ください・・」まだ少し青い顔で・・少し不安そうだが 笑みを浮かべるリアン
手が淡く光る
「・・わかりました・・ご安心ください・・本当に世話好きで・・心配症ですね
レグルスとも似てますね・・ふふふ・・」
それから・・アーシュの身体に手をかざすリアン
「伝説の白の聖獣 聖なる竜よ・・その光の力で この者を癒したまえ!」
一瞬 目を開くアーシュ・・息を吐く・・少し顔色が良くなる・・
身体が痛みが引き 少し楽になる・・リアンの方を向くアーシュ・・
「・・礼なら いいですから 今はそのままで・・アーシュ殿」リアン
リアンは 再びアーシュの手の上に置く また 手が淡く光る・・
「わかりましたから・・遠慮なく今後 私が店で飲む 酒は貴方のおごりで頂きます」
「・・入手の難しいお酒も 今後はナーリン女官長に頼みます・・」
「有難うございます・・・それからアルテイシア姫・・」リアン
「はい?」 急に名を呼ばれて きょとんとするアルテイシア
「今日は わん子さんも連れて 黒の王宮に帰るので
飛竜を呼んでほしいそうです・・」
「・・デザート付きの食事を作るのは今日は無理だから・・後日作ってやるって
言われてます・・それとエイル」今度はエイルの方を向くリアンさん
「・・新しくキッチンを作るから・・アーシュ殿のキッチンをもらえるよ
エイル・・」リアン
「それ本当!! 有難うアーシュ リアン兄様・・僕 頑張るね!」エイル
「・・いえ それは」青い顔でアルテイシア姫 彼女もすでに被害にあっている・・
「・・自爆覚悟で食べるから・・私もわん子さんも頑張って自爆覚悟で
食べるからね・・エイル」視線をエイルからそらしつつ・・そっと言う
心の中で・・少なくとも しばらくは この状態のアーシュ殿には・・
彼の分は 私かわん子さんが食べよう・・しかない・・薬 用意して
・・効かなかったな・・まったく・・
嬉しくて 全然聞いてないエイル
「・・エイル・・今回は アーシュ様に消化の良いポータジュとか作るけど
それは王宮のコック様に任せて 今晩はアーシュ様についていてあげないと・・」
エイルの肩に手を置き 冷や汗をかきつつアルテイシア
「そうだね・・」エイル
「私もこれからは こんな事がまたあったら 呼んでください
癒しの呪文は私も得意ですから・・今晩はお付き合いします・・
また傷口が開くかもしれない」リアン
「有難うございます リアン様」
「アーシュ殿 これからは 瞳にかける妖の呪文に私の名も つけ加えてください・・
時の番人達程の力はないでしょうが・・白の王族は幻惑の魔法に長けてます
足しにはなるでしょう・・」リアン
アーシュは瞳を閉じたまま 頷く・・リアンは再びアーシュの手に手を重ねる
手から 淡い光が放たれる・・
「・・確かに貴方が言われるように・・
水の魔法は 少しくせがあって・・大きな魔法も もう扱えるという話ですが・・
練習しておいたほうがいいでしょう 必要な時に備えて・・
アルテイシア姫がいない時には 私が稽古に付き合います・・
身体が回復してから・・」
「前から 貴方とは 剣や魔法のお手合わせをお願いしたいと
私も思ってましたから・・チエスも・・」微笑むリアン
「・・・・」アーシュは少し瞳を開けて リアンの方を見る
「・・ご心配なく・・わん子さんの記憶の操作は私がやっておきますから・・」
「・・もう眠ってください アーシュ殿」リアン
「今 魔法の伝書鳩を飛ばしたよリアン兄様! もうすぐ黒の王宮から
お迎えが来るよ・・あ・・雪が降ってきた・・」エイル
リアンは 自分のローブを眠っているアーシュの上に被せて包み込む・・
「とりあえず これでいい」ふうと息をつくリアン
「・・リアン様・・」アルテイシア姫
「・・・ご安心ください・・これからは私もいます・・ただ・・
数年後・・白の宗主とその息子が死んだら・・私は・・ここには・・」リアン
「わかっておりますわ・・」アルテイシア姫
「・・わお・・わん」むくっくりとわん子が起きだす
「ああ わん子さん 起きた!」エイル
「・・ここどこです・・わん?」わん子
「・・詳しい事は黒の王宮で 多分 忘れてると思うけど・・
今日は黒の王宮にお泊りだよ
わん子さんはね 帰り道で雪で滑って こけて頭をうったから・・」リアン
「そ・・そう!!詳しい事は
後でね わん子さん!もうすぐ迎えの飛竜も来るよ」エイル
「あれ・・そのローブにくるまっての・・アーシュさん?わん」わん子
「・・ああ それは・・わん子さんを庇って 一緒にこけたんだ・・
最近 彼 ちょおと体調が悪くて・・寝てるんだ」リアン
「それは大変わん 先生のジェンさんに診てもらったほうがいいい わんわん!」
「ジェンさんは 薬師ですわんわん!」わん子
「黒の王宮にも 薬師の方はいるから 大丈夫・・
今日は 王宮に帰りたいってアーシュ・・
アーシュの手料理はまた今度ね わん子さん」エイル
「そうそう・・」アルテイシア姫
・・・・じいいいい・・・
彼ら五人を そおおと見つける黒い影・・
とうの昔に忘れて去られているだろうな・・わん
巨大な人食い巨人こと作者・・
「ふふふふ・・私 執念深くてよ・・うふふのふ・・」
しかし その身体は包帯と絆創膏だらけ・・服はいつの間にか着替えたらしい・・
「2回目に会った金髪の愛らしいオッドアイの少女に・・
3回目に会った黒髪ロングでサラサラ髪の・・水の魔法を使う 要注意な少女と・・
4回目の・・あの猫耳ちゃん達は いないわね・・ちっ・・
毎回のわん子ちゃん・・今度こそ・・頂くわ・・ほほほ
今回・・特・要注意な二人はいるわ・・あら 一人・・あの黒髪の少年・・
炎の魔法を使う子・・ダウンしてるみたい・・ローブにくるまって寝てるわ・・
・・となると・・注意が必要なのは
黒髪の少女と淡い金髪のハンサムちゃんだけね
わん子ちゃんの魔法は対した事ないし・・
シャキーン 手にしたのは スプレー缶・・超強力 眠り粉 スプレータイプ
それと 虫取り網に ファスナー付きの子袋・・
魔法防止つきの液がたっぷり染み込ませたもの・・・・
「確保したら 超特急で家に帰って すぐさま 冷凍庫に袋事 入れちゃう・・
3日程・・置きましょう・・うふ
生の方が 美味しいけど・・まあいいわ・・冷凍でも・・解凍すればいい事
うふ・・ふうううううふっ・・
・・雪が降ってくる・・鮮やかな赤紫の色が空を染めている・・今晩は雪の予想・・
そんなこんなの・・懲りない人食い巨人こと作者・・
本当にいいかげんにあきらめろ・・わん・・
次は・・リュース公かセルトさんしか もういないワン
リュース公は基本的に お城から出ないし・・
セルトさんは 鱗付きだし・・また猫耳さんたちにお願いするか・・わん
猫耳のアシャアシャちゃんは・・怖いぞおおおお・・わん
そうして・・雪が降り積もる・・五回目の・・そんなわん子の冬の出来事わん
FIN
・・1作でも読める お気楽コメデイな予定でしたが・・出だし少々・・と特に後半
前回(4の分)と同じく・・自作小説の黄金の時間のエピローグ的な番外編のようにも
なりました・・流血場面もありますし・・少し重いかも・・すいません・・m(__)m