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異世界で怪盗をやてるのだが、どうやら俺は世界最凶の賞金首らしい!?  作者: ザウルス
第3章:バトルコロシアム編。
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ピンチの後にはチャンスありって言うじゃん。……ね?

「前に4人……いや5人か。」


前回余談のせいでかなり遅れたが今度こそ潜入(しごと)をしよう。


そんなわけで今はバトルコロシアムにどうやったら入れるか検討中だ。ちなみにコロシアムの入口には一般用、VIP専門、選手専用しかない。VIP専門入口は極秘扱いなのでわからない。でも裏ルートの話だと王宮の地下室にあるという噂がある。しかし、王宮にはSランク騎士たちが、うじゃうじゃいる。死に行くようなもんだ。


となると残りは一般用と選手専用しかない。

先ほど選手専用の所へ行ってみたが、こちらは思った以上の警備だった。


まず辺りには結界が貼ってあった。少し触れただけであの世行きだ。俺なら解除はできるんだが……


「まさか、使い魔まで使用してるとはな……」


何処からか視線を感じたので、辺りを見回したところ……隠密度Sランク魔獣コルトスがいた。


コルトスの身長はハエほどしかない。普通の人なら「ハエか?」ぐらいにしか思わない。


しかし甘く見てはいけない。この魔獣は見かけによらず物凄く強い。奴の尻尾には猛毒の針が付いていて体長が10メートルあるドラゴンでさえ、刺されれば3分で死ぬそうだ。


使い魔にするには相当な強さでないといけない。この国だからこそできるんだろう。



というわけで俺は今、一般用の入口にいるわけなんだが……


「全く動く気配がないな……」


5人が5人で動いてるわけではなくて、じーーーーとそこにいるわけなんだ。一瞬銅像なんじゃないかな?と思って茂みの中を進もうとしたら……


「ん?何か音がしなかったか?」

「そうか?俺には何も聞こえんかったぞ?」

「いや……確かにおそこらへんで音が…」

「どうせ、ネズミかなんかだろ?こんな厳重な警備なんだ。くる奴なんていねーよ。」

「そ……だな。」

「なーに、あと1時間で交代だ。……どうだ?このあと飲みに行くか?」

「異議なしだ。」


…‥…あっぶねーーー!!!!見つかったかと思っちまったよ。


どうも、門番の話だとあと1時間で交代みたいだ。でも、そんなに待ってられるわけがない。


もう少し近くで探ろうと思った時……


「う!?、も、漏れる!!漏れる!!」


何処から来たのかわからないが、兵士がやってきてた。どうやらお腹の調子が悪いようだ。


「と、と、トイレ!!」


よっぽどやばいみたいだな。


「あ、だめだ間に合わない!!」


と言って辺りを見回している。すると彼はこちらの方へ来て……


「誰も……見てないよな?」


距離は3メール弱。なんか嫌な予感が…


「う、もうだめだ!!ここでする!!」


バサ!!


俺の真ん前でケツを出した。あ……やばい…


だが時すでに遅し。


ブーーーー!!


彼はとうとうしてしまった。次の瞬間……


「1〆÷2\×÷・÷=*→☆¥々」


とんでもないくらい強烈な異臭が襲ってきた。運が悪いことに風下なので余計に臭いが……


「ふう、すっきりした。」


俺が必死に例の物と戦っている中、どうやら向こうの戦いは終わったようだ。


そして……


「あ!?そろそろ交代の時間じゃないか!?」


ん、今……交代の時間っていったか?まさかこいつが次の門番か?


ならチャンスだ!!


俺は彼がズボンを上げていると同時に……


「な、貴様!?何や……」


奇襲をかけた。彼の腰には剣がかかっていたがなんせトイレ中なもんだから抜刀できるわけがない。


「悪いね。ちょっとここに用があるんだ。」

「き、貴様は……一体……」


ドサ!!


そのまま落ちてしまった。安心してください。生きてますよ!!


……とそれは置いといて。


なぜ俺がこの兵士を気絶させたかというと……


「これなら下手に潜入するより楽にやれそうだ。」


この兵士は「交代の時間だ」と言っていた。恐らくあそこのことだろう。だから急遽作戦を変え、変装することにしたのだ。この兵士には悪いけどちょっと産まれたて状態に戻ってもらうことにした。


そして数分後……


「おお、なかなか似合うな。」


途中からサイズは合うかな?と思ったけど運がいいことにぴったりだ。ただ少し気になるのは……


臭い!!


ま、ここは我慢することにした。


あとで風呂入ろ……。




そして俺は交代を待ち望んでるだろう門番たちの元へ向かった。


そして一般用入口についた。


さぁ、ここからが問題だ。果たしてばれないだろうか?


「交代の時間です。」

「おお、やっと来たか。後は頼んだぞ……ん?お前……」


ドキドキドキドキ。


心臓の鼓動が早くなる。ばれないでくれよ……


「……臭い!!お前、ちゃんとケツふいてんのか?」

「あ、すいません。間に合わなくて……あははは」

「それは悲惨だったな。なんならこの門を通り過ぎた所に予備の鎧があるから着替えな。あ、ちなみに門の暗証番号は37564……皆殺しって覚えときな。」

「ありがとうございます。」

「んじゃ、お疲れさんと。」


そういうと遠くへ消えていった。


「さて、潜入と。番号は37564……皆殺しって誰が考えたんだ?」


ガラガラガラガラ。


扉が開き、俺は中に入っていった。


「ふ、ワクワクするな。」


なぜだかこの言葉が一番心にしみた瞬間だった?






うーん、なんとまー汚くてすいません。次回は真実編です。お楽しみに。

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