Ⅳ
ぼうっと涙で歪んだ両目を開ける。暗がりの地下牢が横向きに映り、翔は己が倒れていたことを思い出した。
荒れ狂う海波が岸壁にぶつかり、白く砕ける。地面に押し潰された片耳に、籠った波音が届く。崩れた天井から鈍い陽光が差し込んでいた。
地下にいれば吹き荒ぶ潮風を凌げるが、火のない牢獄は凍えるほど寒い。皮膚感覚はとうに限界を通り越し、最早寒いのか痛いのかすら区別つかなくなっている。
視界の端に、力なく投げ出された自分の右腕が映った。爪はない。冷たい石壁に泥水と黒々とした血痕が飛び散っている。
「……」
翔は放心気味にそれを眺めていた。意識は薄く、大量の赤黒い液体が己の肉体から流れているという実感も湧かなかった。
足元を鼠の群れがうごうご這い回っている。いや、正確に言うと飛膜の生えた黒鼠、寓だ。吸血する習性があるため、既に翔の両足は無残にも齧られた跡でズタズタだった。
ここに連れられてどのくらい経ったのか。友人と同じ顔をした男に絞首され、攫われたのは幾日前だっただろう。
どうやらこの地は時間を狂わせる何かがあるらしい。寝ても――正確には気を失っても――覚めても、鬱屈と天を覆う暗雲が途切れる気配はなく、波浪の騒がしさとキイキイ神経質な寓の鳴き声だけが、冷ややかな地下室の石壁に反響している。
ぱしゃん、と水の跳ねるどこか無邪気な音が頭上から降った。
氷のように凍てついた海水が頭から浴びせられる。寒さと怪我の痛みで麻痺した皮膚には千本の針を突き刺されたようで、嫌でも意識が覚醒させられた。
塩辛い海水が鼻腔に入り、翔は咽る。弾け散る水飛沫。血と泥で汚れた肌が洗われ、咳き込むたびに肋骨が痛い。
睡眠を許さないのも立派な拷問である。
「……」
ずぶ濡れのまま恨めしげに、面を上げる。抱えるほどの大きな金盥を持った少年と、視線がぶつかる。灰色に淀んだ、何の感情もない瞳だった。彼の背丈は低いが、地面に這いつくばる翔は見下ろされる体勢になる。
寡黙な少年は翔を一瞥し、すぐ踵を返した。老人のような白髪である。白狐さんのものよりもずっとくすんで汚れていた。
少年は自分よりも遥かに幼く、そして残酷に見えた。彼はエディと呼ばれており、あのイケメンコウキの仲間らしい、ということだけ翔は知っていた。
視線を奥に投じる。仄暗く埃っぽい空気の先に、あの瞳が炯々と光っていた。友人のものによく似ているが、それよりもずっと鋭い。未来でも何でも見通してしまいそうな双眸。目が合う度、首筋に氷の刃を押し付けられたような寒気を覚える。
出会ったときの、あの礼儀正しい青年と同一人物とは思えないな、と悔しさにも似た痛みが込み上げた。
皓輝の生き写しのような面立ちの男は、崩れた石壁の一部に腰を下ろし、肘を付き、こちらを凝視していた。
「……あと一日」
その表情に違わぬ冷ややかな声で、コウキは呟く。そして、水を滴らせ身動きの取れない翔を見下ろした。
どうやら彼らは刻限を設けて何かを企てているらしい。一日後、自分の身に一体何が起こるのか、翔にはそれが楽しいことだとは到底思えない。
彼らの態度は残酷なゲームを楽しんでいると言うよりは実験を行う学者のように無味乾燥で、それがまた妙に不安を煽るのだった。
どうして自分がぼろぼろに痛めつけられた末、腐った倒木のように地面に投げ出されているのか、意識が混濁してよく分からない。大仰な舞台装置の中に放り込まれ、訳も分からず三文芝居に付き合わされているようでもある。
「どうしてそんなにネクロ・エグロは強情なのか、理解に苦しむな」
「……」
どうして、と問いたいのはこちらの方である。翔は舌打ちしたかったが、悴んで上手く口が回らない。すっかり心身が擦り切れている。
反抗はおろか、生きる意欲すらとうに途絶え、ただ負けたくないという意地だけが翔の弱々しい生命活動を続けさせている。
西大陸の文化圏で生きる彼らは、あらゆる意味で価値観の壁を感じさせた。まず第一に彼らはネクロ・エグロを好ましく思っていない。つまり、この二人はネクロ・エグロではないらしい。
第二に、彼らは、東大陸では敬遠される悪霊を使う。負の感情に満たされたこの遺跡ではもってこいの能力でもある。ばたばたと闇夜に群れて飛ぶ寓は一度旋風を巻き起こして夜空に飛び立ち、数刻前に再び舞い戻ってきたようだ。
力づくで引き千切られた耳飾りの行方を翔は想像している。そして、期日を設けられた己の命の意味も。
「……」
肉体的な苦痛を与える方法は殴る蹴るの暴力だけではない。いっそ一息に殺せと懇願させるのが彼らの魂胆なのか。ここ数日、それを嫌というほど痛感させられた。
「思ったよりも辛抱強いな。虐遇に屈しないとはさすがネクロ・エグロ」コウキの物言いは淡白でどこか皮肉っぽい。
この男は、残酷な手段で人を虐げることを楽しむ素振りは見せなかった。かと言って、皮が裂け肉を抉られ、翔の悶え苦しむ凄惨な眺めに顔を背けもしなかった。ただ感情のない人形のように淡々と、拷問を執行する。それがとてつもなく不気味だった。
「何度も、言わせるなよ……」鉄の味混じりに悪態を吐く。「男に殴られても嬉しくない」
「まだ元気そうだ」
「――」
感心感心。軽く頷くコウキは既に翔のことを見ていない。そんな彼に、変声前の幼い声がぶつけられた。ずっと黙って佇んでいたエディという少年が口を開いたようだ。
西大陸の言葉を翔は聞き取れないが、その子供らしい高さに似合わぬ乱暴な口調で何かを続けた。こちらを指さし、軽蔑した眼差しでコウキを見上げる。
その小さな背丈から黒煙にも似たもやが這い出たとき、翔はぞっとした。スコノスではない。悪霊である。やがて独角獣の巨躯を形作ったそれは、低く悍ましい唸り声を上げては、無力なこちらに敵意と歯茎を剥く。
「いや何、俺はこいつを他人とは思えなくてな」傍らのエディと悪霊にちらりと視線をやるコウキは、物憂げに嘆息した。「お節介というやつさ」
「お節介と思うなら、ほっとけよ……」この男がわざわざ孑宸語を話し続けるのは、自分に聞かせるためなのだろうか、と翔は考える。
「放って置けないからお節介なんだろう」
彼の眼差しがこちらに戻る。途端に背筋がびくりと震え、翔は矢で射竦められたような心地になった。怖い。全てを吸い込む底なしの光だ。
おもむろに硬い靴音が牢の中に響く。革靴を鳴らしたコウキがその場に直立していた。エディに制された獣が唸る。黒い影に覆われる。
伸びた背筋は彼の信条をそのまま直線にしたようで、全く頑固なところまであいつと瓜二つなのかと翔は朦朧と現実逃避したくなる。
「――解せんな。ただひとつ頷けば死の苦痛から解放されるものを、お前は自らを痛めつける道を選ぶというのか」
主義主張を通すために力でねじ伏せようとする奴が、正義であるはずがない。そんな彼が自称している救世主という名も悪趣味な冗談としか思えなかった。
コウキがネクロ・エグロに向ける感情は最早憎悪に近い。だから、こちらがどれだけ甚振られて血を流そうが泣き喚こうが、痛む良心は露ほどもないのだろう。そんな血も涙もない二人にどうして屈服できようか。
いや、連れ去られて初めてあの話を持ちかけられた時は、まさか拷問などという物騒な目に遭うとは夢にも思わなかった。
世捨て人の家から拉致され、この廃城の地下で意識を取り戻した翔はまず仰天した。見知らぬ遺跡じみた建築物、場違いなほどぴしりと襟を正したコウキが佇んでいたからだ。
夏至祭の日にただ一度出くわしただけの男と、地下牢で二人きり。去り際の意味ありげな視線を何となく気にしていたものの、まさか再び会い見える日が、少なくともこんなに早くくるとは思いもよらなかった。
一体何のために、こんなことを。言葉を失くした翔に、彼は拍子抜けするほどあっさり“目的”を明かす。手荒な真似をした慇懃な謝罪も忘れずに。
この男は落ち着き払い、礼儀正しい振る舞いをした。そして真剣だった。出会い頭に首を絞められたことにさえ目を瞑れば、人助けに手を惜しまぬ好青年という評価はそのままだっただろう。
「争いのない平和な世界をつくりたいんだ」
彼の志を簡潔にあらわすと、だいたいこんな調子だった。彼の言う争いというのは、東西大陸の戦争のことか、或いはもっと普遍的な意味での戦いなのか判然としない。
ただコウキの口ぶりには争いによって人々が命を落とすことを断固として許さないような節があった。翔にはそれが、不条理を認めない潔癖な年頃のように思えた。
誰も死なない世界――。相槌のように呟いた言葉は、剥きたてのゆで卵のように滑らかで取っつきにくい。
「……不老不死なんて、本気で信じている?」そんな翔の問いかけは、疑問というより心配に近かった。目の前にいる男は、既に子どもと呼べる年齢でもない。子どもの空想でないのだとすれば、理想に取り憑かれた宗教家のようだった。
翔の問いにコウキは答えない。真っ直ぐな眼差しが何よりも雄弁に語っていた。
“イダニの救世主”を名乗る彼自身が不老の肉体を持っていると知ったのはそれからすぐで、まさに理想を体現した彼の口から「永遠の命はいらないか?」と堂々誘われたときは、さすがの翔も面食らった。虚を突かれたと言ってもいい。
そんなこと、考えたこともなかった。
「だって、人は死ぬものだろ」
そう呟いた自分の唇が震えていたのを、よく覚えている。
人間は土だけという素朴かつ不完全な材料で地上に生じた。長命を誇るネクロ・エグロでさえいつかは朽ち果てる。誰もが信じて疑わない理に疑問を呈し、不滅を「魂の救済」と定義する彼の思考回路は、どこかおかしい。
それなのに、だ。
翔は己の寿命の残りが少ないことを知っていた。自分の人生が他の人よりも遥かに短いことを、憂いたことがない訳ではない。その葛藤は既に、諦めという境地で解消されたはずだった。
だからこそ、“永遠の命を得る方法”などという思いがけない与太話に一瞬でも心が靡いた自分に驚いたのである。
「誰かが苦しむのを見るのは、もう御免だ。戦い、飢え、病んで、老いて、やがて死んでいくのが当然というこの世界を変えたいんだ」コウキの顔は生真面目で凝り固まっているようだった。
「それで、この世のネクロ・エグロ全員を不老不死にすると?」途方もない話である。
「そうだ。いや、むしろ本来はそれが正しい世界だったはずだったんだ。ただ何かが道を踏み外して、俺たちは子孫を残す代わりにいずれ死んでいくように進化してしまったんだ」
怖いくらい冷徹な声が返ってくる。まるで、一つ一つの説得に疑いを挟み込む隙を許さないかのように。そして、終わらない命を授かるにはニィというものが必要不可欠である、とコウキは再三に渡って説いた。
翔は耳慣れぬ“ニィ”というものが一体どんなものなのか知る由もない。彼の言い分から察するに、何かしらの質量を伴った物体であるらしいということは把握したものの、スコノスを凌駕するほどの霊力を持った、それも限られた生物の寿命を永遠に引き延ばす物質がこの世にあるとは聞いたこともなかった。
「ニィは既存の秩序を作り替える力がある。不可能を可能に変えるような、恐らく神にしか許されない力が」
「神にしか許されない力だと分かっているんだな」
「イダニ連合国にはニィを使いこなす技術が発達しつつある。既存の秩序を壊すことに反発する人間がいるのは百も承知だが、目の前に可能性があるのに見て見ぬ振りをするなんて馬鹿げている」
「お前は秩序を壊すのが正しいことだと思っているのか?」自分の声が届いているか不安に思いながら翔は口を挟んだ。コウキはちらりと横目に翔を捉え、口元を強張らせる。
「俺が思うに」そこから発せられる声は明るさがなく、空気を重くした。「正しいというのは今の俺たちが計れるものではないのではないだろうか。何が正しいのではなく、何かを成し遂げて道を拓いた者が正しいと呼ばれるのでは?」
「なるほど……」存外的を射ているかもしれない。思わず唸った声は肯定と捉えられたのだろう。コウキは長く息を吐くようにして、問うた。
だから、お前もその一員にならないか、と。
彼の真摯な眼差しは、逸らし難いほど強烈である。彼の母国ではこの目に魅了された人間は多いのだろう。理想を思い描くのは簡単だが、実現に向けて真っ向から向かい合う人間は少ない。その点において、確かに彼は救世主と呼ばれるに値する人間だった。
一方で、救世主という肩書きは彼には重すぎるように思えた。何かに突出した人間は両義的な側面を持つ。つまり彼は先駆者として人望を集めながら、その反面誰かからの憎しみや反感も買う立場にある。確かに彼は人々を救うことに熱心だが、憎まれ役を引き受けるにはあまりにも心根が優しすぎるように思えたのだ。
そして、結論から言えば翔はその誘いを辞退した。
ニィは人体に影響を、さながら代償と言っても差し支えのない“損害”をもたらす。
救世主は、それこそが理想的かつ完璧な人間のあり方なのだと平坦な口調で精一杯の熱弁を披露したが、それは少なくとも、翔にとっては許されない人生の選択肢である。
救済は、自分には似合わない。
「それは出来ない」と翔は力なく首を振った。「お断りするよ」
そう告げたとき、目の前に立っていた救世主がどんな表情だったのかは記憶にない。ただその口調が徐々に脅迫めいたものに変わって目に見える暴力という手段に移るのに、そう長い時間はかからなかった。
落ち着いているように見えて案外気が短く、その上、極端な性格らしい。“理想世界”の住民を増やすためにわざわざ西大陸から出向くなど、彼を突き動かす情熱の根底は一体何だろう。
平和な世の中をつくりたいと説いた青年が自ら暴力を振るう矛盾に困惑しつつ、それが彼の掲げた理想の現実の姿なのかもしれないと思う。
信条を貫くためにはどんな手段も厭わない。思い浮かぶのは蜥蜴のような目をした友人のことだった。邪魔になるものは容赦なく排斥する、そんな徹底したところまで彼らはよく似ていた。
ふっと、思考が現実に塗り替えられる。目の前には友人によく似たコウキの顔があり、無骨な指に顎を掴まれていた。地べたに這いつくばったまま頭を上向かせられ、呼吸が苦しくなる。
「考え事か?」
余裕だな。ため息交じりにそう漏らすコウキが、一番余裕綽々である。どうしようもなく身体の節々が痛み、挑発の言葉も浮かばない。このままニィを受け入れて今の自分の状況を脱すれば、彼らの思うつぼだろう。
理想であることと幸福であることと正しいことは必ずしも一致しないのだと翔は思っていたが、彼はそうではないようだった。いや、一致しない世界を変えようとしているから、救世主と呼ばれるのだろう。
翔には難しいことが分からない。何かを秩序立てて整理整頓するのは得意ではなかった。世界が善と悪の対岸に分かたれているほど単純な構造でないことを知りながら、勧善懲悪も嫌いではなかった。だから、彼の意見が間違いだと断言できない。
何にせよ、殴る蹴るの暴行を受けながら考える話ではない。それだけははっきりしているのだが。
「なんだその目は。何か言いたいことでもあるのか」
コウキの淡々とした態度は、素なのかそれとも挑発しているのか捉えにくい。目を眇め、翔は彼の真意を探ろうとする。
「変だよ」そう口にしたのは僅かな反骨精神でもあり、純粋な疑問でもある。「理想を実現するために何かを捨てるなんて」
コウキの眉をぴくりともさせなかった。
「俺からしてみればお前の方が変だ」その声音は低く、平坦なままである。
「それを捨てることをどうして躊躇する。お前はもう何年も過去に縛られてきたんだろう。そろそろ前に進むべきなんじゃないのか」
「違──」
違う。零れた言葉は不意に確信を伴って翔の中に根を張った。コウキが顔を顰める。その否定に身体を蝕まれているかのように。
吐息がかかるほどの至近距離。救世主の目を翔は凝視する。
「どうしてあいつがお前と同じ姿をしているのか、お前だって知っている癖に」
直後、衝撃とともに意識が飛ぶ。束の間の暗転。げほっと咳き込むと血が飛んだ。喘ぐ。堅い革靴の爪先が鳩尾に食い込んでいた。激痛で前が見えない。
涙で霞んだ視界、その先で滲むコウキの顔に初めて怒りらしき感情の欠片が見えた。足蹴られて仰向けになった胸元が、靴の踵で踏みつけられる。
「死にたいなら、もう一度、ほざいてみろ」
押し殺せなかった激昂はむしろ子どもの癇癪じみていて、彼の呼吸を乱れさせていた。歪んだ口許、食いしばった歯が覗く。「もう一度……」
ああ何度でも言ってやるよ。肺を押し潰され、翔はもう声も出せない。途切れそうな意識の糸を繋ぎ、精一杯、コウキを地面から挑発する。
自由を愛する自分に、こんなに強固な忍耐力があったとは驚きだ。ただの意地か、皓輝に被虐趣味の変態と呼ばしめた性本能のなせる業か。とにかく、そう考えると少しは愉快な気持ちになれた。まだ余裕があるかもしれない。
「次、世迷い事を吐いたら、殺すぞ」
コウキの殺意はどす黒く、凄味がある。理想論を語っているときの熱を帯びた清廉さとは一変し、まるで同一人物とは思えない。何だ、煽りに乗りやすいんだな。冷徹な仮面など呆気なく剥がれるものだ。その人間らしさに安堵する。
呼吸を圧迫していた革靴がゆっくりどけられる、と同時に殺気が迫りくる。耳慣れない西大陸の言葉。獣の咆哮。朦朧とした翔の視界に映ったのはエディという霊使いの無感情な俯瞰で、小柄ながらもその佇まいは歴戦のそれである。
そして、傍らで鼻先をひくつかせる大きな独角獣の息遣い。針金のような毛並みに、額から突き出た一本の角。剽悍な捕食者の目をした悪霊と目が合い、全身が総毛立った。
「――こういう死に方は嫌だな……」
もう一度皓輝に会ったとき、コウキはどうするのだろう。彼らを他人事とは思えないのは翔も同様で、友人として、一人のネクロ・エグロとしてこの先の展開に興味があった。
十月十日まであと一日。そのときまでに自分が生きていればいいのにな、と翔はそっと瞼を閉じる。




