間に合った!!
「はぁ、はぁ、間に合った……」
エドの鍛冶屋で絶黒刀キリサキを貰った喜こばしいことだったが……いつの間に時間のことを忘れてしまい残り15分までとなっていた。幸いおっさんが地下通路を通してくれたから5分でいけた。
コロシアムには観覧客以外は誰も並んでない。多分俺以外の選手は殆ど中にいるんだろう。
あ、受付が片付けを始めようとしてる!!早く行かないと。
「あ、すいません。」
「はい、選手の方ですね?番号258番アスタ様でよろしいでしょうか?」
「はい。」
「では、こちらの方からお入りください。中には鎧や武器がありますのでお好きなのをお取りください。」
「はい。」
あーよかった。どうやら間に合ったようだ。
片付け始めてたから受付終了してしまったかと思ってたよ。
……てか、早く入らないとな。
「さーて、地獄へと参りますか。」
今、運命を掛けた戦いが始まろうとしていた。
「うわ〜、こりゃーすごいな…」
中にいるの奴らは全員ものすごーーく怖いお兄さん達で一杯だ。おお、あの筋肉はすごいな。
一言でいうなら、筋肉ハーレムだ。あっち系の人だったら天国だろうね。あ、言っとくけど俺はそんな趣味ないぜ!?
「はーいみなさーん。」
突如と女らしき声が聞こえた。
「バトルコロシアムはAからDブロックに分かれておりまーす。一ブロック70名の参加となっておりまーす。」
どうやら合計で280人集まったらしいな。
「出場ブロックはこちらの看板に貼っておりますから各自自分でかくにんしてください。では、10分後にAブロックが始まりますのでAブロック出場の方はお急ぎください。」
「「「「うぉーーー!!」」」」
「優勝は俺のもんだ!!」
「賞金1000万ルソーは俺がいただくぜ。うひひひひ。」
おお、すごい熱気だ。こりゃー、死人でるよ?絶対。
てか、その前に俺が何ブロックなのか確認しないと。
「えっと258番……258……あ、あった。Dブロックか。」
よりによって最後とはな。まぁーギリギリに来たから当然か。
とりあえず選手控え室で休もうかなーと思ってた時……
「やぁ、またあったね少年……いや、アスタくん?」
誰かに話しかけられたので振り返ると……
「フィートさん!!」
王族親衛隊隊長フィートさんがいた。ていうか…
「なんで僕の名前を?」
この間助けてもらったけど名前を名乗っていなかったはずだ。それなのにどうして…
「ああ、実はあの後参加者名簿を少し拝見させてもらってね。君は確か258番だったろ?」
「はい、合ってます。」
なるほどだからか。でも参加者名簿なんて観れるのか?いや、彼が王族親衛隊隊長なのが理由だろう。
「ならよかった。私はBブロックだから少し後だね。私としては君と戦いたい所だが…それは叶わないかも知れないね。」
少し残念そうな顔をしている。
というか、俺としてはラッキーだったよ?だって絶対に無事じゃないから。
少しカッコつけてみるか。
「なら、決勝で会いましょう。それまでお互い生き残れたらいいですね?」
カッコつけたというより挑発に近い。
「ふふ、面白いことを言うね。なら私も本気で挑むとするかな。」
笑顔が消えてまるで全てをあざ笑うかのような形相だ。
さっきの筋肉マン達の方が可愛いくらいだ。
「おっと、どうやらAブロックが始まるみたいだ。では、失礼させてもらうよ。アスタはくん?」
そう言ってどこかへ行ってしまった。
時間はジャスト午前10時。
闘いの始まりだ!!
「さぁー皆さん!!ついにやってきましたこの日が!!」
ワーーー!!
会場はすっごい人気だ。今の俺は選手控え室のモニターで見ている。
「優勝賞金は1000万ルソー!!副賞としてルーペン行きのチケットがつきます!!」
ワーーー!!
「参加者は全部で280名!!過去最高記録でございます!!」
ウォーーー!!
「司会進行は私こと王国親衛隊副隊長カリームがお送りします。」
ほー、副隊長ときましたか。
「そしてなんと!!今回はスペシャルゲストとしてこの方にも司会進行を進めて頂きます!!」
突如と煙が舞い上がり、あたりが静寂と化した。
中からどうやら人影らしき人が……ん?あの人どこかで……
「なんと!!ラサーイ王国現国王カルカス・マウラ・ラサーイ陛下です!!」
ワーーー!!
その姿は武帝と言った言葉よく似合う。それもそうか。現役のSランク騎士でもあるのだから。
「では、ラサーイ陛下。一言お願いします。」
「うむ……」
静寂があたりを包み込む。
「我輩を楽しませろ!!さぁー、勇敢な戦士達よ!!戦え!!己の信念、己の闘争心を見せつけるのじゃ!!」
ウォーーーーー!!
「ではこれより、第25回バトルコロシアムを開催する!!」
カーーン!!!!
試合のコングがなった。
「さぁー、まずはAブロック。選手の登場だ!!」
ガラガラガラ………
ゆっくりと桟橋が降りていく。
「おっと!!西ゲートからいきなり本命の登場だ!!賞金20億5087万。赤ひげ海賊団船長ゴン・レッドロートだ!!その船を見つけたら最後!!死を意味することで有名な極悪海賊だーー!!」
いきなり億越えが出たか……まさか赤ひげとはな。名前通り赤い髭があるからか。
「いや、彼も強敵だ!!東ゲートから賞金稼ぎ首狩りのガルースだ!!彼は必ず賞金首の首を証拠として持っているのがその名の揺らいだ!!今まで1000人もの賞金首を殺しています!!今回も賞金稼ぎ狙いか!?」
東からは首狩りがきたか。俺も奴に一回狙われたことがある。なんとか逃げたけど。
「北ゲートからは……最強の傭兵、巨人族のガトリングだ!!身長30フィート。あのでかい棍棒を軽々と振っています!!なんて力でしょう!!紛れもなく優勝候補の一人です!!」
巨人族。人間国と魔国との間の国境近くの森の奥に住んでいる種族だ。これまで人間や魔族との対戦も行っていた。5000人ものBランク騎士達がわずか15分で全滅した。それほどの怪力なのだ。普通の強さならAランク以上Sランク未満てとこか。
「さらにさらに、南ゲートからは……賞金25億の男!!狂犬ジーク・レジオスだー!!戦場の悪魔として名を馳せた元傭兵です!!さぁーどんな闘いを見せてくれるのでしょうか!?」
狂犬か奴は目的のためなら敵味方関係なく金さえ払えば平気で裏切ることで有名だ。奴に背後を見せたら終わり……なんて噂もあったけな?
「さぁー、ころでAブロック70名全員が揃いました!!さぁー生き残るのは誰でしょうか?それでは試合開始!!」
カーンカーン!!
ドカーン!!
「おっと!!いきなり動いたのはガトリング選手!!ただのパンチで10人は場外へと追い出されてしまいました!!」
ワーーー!!
「いいぞ!!もっとやれ!!」
「吹っ飛ばせ!!ガトリング!!」
かなりの人気だなこいつ。
「ふん、龍鳳斬り!!」
ドカーン!!
「次に動いたのは、ジーク選手!!剣技の炸裂だ!!」
「オラオラオラァ!!」
シュンシュシュン!!
「おっと!!この男も負けてないぞー!!ガールス選手!!自慢の斧で敵を次々と倒していく!!止められるものはいるのか!?」
「もらった!!」
男が剣を振る。
シュン
「甘い、甘すぎるねぇ〜。」
「グハ!!」
「こちらはゴン選手!!軽快なステップと素早い剣技で敵を次々と斬っていく!!まるで踊ってるようです!!」
そして数分後……
「さぁーAブロック。残りはついに4人!!全員が優勝候補だ!!果たして勝つのは誰なのか!?」
「やはりあの4人が残ったか。」
予想通り……いや、当然か。
「おっと!!ジーク選手とガトリング選手が戦い始まりました!!」
ドン!!ドン!!バーン!!ドガーン!!
「激しい衝撃波だ!!ジーク選手、あの巨漢のガトリング選手に劣らない力を持っております!!」
「へへ、終わりだ!!」
「ほざけ!!カレイドブラスタ!!」
ドカーーーーン!!
「おっとガトリング選手、ここで必殺技だこれは決まり……」
誰もが決まったと思った時……
「スラッシュ!!」
ズガズガズガズガズガ!!
「グハ!!」
百烈拳の如く繰り出された剣技によって30フィートもの巨体に穴が開き血しぶきが上がった
ドシーン!!
「あーー!?ガトリング選手倒れました!!ジーク選手の勝ちです!!」
ワーーー!!
「さて、こちらも激しい戦闘が行われてます!!」
カンカンキンカンキーンカーン!!
「こちらは剣と斧で激しいバトルが起こっています!!ゴン選手、あの強烈なガールス選手の攻撃を防いでいます!!」
「へへ、お前の首はもらったぜ。」
「やってみな。お前にできるならな。」
「へ、くらえ!!アックスジース!!」
「おっと!!突如と巨大な斧が出現した!!」
30メートルはあるんじゃないかと思わせる程の斧が襲いかかろうとする。
が……
「甘いね〜。サタンシック!!」
シュンシュンシュンシュン!!
「グハ!!」
「あーー!?ガールス選手倒れました。ゴン選手の勝利です。残りはこの2人となりました!!」
「やるじゃないか。」
「あなたもなかなかねぇ〜。」
カーン!!
「おっと!!にらみ合いからの刀どうしがぶつかり合っています!!これは見逃せません!!」
「ち!!」
「これはどうかな?」
カンキンカンカンキーン!!
「早い!!早すぎます!!私には目で追うのがやっとです!!」
「面倒だ!!一気に決めてやる!!奥義!!狂犬斬撃!!
「そう来なくちゃねー。奥義!!アルティメットライジング!!」
ドカーン!!
あたりは激しい閃光が走る。
「両者奥義を放ちました!!果たしてどちらが!?」
この会場全員が沈黙する。衝撃であたりに砂埃が舞っている。誰もが勝者を待ち浴びてる。
そして霧が晴れ現れたのは……
「ゆ、Aブロック優勝は戦場の悪魔!!狂犬
ジーク・レジオスだ!!」
ワーーー!!
「うぉーー!!」
勝利の雄叫びが上がる。
「えー続いてBブロックはステージの大破損により30分後に開催いたします。」
「やはり、億越えは怪物か。」
モニターからでも伝わってきた。歴戦の猛者なだけなことはある。
「次は……フィートさんの番か。」
この大会の最優勝候補だ。億越えでもまともに戦えるかわからない。
でも負けるわけにはいかない。必ず優勝してみせる。誰もが予想しなかったことをおこしてやる。
戦いが始まりました。億越えの賞金首がたくさん出てきました。話して勝てるやら。次回はBブロック編です。お楽しみに!!