パイプカットピープル
掲載日:2014/12/07
僕はその頃飲んだくれのアル中だった。アルコールの海に溺れ恐らくきついリキュールに肝臓を掴まれ硬くなった自分自身のフォアグラと心中するつもりでいた。
何か特別なメッセージを残すでもなく、世界になんの爪痕を残さずにあっけない幕引きをするつもりでだった。
ただ勘違いしないで欲しいのは僕はなにも悲観的な、何かこの世のおわりを連想させるような、狂信的で、熱狂的なペシミシテックなにんげんではなかった。
仕事もあり結婚もしていたしささやかながら、いわゆる自分の生活を自分で形成できる経済的バックボーンと、精神的余裕があった。
ただ日常生活に得体の知れない《死語》黒い影を見つけては不安になり、アルコールを煽っていた。
少子化、温暖化、なんでもいい
地球は確かに公転と自転を繰り返し、人々はそれに歯向かったり、乗ったりしていた。地球規模のでんぐり返しをみな個々人の小宇宙で繰り返し小さなビックバンは日に何億回とありその閃光は何億光年と散っていった。




