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おれ!!参上!!

剣と魔法の世界イルスデア。かつて人と魔族が対立していた。互いに傷つけあった結果両国は多剤な被害にあった。ここままでは両国とも滅びかねないと考えた両国の王は互いに和平を結び「共に開拓するべき」とし100年と続いた戦争はようやく終結した。


そしてここにとある怪盗が登場した。その名は…。


「へへ、確かにもらったぜ!!」

「おのれ!! 貴様は!!」

「では予告通り双子のダイヤはもらってきますよ。」


ポーチにダイヤを入れると


「待てい!! 怪盗ルーシュ!! 今度こそ逮捕する!!」


おお、やばいやばい騎士達の天の川や〜って感心してる場合じゃないか。


「んじゃまたね〜。」


懐からボタンを取り出し押した。すると気球が出てきて突如空へと消えた。


「おのれ〜!! 追え!! 追うんだ!! 」


気球を追いかける騎士達。その裏では…。


「プププ、引っかかってやんの。」


先ほど空へ消えたはずのルーシュがいた。なぜかって?


「あれは、囮。騎士達(アホども)が追ってるのは人形。しかも5分後に爆発する仕掛けになってるんだよね。」


五分後に慌てめくる騎士達の姿を想像すると笑が止まらない。


「さて、では逃げるとするか。」


俺はバイクに腰掛けた。俺の相棒リッキーだ。


ブーンブンブン!!


「よし、いいぞリッキー。」


リッキーとは6年前とある中古店で出会った。ガラクタの中に唯一原型をとでめていたのだ。なんだか知らないが運命を感じ、おもわず購入してしまった。いたるところが傷ついていたがエンジンなどは問題なく部品を交換したり油をさしたら難なく動いた。そして今にあたる。


「さて、依頼は達成したことだし…明日にでも届けるかな。」


今回の獲物は双子のダイヤ。通称ハートフル。二つのダイヤがくっついて初めて原型をなす。それがハートに似ていることからその名がついた。恐らく500億ルソーはくだらないだろう。平民の年収が大体210万ルソーだとすると一生遊んで暮らせるだろう。王都リスリートの高級リゾートで一生遊んで暮らせる。


しかし、いいことばかりではない。


「ああ〜盗めたのはいいけど……また賞金が上がっちゃうな……。」


職業がドロボーなので当然賞金首になる。最初は1000万ルソーぐらいたったけど。盗みを働くことに懸賞金が上がっていく。普通なら「やったー上がったぜ!!」と思うだろう。だがそんなに嬉しくはない。当然値段が上がれば上がるほど賞金稼ぎが出てくる。今の俺は賞金18億ルソーだ。S級の犯罪者がつけられる額である。


今では「情報だけで食っていける!! 」なんて輩も多い。特にバーのマスターや地方の観光業者は俺目当てにたくさんの客が来るので大儲けするだとか。実際に新聞に「この地方にはこんなお宝があります!!」なんて堂々と広告して俺を歓迎?している所が多い。実際行ってやったらお祭り騒ぎになった。


たが、それを良しとしないものがたくさんいる。特に貴族や大商人、王族は厄介である。なんせ宝を盗むんだもん。そりゃー嫌だよね?


ちなみに魔族の大陸ソルトアでも俺は有名だ。昔、呪われた絵なんていうものを盗んだら逆に感謝されてしまった。


なんでもこの絵は魂を吸い取る絵とか言われてて盗んだ時に魔物の目が気に入らなかったので穴を開けてやったらそこから一気に魂が出てきて。仮死状態だった者たちが一斉に目覚めたんだとか。


絵は気に入らないから捨てたんだが、その後魔族の子供達が感謝の手紙が来た。今回の報酬はこれだけか…なんて思ったが手紙を読んだ時にはきずかなかったが喜んでいた自分がいた。


当然悪いことだから懸賞金がかかっている。賞金は同等だか優しいことにあっちは生け捕り限定らしい。こっちは生かすも殺すも自由だから。


いっそのこと拠点をソルトアに移そうかなと考えることもある。


運がいいことに俺は顔がばれていない。ほとんどマスクをしてるからだと思う。しかし髪型や体型髪色などばれている。実際に「お前……似てるな?」とか言われ一瞬ドキッ!!としたが「はは、こんな少年が怪盗なんかできるわけないか。すまないね。」となんとかばれずに済んだ。


てなわけで今にあたるわけだ。


バイクで走っていると突然


グゥゥゥ〜。


お腹の虫がなった。


「そういやー夕飯まだだったな……。」


と悩みながらあたりをキョロキョロすると……


「お!!」


かなり古いが客で賑わってるバーを見つけた。名前は……トレットトラール。大酒豪のことを言う。


とにかく腹が減ってるので中に入ることにした。


カランコロン


「いらっしゃいませ〜こちらへどうぞ。」


おお、可愛い子だな。どうやら看板娘とかいうやつらしいな。


「ご注文は如何なさいますか?」


う〜ん迷うな。今日はガッツリと食べたいから……


「ローレストのバターステーキとエクセルを一つ。」

「かしこまりました。」


ローレストとは簡単に言えば牛とライオンと蛇が混ざった混合獣類だ。見た目はキモいが肉はとても美味だ。ただ捕獲が難しく体調も6メートルはある。庶民ではお祝い事なので食べることが多い。


エクセルはヨーグルトみたいなものだ。これは庶民の朝の飲み物として有名だ。


「お待たせいたしました。」


テーブルの上に並べられていく料理。鉄板の上ではまだジュワジュワいってる。


「いただきます。」


パクリ


ん〜〜〜肉汁がハンパじゃない!!かといってしつこくもなくあっさりしている。かなりの量だが食べきれるだろう。決め手はこのソースだ。ガーリックの風味がたまんない!!ソースが鉄板の上で焼けるので匂いが充満している。


エクセルはというと、隠し味で蜂蜜を使っているのでとてもまろやかだった。今度真似してみよう。


満足しなが食事をしていると……


「おい!!聞いたかあの怪盗ルーシュがこの町に来たんだとよ!!」


突然入ってきた男が大声だ叫んだ。


店内は


「まじか !?」

「え、うっそ !?」

「おいおい。」

「冗談はよしてくれよ〜。」


など三者三様だった。


「いや、間違いないらしい。あの騒ぎといい、ないより双子のダイヤが盗まれたらしい。」

「「「「まじ !? 」」」」


今度はハモった。


「俺は見たんんだ!!空の上を飛んでる姿を!! 」


テーテテンテーテテン。男は見た!!


男は出来事を淡々と説明した。


すると全員


「こんなとこでぐうたらしてる場合じゃない!!すぐに出発だ。マスターお勘定!! 」

「はいよ。」


続々とみんなが出て行ってしまい。店の中は俺一人になってしまった。


寂しい!!


すると見兼ねたマスターが話しかけてくれた。


「おう、坊主はいかねぇのかい?」

「興味がないので……」

「はは、それもそうか!! 」


とうの本人がここにいるとは思わない。


「しかし、すごい人なんですか?その怪盗ルーシュって?」

「そりゃーお前賞金18億ルソーだぞ!!誰もが狙うさ。」

「マスターは興味ないのですか?」


それほどの賞金がかかっているからな。


「いや、おれも同様興味はねぇよ。店のやりきりで忙しいし、家族もいるしな。」


どうやら家族思いのいい人みたいだ。


「で、飯は美味かったか?坊主?」

「はい、、最高でした。」


正直チェーン店が出来てもおかしくはない。


「はは、こう見えても昔王都でシェフをやってたからな!!腕には覚えがある。」


王都にできる店は最低でも星3個はくだらない。それなら納得だ。


「あ〜だけどまた忙しくなるな。」


突如暗い顔になった。


「どうしてですか?店が繁盛するのはいいことだと思いますけど?」

「それはそうなんだが……怪盗ルーシュが来たとなると在庫が持たないかもな。」


言われてみればそうだ。情報を集めるのひバーは最適だ。だからそれを目当てにたくさんの客が来るのだろう。


申し訳ないと思ったがこちらも仕事なのでしょうがない。だが、ここの料理には感動したから少しいいことを教えよう。


「なぁーマスターいい情報がありますよ?」

「ほうーそれはなんだ?」


ふふ、それはね……


「怪盗ルーシュの次の犯行予告でふ。」

「なんだって !?」


ガシャーン


驚きのあまり机を壊してしまった。


「奴の次の狙いは….….人間領のカルマスにある月の涙だ。」

「本当か!?しかしどこでそれを?」


あ、しまった。肝心なとこわすれてた。さてどう言い訳したらいいか…


悩んだ挙句。


「俺は奴のライバルなんです。奴は犯行前にこうして俺に手紙を届けるんことがあるんです。」


自分で言うのもなんだがかなりいいと思う。


「ヘぇ〜随分となめられてるねぇ〜あんた。」

「ソ、ソウデスネ。アハハ。」

「なんかすごく棒読みになってるぞ?」

「キノセイデス、アハハ。」

「そ、そうか。」


実は私がです!! なんて言えるわけないし。


「それよりあんたいいのかい?こんな情報、一儲けだよ?」

「なーに気にすることはないです。なんなら今度ステーキおごってくれればいいです。」

「それならお安い御用だ。歓迎するよ。」


本当にいい人だ。


「あ、マスター勘定。」

「あーえっと……合計で9500ルソーだ。」


意外と安いな。


「それじゃまた。」

「おう!!また来てくれよ。」


ブーンブーン


俺はバイクを走らせた。




四時間後目的地へ到着。


「ほら、目的のものだ。」

「こ、これは……本物じゃ!! 」

「当たり前だろ。」

「ありがとうございます。これは我らの村になくてはならないものなんです。」


この双子のダイヤはもともとこの村の儀式に使われていたそうだ。年に一度豊作を願って祭りをするそうだ。


だか、その時に訪れた強欲な商人に見つかってしまい盗まれたそうだ。


そこで依頼が来たので受けたわけだ。個人的にもあの貴族は大嫌いだったから盗んでもいいかなと思ったからだ。


「では、報酬をもらおう。」

「はい、わかりました。少しお待ちを。」


五分後


テント、鍋、調味料、食料、水筒、燃料(マホウイシ)、布団、コート、帽子、ゴーグル、マッチなど。


「本当にこれだけでいいんですか?」

「俺がいいと言ってるんだ。個人的にも貴族は大嫌いだからな。」

「ありがとうございます。」

「まぁーあいつらの悪事を印刷者に売ったから暴落するだろうな。これで盗まれることは無いと思うが注意はしておけよ。」

「はい、わかりました。」

「んじゃ。」

「……貴方に神のご加護があらんことを。」


よしてくれ、俺は犯罪者だ神にも嫌われてるよ。


こうして俺はこの村を出た。



翌日。とある新聞にて


双子のダイヤ盗まれる!!犯人は怪盗ルーシュ。今回の事件でさらに明らかになったのは貴族ルーセンの悪事が暴露!!後日王都から調査団が派遣される予定。暴落間違いなしだとのこと。そして、とあるバーのマスターによると今度の犯行予告はカルマスにあるという月の涙のこと。オーディエンスの期待が高まる一方、ルーシュの賞金が上がりました。

賞金45億2500万ルソーだとのことです。人類史上最高額です!!SS級犯罪者となりました!!


これを見たルーシュはがくりとしたことは言うまでもない。



ドロボーが主人公の作品が最近は少ないので書いてみました。最近は異世界転生系が多いので新鮮だと思います。しかし、ドロボーで書くのはなかなか難しいです。個人的には王ドロボー◯ンやルパン◯世が好きなのでそれのせいかもしれません。

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