出発
メリーダから聞いた話をまとめるとこうだ。
①鬼との戦いで桃太郎自身は命を落とした。
②この世界は獣人がいて桃太郎の仲間になったのも獣人らしい。
ここまではおじいさんに聞いた話と同じで、ここからが新しい話だ。
③獣人と一括りに言っても細かく種族が分かれている。
④敵は鬼族だが、場合によっては敵対してくる獣人もいる。
⑤この世界は獣人以外にも種族がいる。(ドワーフやエルフ等)しかし、ほとんど外の世界とは関りを持っていないため会う可能性はかなり低い。
「必要な情報としてはだいたいこんなところですね。
あとは何個か別の国がありますがそれは旅の中で知ってもらうのがいいですね」
いや先に教えてくれよ。と言いたかったがあまりに情報が多いと僕の頭では覚えられないからいいか。とも思った。
「それではそろそろ出発しましょう」
僕はメリーダに言われるがまま城を後にした。
定期便乗り場を目指し街中を歩く。
最初来たときは余裕がなく周りを見てなかったので歩きながら街中を見渡してみる。
人はそれなりに多くはあるが、それより人以外の獣人?と言われるひとたちが多くいることに気づく。
僕は別世界に来たことを改めて実感した。
落ち着いたことで別の疑問が浮かんでくる。
果たして僕は鬼を倒せたとして元の世界に戻れるのか?
それにもしこの世界で死んでしまったら・・・
神妙な顔で考え事をしていたことにメリーダが気づく。
「何か困りごとですか?」
「いや・・・」
彼女に聞いてもわからないかもしれないと思い聞くのをやめた。
それよりこの国について聞いてみた。
「街中に獣人?のひとたちがたくさんいるんですね」
「えぇ、この国は獣人との交流が比較的多いですからね
いろいろな種族の方が出入りしていますよ
この国より獣人が多いのは商業都市カエリエくらいですね」
「あと王様がとても若かったですね」
そう言うとメリーダの顔が曇った
「実は先代の王様が半年ほど前に急逝しまして・・・
それでまだ若い王子がそのまま王様になりました。
それに反対する者も多く王様は苦労しております」
メリーダはすこしトーンを落として話す。
「先ほども軽い感じでお話されておりましたが、かなりのプレッシャーがかかっていると思います。
鬼族を倒さないと国が滅ぶ可能性すらありますから」
それ僕にもかなりのプレッシャーかかっていますけど・・・
もし失敗したらこの国滅ぶの?てかその時は僕も死んでいるだろうし。
どう考えても頼る相手間違っているだろうと思った。
「あ、そろそろ定期便乗り場が見えてきましたよ」
いつものメリーダの口調になり、彼女は指をさす。
指をさす方向には多くの人が集まっていた。
「あそこから定期便が出ていますのでそれに乗りましょう」
「そういえば目的地までどれくらいかかります?」
「犬族の村までだいたい半月くらいですね」
その答えに僕は絶句した。
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