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異世界で怪盗をやてるのだが、どうやら俺は世界最凶の賞金首らしい!?  作者: ザウルス
第3章:バトルコロシアム編。
12/22

俺ん目立ってる!?

「さぁー!!舞台の準備が整いました!!」


あれから一時間が経った。本当ならCブロックを開催するとこなんだが…


「では、CブロックとDブロックの選手はステージへとおあがりください。」


訳があって合同で行われることとなった。しかも現国王と第1王女殿下まで参加するらしい。


現国王は現役のSランク騎士であり、その娘もSランク騎士だ。親子揃ってSランク騎士とはな……


フィートさんだけでも厄介なのにさらに2人も追加されるとはな。


合同試合なので残りが2人になったら決勝への切符が手に入る。


「さてと……その行かなくちゃならないな。」


考えてみれば簡単だ。生き残ればいいだけなんだからな。


「地獄へと参りますか。」


俺は立ち上がりステージへと向かう。太陽がまぶしい……




「さぁー!!CブロックとDブロックの混合試合!!期待の選手は!?」


ワーーー!!


「なんと!!東ゲートからは現国王!!カルカス国王!!そしてその娘!!アームダ第1王女の登場だーー!!」


おぉぉぉぉ!!


やはりこの2人は人気なだけあって歓声が半端じゃない。特にアムーダ姫は男女問わず大人気だ。学園にいた頃なんて数々の伝説を作っている。


1日に届いたラブレターの数が1000通は越えたとか、教師全員相手に一人勝ちしたとか、訓練場を粉々に吹っ飛ばしたとか?


信じ難いようだがん何でか信じられるな。


「うひひ、ありゃーいい女だな。うひひ。」

「ああ、戦ってみてーな。」

「俺が勝ったら……グヒヒ。あんなことやそんなことを……」


さっきから参加者達がいやらしい目でアムーダ姫を見つめている。男だけあって色々と溜まってるようです。


肝心のアムーダ姫は……


「さぁ、楽しみましょう。皆さん?」


さすがはSランク騎士。全く動揺してない。むしろ余裕そうだ。国王はというと……


「うむ、久しぶりに暴れるとするかな?あら仕事で溜まってたところだ。」


ありゃりゃ、国王様もやる気満々だ。




「がははは、この俺が登場したからには全員冥土行きだな!!」


「なんと!!西ゲートから登場したのはAランク騎士を絞め殺したことで有名な賞金稼ぎガルートスだ!!」


ワーーー!!


あ、あのおっさん確か……


「よぅ、坊主。どうやら俺の忠告を無視したとなると自殺願望があるようだな?」


この前、俺を脅してきたおっさんだった。あの時はフィートさんが止めてくれたけど……まさかこんなに有名なやつだったとはな。


「俺は賞金なんかいらね!!俺は深海国ルーペン行きのチケットがほしいだけだ!!あの怪盗ルーシュの首をこの手に収めてやるぜ!!もちろん賞金も頂きだ!!」


なるほど。こいつの狙いは俺の首か。恐らく俺と同じで予約いっぱいでチケットが手に入らなかったんだろう。その本人がここにいるとは知らずに。


「へへ、国王だろうが神風の舞姫だか知らねーが、俺の邪魔をするなら容赦なく殺してやるぜ!!」


堂々と宣言しやがった。このコロシアムでは戦闘による死亡は事故死となり無罪となる。


でも、国王と姫を殺すとなるとどうなるかはわからない。影で暗殺されるか……それとも……


俺はフィートさんの方向を向く。当の本人は聞こえてるようだが……同様どころかニヤニヤしてた。


「ま、2人たもSランク騎士だ。心配することはないか。」


確かAランク騎士を絞め殺したって言ってたっけ?でもね……


「Aランク騎士とSランク騎士は次元が違うんだよ……」


例えるなら…Aランクが動物だとするとSランク騎士は鎧を着つつ、武器を持った猛獣だ。



「さー!!間も無く合同試合を開始します!!」


ワーーー!!


観客も選手を待ちわびてたかのような歓声だ。間も無く地獄の殺戮(しあい)が始まる。


「それでは!!試合開始!!」


カーン!!


「「「「うぉぉぉぉお!!」」」」


「なんと!!多くの選手がアムーダ第1王女に向かっていきます!!」


ありゃ、姫さんこりゃーピンチだな。


だが……


「ふふ、甘いです!!」


フュン!!


「「「「消えた!?」」」」


突如とアムーダ姫は消えた。どこにいるかというと……


「ふふ、ここです!!」


上にいた。すごい早さだな。わすが1秒足らずで10メートル以上は飛んでるぞ!?


そして、アムーダ姫はレイピアを構えて…


「風神乱舞!!」


シュンシュンシュンシュンシュン!!


「うわ!!」

「ぎゃ!!」

「ぶべら!!」


神速の突きが選手を次々と貫いていく。神風の舞姫という二つ名がとてもあっている証拠だ。


姫様が活躍してる中……


「さぁ?どうした皆の者。かかってこい!!」


国王はどでかい大剣を構えながら挑発している。


「へへ、死ね!!」


1人の男が襲いかかるが……


「ふん!!」


ブオン!!


「うわー!!」


ただの振りだけで男を吹っ飛ばしてしまった。


「おらおら!!行くぞ!!」


ブンブンブン!!


「ぎゃ!!」

「ぶべら!!」

「そんなー!!」


あの大剣を軽々降って次々と選手を場外させてく。てか……キャラが変わってませんか?あれは暴君ですよ!?


2人に感心してると……


「おい、小僧!!まずはお前から殺してやるよ!!」


さっきのウゼー男が剣を振る。


だが……


パシン!!


俺は人差し指と中指で剣を掴んだ。


「ば、馬鹿な!?俺の剣をこんなに小僧が……」

「どうやらママのオッパイを吸ってたほうがいいのはあなたみたいですよ?」

「く、クソがー!!」


男は剣を捨て新たに懐から短剣を取り出した。


だけど……


「んじゃ、バーイバーイ。」


俺は足で短剣を吹っ飛ばしておっさんの袖をつかんで……


「ふん!!」

「うわーーー!!」


吹っ飛ばした。


言っとくが俺はちっとも本気をだしてない。あれぐらいの相手は嫌という程相手にしたからな。


「なんと!!ガルートス選手!!軽々と吹っ飛ばされてしまいました!!あ、ありえません!!」


司会の声を聞いて全員が俺の方を向いてきた。先ほど戦っていた選手やなんと、国王と姫様までだ。


「かれは一体何者でしょうか!?資料によると名前は……」

「アスタ君です。」


突然司会の横にフィートさんがいた。いつのまに……


「フィート隊長!!彼をご存知で?」

「ええ、この前知り合いましてね。丁度あの男に脅されたところを私が助けたんです。」

「なるほど……しかし、あれほどの強さは以上ではないでしょうか?見た所まだ子供ですよ?」

「年齢なんて関係ないですよ?彼は確か……実力を確かめたいと言ってましたね。私もここまで強いとは思いませんでした。」

「なるほど。では、今回のダークホースは彼で決定だ!!」


ワーーー!!


……ちょっとやりすぎたな。自分はあんまり目立つのが嫌なんだが……


「ま、どうせ決勝へ行けば目立つのも当然だしな。」


他の選手も戦いをやめて俺に向かってくる。おお、怖いね〜。


まぁ、全員吹っ飛ばして……


ドカーン!!


覚悟を決めて戦おうとしたら……


「おっと!!カルカス陛下とアムーダ第1王女!!敵を吹っ飛ばしてしまった!!」


運がいいのか悪いのか、あのふたりが吹っ飛ばしてくれた。


「さー!!残る選手は3名!!カルカス陛下、アムーダ第1王女、アスタ選手だ!!」


え?3名だって?だってあれだけいたのに……


俺は辺りを見回すと俺たち以外誰もいなかった。選手はどこへ行った!?


よーく見ると全員が場外で失格していた。俺が戦ってる隙に倒したというのか!?やべー怪物(バケモン)とあったな。


「ふふ、お父様。ここは私が言ってよろしいでしょうか?」

「うむ、油断するでないぞ?」

「心得ております。」


勝手に話が進んでるーー!!


「ふふ、アスタ君って言ったけ?」

「はい、そうですが?」

「ふふ、ここ試合が終わったら私の親衛隊に入らない?隊長は決まってるから…副隊長の席が空いてるからどうかしら?」


どっさくさに勧誘してきたぞ!?でも、俺にはやることがあるから……


「誠に残念ですがお断りさせて頂きだます。私にはやるべきことがあるので。」

「ふふ、なら私に勝ったら貴方をあきらめるわ。ただし、負けたら……」


はいはい、わかってますよ。どーせ強制入隊だろ。


「わかりました。僕も男です。受けましょう。その勝負。」

「話が速くて助かるわ。」


これより、俺の運命をかけた勝負が始まろうとしている。



































王女とのかけ勝負が始まりました。果たして自由か?それとも入隊か?次回お楽しみに!!

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