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異世界で怪盗をやてるのだが、どうやら俺は世界最凶の賞金首らしい!?  作者: ザウルス
第3章:バトルコロシアム編。
11/22

お気の毒に……

ちなみにフィートさんの本名はフィート・アルスター・ゴウセルです。

「さぁ、これからが本番ですよ。」


フィートさんはまるで全てをあざ笑うかのような表情だ。


「どうしたんですか皆さん?怖いなら全員でかかって来てもいいんですよ?」


あ、挑発してる。しかも満面の笑みで。


「おっと!!フィート選手!!大胆にもここにいる全員に挑発をかけました!!」


「いいぞ!!」

「やっちまえ!!」

「きゃー!!素敵♡」

「「「「フィート!!フィート!!」」」」


観客は大盛り上がりだ。しかもモテモテじゃん。羨ましい!!


そんな中……


「へ!!そんなことしなくても一瞬で楽にしてやるよ!!」


「おっと!!ソウル・ゴープレス選手!!フィート選手に襲いかかりました!!」


「バレットパンチ!!」


ドカーン!!


激しい閃光と共に衝撃波が身体を襲った。コロシアムが揺れたぞ!?


「ソウル選手!!いきなり必殺技技だ!!フィート選手は大丈夫……っ!?」


あたりの埃がだんだんと晴れていきそこに映っていたのは……


「んん〜良い一撃だったよ。」

「ば、馬鹿な!!俺のパンチを……」


そこには満面の笑みを浮かべたままのフィートさんが立っていた。それよりすごいのは……


「なんということでしょう!!フィート選手!!あのパンチを人差し指で止めました!!」


観客は全員目ん玉が飛び出ていた。驚くどころか……唖然だな。


「でもね、僕を倒したかったらもう200年ぐらい修行したほうがいいかな?」

「ち、ちくしょー!!」


ソウル・ゴープレスはもう一方のほうの腕で殴ろうとするが……


「君はもういいから休んでるといいよ。」


フィートさんは素早く避けて、ソウルの額に指を近づけて……


パーン!!


デコピンをした。


「ぶべら@☆8<°\○!?」


ソウルはその衝撃で場外へと吹っ飛んでしまった。


「フィート選手!!デコピンでソウル選手を吹き飛ばした!!なんという力でしょうか!?」


ワーーーー!!


おお、さっきと違って今度は大歓声だな。


その一方……


「ふぉ、ふぉ、ふぉ、修行が足りんのぅ〜。」


「おっと!!フィート選手に注目している好きにガイ選手!!赤ひげ海賊団副船長レイ・ヒリースを倒していました!!」


レイ・ヒーリスは何か恐ろしいものを見たかのような表情で気絶していた。一体何したらあんな風になるんだ?しかし、引退したとは思えんな。ガイさんよ。


思った通り、この2人が残ったか……


「Bブロック優勝は果たしてフィート選手か!?それともガイ・サルーラ選手か !?」


「「「「フィート!!フィート!!」」」」」


「「「「ガイ!!ガイ!!」」」」


あたりはガイ&フィートフェイバーだ。


「ふふ、お初目にかかります。覇天龍拳初代当主ガイ・サルーラ様?」

「ふぉ、ふぉ、様なんて立場じゃないわい。」

「いえいえ、あなたは生きる伝説。たかが王族親衛隊隊長である私となんて比べものになりませんよ?」

「もう隠居じじいに過ぎんよ。隊長さんや?」

「ふふ、あなたの門下生はとても優秀ですよ?私の練習相手やお世話をよくしてくれましたからね。是非とも相見えたいと思ってたところです。」

「言っとくがわしを舐めてると……どうなるかわかないぞ?小童。」


おお、すごい殺気と圧力だな。観客もビビりまっくてるじゃん。同じステージに立ってたら気絶しそうだ。


「では、いきます!!」


先に動いたのはフィートさんだ。


「ふぉ、ふぉ、威勢がいいのぅ〜……じゃが」


ピシ!!


「!?」


フィートさんのパンチをかわして人差し指をフィートさんの額につけた。


「遊んどらんで、本気を出したらどうじゃ?」


少しどころか全く本気を出してないことは既にばれているようだ。


「ふふ、噂通りの化け物ぶりは健在ですね。」

「お主がそれを言うか?」


フュン!!


フィートさんは後ろに下がり構えを取る。ん?あの構えは……


「私も覇天龍拳を習ってた時期がありましてね。久しぶりにつかいますね〜。これは。」



「なんと!!フィート選手は覇天龍拳を使えるそうです!!これに関してはどう思いですか?国王様?」

「ふむ、奴は騎士科一年の時に覇天龍拳をわずか4ヶ月で免許皆伝をしたんじゃ。ちなみに私は師範代理をしていた。」

「なら、これは弟子と師匠の対決と言ってよろしいでしょうか!?」

「普通ならそうじゃな。」


「ふぉ、ふぉ、まさかお主が覇天龍拳を使えるとはのぅ〜。」

「ええ、剣だけではつかめないものもありますからね。」

「いい心構えじゃな……だが免許皆伝ごときでわしを倒せると思ったら大間違いじゃぞ?」

「わかってますよ。では……いきます!!」


フィートさんは地面を蹴ってものすごいスピードで近づいていく。さっきとは比べものにならないスピードだ。


ドンドンドカーンキーンガーンゴーン!!


「速い!!速すぎる!!もうどこにいるのかわかりません!!」


「覇天龍拳第一奥義!!飛龍!!」

「甘い!!龍鱗返し!!」


キーーーン!!


拳との衝突なのに火花が散っている。力はほぼ互角。でも、技の威力はガイのほうが上だな。


「さすがは初代当主。引退してもなお、化け物ぶりはかわりませんね。」

「ふぉ、ふぉ、その化け物と戦って生きとるお前さんのほうが当てはまるんじゃないのか?」

「はは、ご冗談を。」


観客は気づいてないだろうが、2人とも全く息を切らしてない。むしろ楽しんでる。


「なら、次はわしの番じゃな。」


ガイが構える。しばらくすると身体じゅうから湯気が立ってる。あの細い身体が筋肉モリモリになっていく。


そして、あのヨボヨボ仙人はまさかの巨漢な男へと変貌した。


「覇天龍拳奥義!!逆鱗!!いざ……」


襲いかかろうとしたその時……


ゴキ!!


あたりの一面を嫌な音が響き渡った。もしかして……


「こ、こ、腰がーーー!!」


「なんとガイ選手!!突然倒れ込んでしまった!!」


心配したのかフィートさんが急いで救護班を呼んだ。肝心のエロ仙人は……


「腰が……腰が……」


ものすごく痛そうな顔をしていた。こりゃーだめだと思ったのだろう。救護班は司会者に向かって手を交差してバッテンじるしをした。


「ガイ選手!!ぎっくり腰により辞退!!Bブロック優勝はフィート選手です!!」


ワーーーー!!


「続いて、Cブロック選手権はステージの破損により1時間後となっております。」


「またかよ!!」

「どんだけまたせんだ?今回はよー。」

「本当!!一時間どうすればいいのよ !?」


観客席からはブーイングの嵐だ。


しかし、舞台裏ではもっと深刻な辞退が起こっていた。


「大変です!!副騎士長!!」

「どうした?」

「はい、ステージの破損があまりにもひどいため用意していた材料が切れてしまいそうです……」

「なんだって!?じゃーCブロックは……」

「Cブロックはなんとかなります。けどこれ以上破壊されては……」


今から材料を調達しても間に合わない。何かいい手がないかと考えていると……


「なら、残りの材料を全部使ってステージを大きくしろ。」


カルカス国王が提案してきた。


「は、それはどういうことでしょうか?」

「うむ、CブロックとDブロックを同時にやって仕舞えばよい。その中から生き残った2名を選出すればよかろう。」

「しかし……」

「なんじゃ?他にいい案でもあるのか?」

「い、いえ!!素晴らしい考えです!!」

「うむ、なら早く皆に伝えよ。」

「かしこまりました!!」




ピーンポーンパーンポーン


なんだ?突然放送の音が入ったぞ?


「え、ご都合により今回は予定を変更させていただくことにしました。」


予定を変更?まさかCブロックは予定を変えて明日に行いますとか?


「えー、ステージ修理の材料の在庫が切れてしまい、CブロックとDブロックで合同試合をすることにしました。」


なんだって?合同試合?


「えーこの度はこちらの不手際により皆様に迷惑をかけてしまい申し訳ありません。決勝は明日に持ち越しとなりますがCブロックとDブロック合同は特別に……」


特別に……


「なんと!!現国王であるカルカス・マウナ・ラサーイ陛下とその娘アムーダ第1王女殿下が参加することになりました!!」


ワーーーー!!


なんだって!?現国王とその娘が参加だと?アムーダ第1王女と言ったら大陸で五本の指に入る美貌の持ち主だ。彼女がすることを大陸のほとんど女性がやることがあり、数々のブームを作ってきた先駆者である。そしてSランク騎士でもあり、学園を飛び級で卒業し、神風の舞姫なんて2つ名がある。


「なんか、面倒なことが起きてきたな……」


これは、神の悪戯かな?フィートさんだけでも勘弁してほしいよ。


でも戦うしかない。今の俺には……


キラン。


絶黒刀キリサキがあるからな。


























まさかのぎっくり腰とは…どんな人も年には勝てませんね。次回はついにアスタが戦います!!どうなるやら?お楽しみに!!

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