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射行無常 ~弓道部の日常  作者: 松川由良
第一章 始まりから大会まで
5/12

第五射 負けたいとは思ってないからね -大会後編-

~容姿について~


火村(ひむら) 羽海(うみ)


名前の由来は曜日の『火』と、四大元素の『水』から連想して『海』です。


髪色は薄いめの赤で、ボサボサ気味のセミロングです。あまり整えたりしないらしいです。

千夜や明と同じくらいの身長なので、必然的に陽子よりは背が高いことになりますね。

陽子とは反対で体温が高めです。真冬でも肌はあったかいです。

あまり女性的ではない性格なので、ボーイッシュで明るい服を好んで着ます。

今宵の語り手→三宮千夜





私の背後から的を貫く音がする。タイミング的に夕奈だろう。

その後、客席から惜しみない拍手が巻き起こった。タイミング的に皆中だろう。

私と夕奈は8射皆中、陽子も皆中だろうから、競射はほぼ確定だ。


体配を済ませた夕奈が私に追いついて、笑顔でピース。


「やりましたね~」


「あぁ、夕奈はなんだか調子がいいな」


そう言うと、夕奈は少し誇らしげに頷いた。


「そうなんですよ、今回こそ2連覇しますからね!」


テンションの高い夕奈は一段とかわいいので、頭を撫でてやった。


「んぅ……って、人がいるところではやめてくださいっ!」


「あはは」


控え室についたので、弓と懸けを置く。


「朝美、ご苦労様」


「あ、お疲れ様です。どうでした?」


1回目のときに、荷物番を頼むのをすっかり忘れていた。

せめて2回目と競射だけでもと思ってお願いしたら、すんなり承諾してくれた。

素直だなぁ、この子。


「私も夕奈も皆中だ。多分これから競射になるから、真昼と交代しても大丈夫だぞ」


「わぁ、おめでとうございます! 私はここから応援してますっ!」


「大丈夫ですか? 朝美さん、荷物番お願いしてから結構ここで待機してる気がするのですが……」


ちなみにこの道場では控え室での携帯電話やゲーム類は持ち込み禁止だったりする。

だから荷物番を任されると、基本的に暇になるんだが……。


「いえいえ! 他の人の巻藁とか見れたりするので、全然平気ですよ!」


笑顔で振舞われると、なんだか朝美がかわいそうになってくる。

いやまぁ、たかが荷物番ではあるんだけど。


「あ、あのー……もし知ってたらでいいんですけど、羽海さんの的中ってわかりますか?」


朝美からその名前が出るとは思っていなかった。

もしかして、知り合い?


「あ、えっと……私って言うよりは、真昼のです」


「へぇー……真昼さんと友人だったんですね」


世界は狭いな。こんなところで繋がりが起こるとは。

年の差はこの際気にしないでおこう。


「でも、まだ記録は出てなかった気がするな。しばらくすれば掲示されるんじゃないか?」


「そうですか……」


「千夜、私巻藁やってきますね~」


「あ、待った。私も行く」


なんか、ここ2話くらいで10回くらい巻藁って言ってる気がする。さすがにそんな言ってないか。

私は巻藁矢を持って、夕奈と一緒に巻藁待ちの列に並ぼうと……


「あ、千夜先輩!」


「えっ?」


「あ、いや、あの、水筒の水足しておいたので、飲んでください!」


「あ、ありがとう……」


いや、それも十分嬉しいんだけど。その、えっと。


「千夜……先輩……」


「え? あ、これはー……真昼と話してる時に『部長』じゃよそよそしいのかなぁって思って……。

 ダ、ダメでしたか?」


「いや……あの……」





千夜は顔を真っ赤にして、俯きながら早足で列に加わっていきました。

あ、すみません。語り手私でーす。夕奈でーす。


「あ……嫌だったのかな……」


「千夜、実はちょっとだけ部長呼びが淋しかったみたいなんですよ。

 あの子恥ずかしがり屋だから、こういうの慣れてないみたいで……。

 きっと千夜、今とっても喜んでると思いますよ。これからもお願いしますね」


なんかママみたいでした。千夜ママ。


「あ、はい! えっと、頑張ってください!」


「ふふ、ありがとうございます。千夜にも伝えておきますね」


なんだかとってもいい気持ち。朝美さんや真昼さんは、一緒にいてとても楽しい。

だから、大会前なんかに話をすると、すごく緊張が解れるんです。

私の調子がいいのも、彼女たちのおかげかもしれませんね。


後ろを振り返ると、朝美さんが体操座りをして、虚空を見つめていました。

なんだかゆらゆら揺れてますけど、クセなんでしょうか?


「千夜ぁ~、どうですか? やっぱり嬉しいですか?」


「う、うるさい! ほら、もう順番が回ってくるだろう!」


「いやまだまだですけど……」









~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


進撃の語り手→火村羽海




「大瑠璃女子高校、真珠女学院の競射対象者は集合してください、繰り返します。

 大瑠璃女子高校、真珠女学院の競射対象者は……」



アナウンスがかかる。これから8射皆中をした選手たちの競射が始まろうとしていた。

隣に座っていたウチらの部長が立ち上がる。


「頑張ってね、陽子」


「貴方もでしょう、羽海」


……そう。実を言うと、アタシも皆中を達成した。してしまった。

今回は皆中者が少なかったらしく、アタシ以外には大瑠璃の三宮千夜、四森夕奈、そしてウチの部長のみ。

なんと、早速三強が揃ってしまったのだ。そこに放り出されるアタシ。


「初めての1位争いのハードル高すぎると思うんだけど?」


「そう? 羽海もいい所に的中してたじゃない」


「中白の人に言われたかぁないですよ~」


まぁ、ここまで来たらもう腹をくくるしかない。

そうだ。アタシはなんだかんだで安定してる。きっと勝てるさ。

いや、勝てなくてもいい。せめて互角に争いたい。遠近くらいまでは粘りたいね。


「貴方は変な緊張とかしなければ大丈夫よ。ミスしやすい射形じゃないんだから」


「恐縮だね」


陽子と駄弁りつつ、戦場の前に集合する。そこにはすでにあの2人もいた。


「陽子、それに……君が羽海か。三宮千夜だ、よろしく頼む」


「四森夕奈です、頑張りましょうね!」


「火村羽海、羽海でいいよ! まー、新参なんで出来る所までついて行きますから」


2人からは、同い年とは思えない熟練のオーラが漂っていた。

経験値は1年とちょっと、同じはずなんだけどねぇ。天才は怖い。


「私も負けるつもりないけれど、羽海も手ごわいわよ。

 プレッシャーとか受けないタイプだし」


「いやアタシ緊張してるんだけど」


「プレッシャーを弾き飛ばすのですか……強そうです……」


「いやあの」


と、ここで夕奈がふふんと胸を張る。この子あまり胸ないな。


「私は勝ったら千夜のなでなでが待っているので! 負けませんから!

 ちなみに千夜が勝ったら私が千夜をなでなでします」


「バカ、言うな!」


「相変わらずねぇ、じゃあ私は羽海に頼もうかしら?」


「ならアタシは陽子にアイス買ってもらうよ」


「現金ねぇ」


これから競い合う敵同士とは思えないほど、心から楽しめる会話だった。

こんな人たちが豹変するんだもん弓道こわいわぁ。



「それでは、競射を始めますので、入場してください」



アナウンスのその一言で、3人の目つきが変わった。みんなさっきまでのほんわか顔じゃない。

これはアレだ。完全に的を殺す勢いだ。自分で言ってて訳がわからん。



とりあえず、アタシも真剣な顔をしてみた。








体配を終わらせ、目の前には的。


順番は前から、千夜、夕奈、陽子、アタシ。なんで最後なんだよふざけるなよ。


アタシは射っているとき、結構色々なことを考えるタイプ。

無心とかはアタシじゃ無理みたいだし、こうしていることで緊張は大分解れる。


おっと、一番前の千夜が打ち起こしを始めた。そろそろ気合入れないとね。

千夜が会に入ると、夕奈が打ち起こしを始める。まぁ、当たり前なんだけど、テンポが完璧だね。



千夜の1本目が弦から離れ、大きな音がした。


的中。まぁ、そうだろう。


特にプレッシャーは無かった。まぁ、射詰は普通に全部中てくるだろうとは思ってたからね。

その後は夕奈、陽子ともに的中。さすがだ。


そんなアタシも、すでに会に入っている。狙いもいつも通り、身体の動かし方、止め方も普段と変わらない。



──大丈夫だ。普通に中る。



邪念と取り払って、勢いよく離す。

気持ちのいい音がした。これこれ。これだからやめられないんだよねぇ。




「よーし!!」




沢山の人の掛け声の中から、聞き覚えのある声が聞こえた。

元気そうな声。アタシが赤ん坊の頃から聞いている声。



アタシはチラッと、客席の方を見た。




真昼だ。一瞬で見つかった。隣には……ありゃまぁ。明さんまでいるじゃない。

明さんはもうアタシたちにとっては有名人だ。1人で大会を無双する姿を忘れる人はいないだろう。

明さん、もしかしてアタシの射形も見てるのかねぇ。だとしたら後でアドバイスを頂きたい。

……アタシだって、負けたいとは思ってないからね。




その後は意地だった。もちろん前の3人は全部の矢を的へ運んでいった。

アタシもそれに食い下がる。真昼の声が聞こえるたび、アタシは集中力が高まっていった。

自分でも分かる。アタシの的中場所がどんどん真ん中に近づいているのだ。



そして、そのまま行われることになった、遠近競射。

もう解説があったかもしれないけど、遠近は的の真ん中から近い人が勝つ。

中るだけでは勝てない。シビアなルールだ。


どうせアタシは最後なんだ。たっぷりと狙いとつけさせてもらうよ。

……こちとら、真昼の加護があるんでね。


まずは千夜が射つ。ブレの全くない、美しい射形だった。部長ってだけあるね。

そんな千夜の矢は見事に的の真ん中。距離的に詳しい場所は分からないけれど、ほぼど真ん中だろう。


夕奈の射形も完璧だった。いや、アタシから見て完璧なのであって、プロとかからしたら分からないけどさ。

その夕奈も真ん中。どちらが上なのかも分からない。アタシからしたら同じくらいに見える。


陽子は、部活でいつも見ている射形。大会でも全く変わらず再現できるのが、やはり熟練なのかね。

的中場所は言うまでもなく。これでアタシは、真ん中以外の選択肢が無くなったわけだ。



面白いね。これを毎回体験してるのかい、陽子ったら。

羨ましく思っちゃうじゃない、こんなことできるならアタシはずっと弓道をしていたいよ!



真昼が見える。珍しく真面目な顔つきだ。


プロにとっては、こんなに色々考えながら射ってるアタシは邪道なのだろうか?










知ったことかよ。



アタシの矢は、的に向かって進んでいった。









~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


それが語り手!→火村羽海





一つ分かったことがある。弓道の最中を文字で表現するのは、限りなく無理に近い。


「うみ姉! おつかれ!」


外に出るや否や、可愛い真昼が駆け寄ってくる。


「おつかれー、いやぁ、やっぱり三強は違うねぇ」


「三強……?」


まぁ結果からして。


アタシは4位だった。どうやら全体的に物凄く僅差だったみたいだったけど、ギリギリで負けたらしい。

悔しさは確かにあるけれど、それ以上に興奮が強かった。

弓道を始めてみて、初めてあんなに楽しいと思えたよ。またやりたいとも感じた。

だから、アタシは次もあそこまで上り詰める。そう意気込んだのでした。


「羽海、お疲れ様」


後ろから声をかけてきたのは陽子だった。陽子は2位だっけ。

相変わらず、大会後の陽子は生き生きしてるなぁ。いつも以上に笑顔がはっきりしてる。

いつもは『微笑み』って感じだけど、大会後はいつも『笑顔』って感じ。わかるかなぁこれ。


「そっちの子は……お友達?」


「ん、昔からの親友、二村真昼。」


「よーこさんでしたよね、お疲れ様です!」


「あらあら元気ね。ありがとう」


その元気も昔から変わってないようで。よかったよかった。

しかしアレだな。こうなると、真昼が大会に出る姿を想像してしまう。

真昼は何をやってもそこそこ良い所まで行くし、結構好成績を残せるんじゃないかな?


「羽海さん、お疲れ様です。陽子さんの言ってたことは本当だったんですね~」


「私も驚いた。初めての競射なのにあんな正確に真ん中を射抜くとは……」


「羽海さーん! お疲れ様です! すごくかっこよかったです! えっと、えっと……」


夕奈に千夜に朝美。三連続。


あぁ、三連続と言えば……


「夕奈、2連勝なんだよね、おめでとう!」


「あ、ありがとうございます! 覚えててくれたんですね!」


それはアタシが思った以上に快挙だったらしい。

今まで千夜、夕奈、陽子の3人で戦ったとき、2連勝は無かったそうだ。

なので、今回の夕奈の2連勝は、初の出来事だったらしく

アタシがここに来るまでにすれ違った人たちは、みんなその話題で持ち切りだった。


「うん、その、私としては夕奈が2連勝したのは嬉しいし、私も精進するのだが……

 さっきから夕奈がベッタリで、その、恥ずかしい」


あぁ、だから妙に千夜と夕奈の距離が近かったのね。あと千夜が真っ赤。

この後2人はイチャイチャタイムだっけ。夕奈が優勝したからね。


「そうねぇ、優勝はできなかったけど、羽海にはアイスをあげるわ」


「え、陽子大好き」


「はい、私の手」


「つめた~い」


二重の意味で。

じゃあ陽子にはアタシの手をあげます。


「あつ~い」


あったか~いじゃないのかよ。と言うか、アタシの手そんなに熱い?


「やぁみんな! お疲れ様! とってもいい試合だったよ!」


そしてラスボス、明さんがやってきた。


「夕奈、2連勝おめでとう! 千夜と陽子も惜しかったね! 羽海ちゃん! 初めてなのによく頑張った!」


なんと一つのセリフで4人全員を褒め讃えると言うスゴ技を見せてくれた。

いや、ホント、ありがとうございます。


「いやぁ、やりきりました」


「夕奈やっぱり今日テンション高いね!」


いやぁ、やっぱり部って良いよね。

こう言う交流もあってさ、それでいて他校と競い合って。

なんだかんだ友達も増えて。大満足だよ。


何故か最終回みたいな気持ちになっちゃってた所で、電話が鳴った。

あぁ……そう言えば忘れてた。


「あ、ごめん。ちょっと出てくる……多分あの2人だから、陽子も支度しといて」


「……あ。携帯切ったままだったわ」


あぁもう。今頃あの2人、このあたりを彷徨ってるよ……。





「もしもーし?」


『あー繋がった! やっちゃん! 繋がったよ! だから狼煙上げなくていいよ!

 ねぇやっちゃん! 笑ってないでやめて! ホントだめだから!』


なんだか向こうは大変そうだ。


「えーと……ごめんよ、これからそっちに行くから、どこにいる?」


『駐車場です!』


「すっごい所いるね! じゃあ今から陽子連れていくから! やっちー抑えてて!」


『頑張ります!!』


『ふふ……僕はもうとっくに狼煙はやめてるんだけどね……』


……と言う訳で。


「陽子、そろそろ帰ろっか。2人も待ってるし」


「そうね。ありがとう」


大瑠璃の皆と別れを告げ、アタシと陽子は駐車場へと歩いて行った。



いつもよりも清々しい風が、アタシに囁きかけた。








~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


語り手→???



電話が鳴る。


「……はい」


聞こえてきたのは女性の声。それは聞き覚えのある声でした。


『もしもしー、さっき試合が終わって、解散したところですよー』


「お疲れ様です、結果はどうでしたか?」


『夕奈の2連勝。連勝は初めてだから盛り上がってましたよー』


まだ興奮しているのか、女性の声はかすかに力がこもっていた。


『……それで、どうしたんです? もしかして帰ってくるんですか?』


「そうですね。一段落着きましたし、ようやく戻れそうです」


『おおー! 1年生の2人とは初対面でしたっけ?』


「ええ。明々後日から本格的に復帰しますので、同時に顧問も再開しますね」


『久しぶりだなぁ、先生が道場にいるなんて』


色々な学校に呼ばれてしまってから、あまり顔を出せていない。

彼女は明るく振舞ってくれるが、生徒任せにしてしまっているのが申し訳なく感じる。


「……それと」


『ん?』




「転校生が2人。新しく入学します」


『へぇ……なんか、すごいお土産もらっちゃっいましたね』


「そんなところです。彼女たち、弓道部を志願しているので

 仲良くしてあげてください。2人ともとても良い子ですから」


『言われなくても~、なんかお父さんみたいですね!』


「はは……っと、すみません。そろそろ切らなくては」


『はーい! お待ちしてますよ、八坂さん!』



電話が切れた。


……久々の帰還。何も変わっていないといいのですが。

弓道部はどうだろう。僕を変わらず受け入れてくれるだろうか。


様々な不安要素はあるけれど、とにかく僕は帰らなければならない。











……大瑠璃女子高校へ。

~真昼と夕奈の弓道用語解説コーナー~


真「え!? 誰!? 誰ですかアレ!」

夕「まずは『打ち起こし』からですね」

真「なんでスルーなんですか?」

夕「射法八節の中の1つで、弓を高く掲げるような姿勢のことを言いますね」

真「……」

夕「そのまま『第三』と言う……まぁ、ワンクッションを置いて

  そして『引き分け』です。これこそが、弓を引く動作なんですよ」

真「弓を引いた状態をキープするのが『会』。そして矢を離す動作を『離れ』だね」

夕「離した体勢を『残心』または『残身』と言います……なんだか余計に解説してしまいましたね」

真「まぁ、重要なことですし、あらかじめってことでいいんじゃないですかね?」

夕「ですねぇ」


真「さーて!! 次回予告!! あの人誰ですか!!!」

夕「それでは次回もごゆっくり~」

真「もおおおおおおおおおおおおおお」

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