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日本の定理・上巻  作者: 泉川復跡
【『夏祭り』編】第一章。鴉からの封筒
1/15

1.1. 誰でもどの戦いにも参る以上、志願かも強制かも問わず勇気を一杯備えた

雅實(まさみ)ちゃん、朝ご飯もう準備出来たよ。速く起きなさい」

 やはり間違いない。お母様の誘っている声が、私の耳に打ち込んじまったよ。夕べ夢に入る前に誰が翌日私を起こすかわざわざ自分に賭けて、無駄にならなかったわ。命令らしいその声を聞き次第、目を瞑ったまま、手を丸め拳を作ることで喜びを演じた。

 草木の香りまみれの毛布を脇に投げ、瞳を天然の灯籠に自ずと照らされ、青年の気塗れの脇差の刃のような両腕をなるべく縦に引っ張った。二個の桃を載せている静かな筏のような背を満足の音を出すほど伸ばし、身の半分を旗竿を建てるように引き上げた。

「はい、お母様。まもなく下りていきます。お待ち下さいね」

 時間通りにそう返事をした。さもないと、お母様はここに上り私の事情に文句を放ち続けて私をとんでもなく困らせちまう。そして、この体をまるで洋風の荷物を乗せるように艶やかな浴室に引き込み、新しい日の優先な手続きを全うさせないといけない。

 体を持ち上げる直前、右側の肩と腕が凝って、針が刺さりげな痛みを耐えさせられた。睡眠用の浴衣が私の右の肩にずれ過ぎちまい、肩と胸の一部分を現しちまい、手を挙げるとずきずきと感じた。それで、数分掛かってこの痛みが首に届くのを妨げながら、寝室を整頓した。

 柔らかな寝具を押し入れに置いた途端、毎朝口遊む習慣を忘れるところだったことに気付いた。この面白い習慣をもっと早くやるべきだったね。考えるか考えないかのうちに、モーツァルト殿の『トルコ行進曲』のリズムに男の声質を真似てみた。それと同時に障子を開き、バルコニーに出ていき、思いっきりこの二枚の肺臓で酸素を吸い楽しんだ。さすが、賑やかな都市の遠くの田舎での潔い酸素や空気の有難い物で、右側の肩を苦しめる痛みが既に消えちまったよ、常世への幽霊の成仏のように。

「おい、息子ちゃん。まだ下りてこないか?折角今日の朝食に何か新たに作ろうとしたのに」、お父様の発表の契機。

「今直ぐ下ります。僅かに90秒待って下さい」

 家の向こう側に立ったのは、私の家に一番近く住んでいる宮原(みやはら)家の経営している製作所。洋和風の様々な品を作って大量が売れたが、子供達に慎ましいお菓子屋を変装しているものだ。四年前、宮原家は長野から営業を開発の為に引っ越しした。東京、国の心それとも騒がしい横濱にもせずこの小さな小田原を選んだ。だがそれのお陰で、高い地から平らな地までの事業が、心臓のどきどきの通り道のように進めているようだ。あの頃、この外郭の子供達が宮原家のパンのせいでお腹を膨れさせちまった。中女一年生になってこそ、お腹が平常の状態に戻れたものさ。今逆に彼らのお菓子に気に入らない。先のに比べるなら、食べ物が美味くない訳じゃなく、製品を改めて新たにしにまだ突破そうなレシピを作っていない訳。

 90秒、お父様を待たせる時間が終わった。条件付反射により、箪笥の一番目の抽斗の中にしまってある懐中時計を取り出した。時計が「午前7時33分」を差した。私が直ぐに首に掛け、階段を壊しそうほど速く下りたら、来た所がこの家の木の香り塗れの浴室。ここに入ったばかりで、海の風の涼しさがした。お母様とお父様がさっき楽しみ切った水の余分がまだ溜まっていても、私を滑り陥らせるに足りなかった。さて、頭と髪を洗っていこう。

 私の髪は常に腰まで長くて、私を完璧な女の姿に漸近させちまった。古い雑草のようにぼさぼさな髪の数本を撫で付け、桶に水をたっぷり注ぎ、頭と顔の全体を二分以上浸した。毎朝私が水に息を潜めている。生きている限り、体に反する環境内に十分な時間掛かるなら、平常よりも最近起こる何も顧みることが随分出来るものだ。

 潜めてから、髪に露のように留まっている水で、前髪を色んな果物の形に整えてきた。まず、涼しい水蒸気塗れの鏡の前で、撫子の模様を付ける茶色の櫛を持って、前髪を八割の左側と二割の右側に分けた。左側は蜜柑の肉、右側は実っている沖縄のマンゴーのように整えた。そして、両耳に当たる髪を象牙のように整え、顔をのろのろ苛める面皰(にきび)を出来るだけ押し出し、お母様の仲良しさんが贈った石鹸を掌に擦り、艶を目立たせるように痩せっぽい頬に塗った。やはり面白くて潔い気流がしたし、掌の半分だけぐらいの石鹸の薄荷もその気流をもっと本物にした。最後に、柔らかくて少し細いこの顔を、茶色の布巾でじっくり拭った。

 朝を形にする匂いがした。その匂いを廊下に沿って追い掛け、お父様とお母様の寝室に入った時、五つの銅鑼ぐらい広い卓袱台(ちゃぶだい)があった。洋風と合わせる朝食の集まりは命の色でこの地味な卓袱台を彩り、この和屋の雰囲気に外の風の涼しさと内の暖かさを奥深くしてきた。暖色も、冷色も、地味な色も、清浄な色さえもこの集合の中で互いに混ざった、『玄妙の火炉』を司る者がしか知らない方法で。反応を表す為に、驚いて仕方なかったね。

「わー、良い香りで具沢山。朝ご飯じゃないと思いましたのに。今回も助け合いましたね」

「そうだよ、雅實ちゃん。除隊以来僕達が一緒に援助した。もう干支の和以上を達したね。但し、今回は特別な際でしょ、お前にとって」と言ったお父様、渡邊弘作(わたなべひろさく)、私達の時代にいわゆる群衆の偏見を見下しがちな大人。いつも通り、彼の顔を濁らし湿らす汗が、大変な調理を終えた直後かき捲り、服装を濡らしっぱなしだった。私のことの特別な日のみ、彼が、名声も多少ある会社の担当者の蒸す苔の色の浴衣の代わりに、実る桃の色の襷を付ける地味な茶色の浴衣を決めた。その襷に油と香辛料が留まるのも見えたよ。

「はい、お父様。この際忘れられるもんですか?今日は月曜日、明治38年7月10日、すなわち、私の高校の通報により、夏休みの一日目であります」

「持てないね。一日目というより、三日目と言って良い訳だな、土曜日を含んだらとは。しかも食事の前にそんなに尊敬な声で発表すると、なんか気持ち悪いぞ」

「へへ、お父様なら感情がやっぱり異なりますね・・・だが、お父様通りの三日目って場合、何の為に服装を変えたのですか?」

 お父様が瞬間に微笑んで返事をした。「これ面白い問題ぞ。この浴衣は僕の職人の奥さんが縫った贈り物で、確か、先週あの職人が僕に直接に与えてきたっけ。なお、本日は計算によれば兵役終了五十周日記念であるものだから」

「あー、思い出したばかりです。お父様が帝国の海軍隊に一年以上の兵役を全うしましたね。私の親友との用事や勉強のせいでお父様のことに放置したみたいですが」

「がっかりしたいな・・・昨夜、倉上(くらがみ)家のご夫妻も遠くの川越町より我が家を訪れたね。あの二人共に、危機一髪の状況の中に倉上のご主人と長男を救ったのを語ってあげたでしょう、僕が?」

「はい、忘れられませんよ、絶対に。その時、倉上のご夫妻の感情を濃くする為にその決定的瞬間を四回も強調したのです」と答えた。こんな答えによって私の右隣に座っているお母様が唇を曲げ上げ咽で残る空気流をぶっ引いたが、手袋を着ける手で笑う声を間に合って妨げた。それから、恥を避けにお父様が直ぐに重心に指した。

「ここまで良い話なんだよ。早速朝ご飯を食わないと先刻のご苦労が全く海に溢れてしまうぞ」

「はい。えと・・・この食卓を一見するだけあったら、誠に先回魅惑的であっても、今の方は一番魅惑的なはずです」

「だろう?お母様がこの卓袱台で全部を配置する間に、これから飛び出てた匂いによって虎みたいにじたばた走ってきたんだ」

「雅實ちゃん、顔がなんか日常より明るいし匂い良いかも。もしかして、あたくしの石鹸を?」と質問したお母様。渡邊清三茅(わたなべきよさぶち)、私の想像以上の情景が考えられる偉い母親。それに、嗅覚や味覚が異常に敏感で、魅惑か迷惑かじっくり差別出来る。調理の為に市場に入り買い物を始める以上、彼女が、パイプを吸う探偵殿の姿で出来る限り、全ての一番美味い品を探しどんな値段でも買おうとする。お母様の性格のお陰で、私の家族は、以前も以後も飢饉とか栄養失調とかも思い描けず、お父様の営業も凧揚げのように進み込ませていた。

「はい、初めてお母様の新しい石鹸を使いました。一昨日室谷(むろや)さんがお母様を贈ってくれたので、私の好奇がなんか生えてたのです。花王社の物に比べるなら、あまり違くなくなるかもね」

「おい、二人共、早く入り込んでよ。もう直ぐ冷めてってしまう」、お父様が朝食を楽しみに私とお母様を促した。「はい、ここまで」と言いながら箸を取り上げた。「頂きます」という言葉を言ってから、夏休みを始める朝の素敵な食事を対処し始めた。

 人参(にんじん)、ポテト、そしてカリフラワーを数枚加える味噌汁を僅かに啜るだけで、温みが口内を覆い切り、曖昧のままの味が面白い風に咽に届いたようだ。次いではヨーロッパの香りを噴き上げる牛焼肉が、平らで厚くて同じなる六切れに飾られた。一切れを掴み二本の箸の距離を縮んだら、融けた脂が魅惑的な匂いを生み出したソースと一緒にのんびり流れ、その内の何処かで耀って、食べようとする人に挑みそうだが、良いから一口食ってやる。これだ、これだよ。少女の頃の思い出が全部戻っちまった。あの地味っぽい飲食店の牛肉の見事な味と同じなの?

「牛肉どうだった?顔が膨れてて可愛いわ」と言ったお母様。

「口に入れた途端、お粥に変わっちまいました。本当に素敵ですよ」と応えながら飲み込んでいた。

「まだだよ。唐辛子やレモンなどと焼かれた(ぶり)の腹と、野菜漬けを飯と試してご覧。合わせなら変が感じられる」と言い続けたお母様。考えるだけで美味そうだった。鰤肉を一切れに切り、お母様が言った通りにし、乾かしたわかめの一枚で飯との統合を包み食べ続けた。朝食の香味の重心にもっと入った。旨味を感じる度に、瞳が僅かに縮み頬が膨れ上がり微笑みが出ちまったの。

 定食の料理を全て味わった後で、卓袱台の真中に置いてある『家族全員向け副食』の出番。玉蜀黍(とうもろこし)の黄色の実、赤ちゃんの肌色のベーコン、胡瓜(きゅうり)の数切れと混ぜてクリームのような細い層に覆われたサラダにはその椀の中での原料を全て掴み、口に入れたら、酢の酸っぱみを微かに感じた。横には固まって橙色を染めた卵黄のあった茹で卵、わさびが溶けた醤油の碗、蜜柑・葡萄・バナナの果物の皿もあったよ。「お代わり」を言ったのはもう一手の指の数に届いた。

「あっ、そう言えば、雅實ちゃんが遅く起きてしまったのは初めてかもしれないね。学期に入った時に早く起きてはともかく、先の休みにも起きることを遅れなかったでしょう?どうして急にこの調子を変えたばかりなの?」

「大したことありませんよ、お母様。夕べ12時半まで私のクラブの予定活動を考え続けたに過ぎませんけど」

「ク、クラブってどう言う意味?」とお母様が質問した。お父様も私からの答えを受けたがった。

「お父様もお母様もこの言葉へ好奇になりましたね。クラブというのは、大事な出来事及び、脳を忙しく動かす授業の後の行楽の為の小組織という物です。大きな財閥の会社と同じところは、全体を一定の道に導く人がいるし、色んな分野に役を割り当てるし、お金以外の儲けを受けられることです。クラブは英語の言葉です」

 お父様が説明を聞いてから、急に何かを思い出しそうにしながら自分の粗い額を数回連続叩いていた。「僕の暗記力が本当に悪いことか・・・キョサッチちゃん、君も思い出しただろう。三年前の夏僕達が英國の旅を経験したことあるね。忘れてしまったと思ったのに、僕の外套の肩で留まったスモッグの気持ち悪い匂いを」

「はっ、あたくしも思い当たってしまった。その十八日掛かった旅を渡って、英國の有名な四都市を訪れてたの。でもね、確かあたくしの最も気になった思い出は小さな火山みたいな煙突らのことです。あれらが英人達に建てられたんだって」

「お母様、あの煙突らより、他の思い出も気になるべきですよ。その旅の時は夏休みなのですが、イギリスに着いた時、お父様まだあの暗くて熱い外套を持っていきっぱなしでした。ホテルの宿泊以外、旅中に一度もその外套を脱がなかったの。歩行中に私達が見詰められてたのもその為です」と私が言った、カレンダーの右に掛けてある外套を指しながら。

「外套に限るよ、僕の調子には。英國の夏はとんでもなく暑くて、汗を瓶に一杯注ぐほどだ。しかも、二人も英國の名物がスモッグだとあまり知ってるでしょう。スモッグから自分を妨げる為に何処でもいつでもその熱い外套を着てしょうがなかった。お前も同じ外套を持つかもね」

「そうなったら、お父様もう防毒面を着けるべきだったわ。シルクハットと外套だけがお父様の顔が守れると思いますー?」

「そう、外套とシルクハットが十分だ。防毒面を着ければ、ロンドンとかリバプールとか誰も訪れたがらない。更に外国で何かで自分を艶やかにさせたいだろう。雅實ちゃんもキョサッチちゃんもそう顔を守り要らない格好と旅をしてたんだね」

「お父様の着方と違っては、いわゆる危険を気にせずに、あの独特な名物をじっくり味わって予想危険を起きさせないように免疫系で耐えてたのです」

「ということは、毒を以て毒を制する。けど、故人のそのような名言を真実にさせるには困るし、苦しむし、憎むでしょうね」

「それほどじゃありませんよ。お母様はね、その旅の途中であの毒害な空気のせいで熱を持っちまって、四日間ぐらい病気を治さざるを得なかったでしょ。然し、あの頃、お母様があんなに丈夫な体調を持ってたのが予想外でしたわ」

「はー、自分のお母様の体調を疑わすの?その長期旅を渡って、あんた咳も出る一度もなかったし、一日当たり未満三回しかくしゃみをしなかったよね。雅實ちゃんがさすが、あたくしからの異常に丈夫で頑固な特徴を継承したことだと本当に認める訳だ」

「お母様の美麗も継ぎましたよ」と言い加えた、いつも通りお母様を私の同級生として認める音調で。

「また、このおべんちゃら虫」、お母様が微笑みながら応えた。

「何ですか、お母様。まさか痒い所に手が届いちまったの?」と私が談笑で返事をした。

 そして、二人の母子が目をぎゅっと閉じながらにたにた笑った、気分が悪くなりそうに定食を完全しているお父様を気付けずに。お父様が母子のお話を遮る為に、故障しちまったばかりの車の動機の音を放とうとするかのように咳払いをした。

「勘弁してくれませんか、お二人の美人?この家の中で僕の健康が最も悪いんですよ。英國の旅行をもう話し止めような」とお父様が正直な願いをするかのように言った。

「最近の言葉がお父様に対する悪言となる訳ないのです」

「悪言となれば、あんなに残酷な戦を耐えることが出来なかったでしょう、貴方はね。更にあの領海に突入する前に、あの四戦艦の一隻に乗って兵役を全うしたと言ったんじゃないの?堅強といえば、貴方相手がいない」とお母様が言ったとお父様の気が乗れた。そう、誰でもどの戦いにも参る以上、志願かも強制かも問わず勇気を一杯備えたものさ。

「キョサッチちゃんの褒め言葉が僕を盛り上がらせると思った。それにより、僕があの血塗れの戦いに生き残って命一杯で帰り上がったぞ・・・ところで、もう少し英國について、まだ終わらずこの小さな出来事を完全したら良いと思って・・・」

「あー、なんだでしょう、こんな求めなんて?あたくしが貴方を過去の事情をちょっと言い及んでちょっと褒めただけで、貴方がお菓子が欲しい子供の如き振る舞ってしまったの」とお母様が反駁した。

「仕方ないでしょう、キョサッチちゃん、僕の真な人柄なんだからさ。こんな人柄なんて避けることが難い」とお父様が無意識っぽく言葉を返した。

「もしかして、イギリス人に見詰められた本当の理由は、お父様がご存知したいかもしれませんね」

「そうじゃなく、ぱっと僕の頭の中で何か挙がったところ。一つじゃなく、二つ。あの頃、一緒に散歩してた英國人達が同時に三枚の質問を彼らの優秀な頭の中で出したようだな。僕の様子以外に残り二枚あった。まず、何故ある日本人の家族なんとかの柱がいつも二人の女性の後ろに歩いてたのか?それに、何故・・・雅實ちゃんがスーツを着て英國の都市の街を歩き通ったのか?」とお父様がきちんと話し掛けて私の胸を指した。その後、私が十秒間以上ぐらい考え、突然唾を吐き込んじまい、舌を無くした馬が嘶くように笑った。

「お父様、そんな声で理由を説明するのは爆笑を我慢したら無理。何か恐怖なのを言及してくと思いましたのに・・・お父様の予断が根拠のない訳じゃなく、クラブに入る前の私を見做すには、人々に見詰められていましたの、私。誰でも随分偏り一杯ある言葉を集めると思っていました」と応えた。途中でぷっくりな胸を良く触り、言葉を終えたと触り止めた。

「当たり前でしょ、雅實ちゃん。この時代の女性は何処でもいつでも女性が離れ切れない衣服を頼まなければならないものだね。然し、お前は子供の頃以来現在の社会の標準を逆らいがちだけど、あたくしとヒロシちゃんのお陰で、自分の傾向の承認の為になるべく自ずと扱い育てられてる訳」

「ご存知なの。禁じず何処でも好きな服を着てるし、誇りを持ってるし、自分のクラブが設立出来ますね」

「うーん、良い調子だ。だからこそ、お前に常の『娘』の代わりに『息子ちゃん』って別号なんじゃないか。先よりも強くなるぞ。ところで、君のクラブの原点について少し話して貰えない?」

「お父様とお母様が覚えますか、サーカスや、博物館の色んな展示や、様々な飲み物と共の喫茶店などを訪れたことは?」

「忘れるはずないんだ。連れる物と硬貨すらを掠め取られるところだったのは忘れるもんか。それ以外、イギリスに対して歴史的に貢献した地点を観光した。多分、その旅の後、お前がいわゆるクラブを設立の願望を持ち始めたの?」

「うん、そのつもりでしたね。但し、男の学校と女の学校が初めての交流会を開いてこそ、私達のクラブの設立は決められたのです」

「つまり、絲島(いとしま)家のあの息子さんとの数学の競技によって自分の物心は桜が散るみたいに開発出来たということだろう」、お父様が私が伝えようとする内容を完全した。

「その通りです。あの頃の私は友達を多く作らなかったし、阿片中毒みたいに本を読み込んでたし、お父様とお母様のお世話とご諮問の下で旅行後の全てを検べて組み合わせて纏めただけです」

「確かに、あの頃は日澤(ひざわ)家のお娘さんがあんたのたった一つの親友だったわね」と問ったお母様。

「はい、智埼(さとざき)ちゃんのこと。それに、私の一年と二年を担任した森坂鶴海(もりさかつるみ)先生も。お母様とお父様以外に、反抗期を追い越して友達を作って青春を楽しむという意欲を森坂先生が下さったのです」

「そう言うこと。お前の青春をたっぷり味わうには森坂先生の大変な協力で、もっと親友が四人出来たことだよね。それ以来、君達六人は休みの時間に一緒に話し掛けて遊び込んで夜を越したばかりいたよ。雅實ちゃんが言うクラブかも?」

「はい、私達六人は未満一ヶ月前自分自身でクラブが出来たのですけど。『若き原の花火』と名付けました。送り合ったお知らせにより、本日はクラブが正式に営む切っ掛けで、これこそ夕べ眠り難くなった私なの」

「思い通りだね」、お母様が甘い微笑みをしながらそう言った。

「あっ、お父様、今日は月曜日、一週の営業の開始日でしょう。どうしてお父様が朝食を完了して飲食店に準備しませんか?」

「やばい、まだお知らせを送ってないか。僕が来週の月曜日に社長として労働に戻ってくんだ。現在、副社長の住吉幅武(すみよしはばたけ)さんが僕の代わりに担当してる。簡単な理由は僕が腹と膝の銃創を一ヶ月間に治し抜かれてたものだけど、労働向けの健康が足りない口実を拵えて、もう二周間を増やして君のお母様と調理するって」、お父様がそう答え、最後前、お母様の右肩に叩いた。

「はー、お父様とお母様が戦前にも料理を作ってて、戦のせいに一年中断したけど、その素敵な事業を続けてますね。今日の朝ご飯は必ずお母様の調理を進めますよ」

「この調子で技能を発展したら、僕に手伝って貰っても要らないね。自ら食事を作るのに僕がお楽しみにしてるよ」、望みと圧力を同時に示す意味と共の言葉をお父様が言った。

「是非頑張らないとです」、お母様の約束として。お父様が言葉の代わりに眼を瞬くのを応えとした。

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