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第2話、契約

 4月の休日の土日祝、来月に迫った大型連休に浮かれた様々、東京バベル探索隊の4人は会員制武器商人のタチバナから買った弾薬等に二階を攻略中、回復の泉を経営する一人の妖精に出会った。

 「ようこそ回復の泉へ、全額実費負担に回復を許可します」

 「こんな話、どっかで聞いたな」

 「払いますか?」

 「払う」

 妖精に支払い、回復の泉を使う、東京ダンジョン周辺を封鎖する自衛官達はまた足元を見る商いを知った。

 ひたすらに現金がいる東京バベル探索隊、この悩み事に信は交渉に様々な情報、品を持ち帰る。

 この信が持ち帰る品にある宝石、所有者に力を与える宝石もあり、魔石と宝石に分けられた。

 東京バベル探索隊、東京ダンジョン周辺封鎖部隊、タワー包囲網、この形に分けられた。

 時雨の部下達が研究する魔石群、この力を引き出す効率化、合理化の技術を開発した開発元は白兵用のバスターソードに穴をあけた握りの中に魔石を埋め込む。

 信のタロットの占いにでる吊るされた男のアルカナを持つ一人の技術者、この解き明かした魔石群と白兵用のバスターソードという組み合わせは上が難色、現場が難色。

 試作品は信のバスターソードに移る、また凛の忍刀に移る。

 癒し効果、治療効果、蘇生効果は陽子が担当、ブレスレットに穴をあけた形に扱う。

 「火炎、雷撃、生物で」

 「君はずいぶんと偏るな」

 「破壊と攻撃力と火力で」

 「また中1だろ、労りや、優しさがいるんじゃないかな」

 「じゃあ、火炎、雷撃、バリアで」

 許可がおりる、支援用のテストモデルと化した。

 氷結、疾風、技の三つのテストモデルを担当する凛、また男性用の信。

 星城学園中等科の暮らしに信が出会ったアルカナが示すそれぞれ、法王、節制、運命の輪、戦車、正義、星の6人。

 「夢と狭間の神の使いがいる部屋にようこそ人魔天野川信殿」

 妙齢の美女、前にあった老紳士と違う。

 「私はセトミーヌ、神の使いの補佐をしております。どうかお見知りおきを」

 「はい」

 「私達の世界はパラレルワールドも含めた三千世界の狭間にある回廊世界にあります」

 「なるほど」

 「はい。私達は特別に必要な食事、睡眠等は要りませんが、タワーに見つかる魔石を回収したいのです」

 「なるほど」

 「魔石を回収したお礼は差し上げます」

 「わかりました」

 「はい。星城学園近い駅付近にある、この商店街にあるドアをご利用ください」

 意識が薄れ、気づいたら学生寮の部屋に起きていた。

 「朝飯の毎食に思うが、ここって寮母なし、料理自炊、役割分担しかないし」

 「朝から不満か?」

 「そういわれてもよ」

 「はいはい、今日の放課後に新人が来るわよ」

 この4人から6人に上がる増員、この闇風時雨、中等科二年生の獅子王勇が入る。

 「祝いですね」

 「のんきな一年だな」

 「人魔天野川信は人の心が残る、私も記念日に祝いはいいと思う」

 祝い、凛が寿司屋から出前をとる。

 「寿司屋?」

 「東京バベル探索隊の伝統なの、商店街の寿司屋うららから出前は」

 「伝統って今月に」

 「細かいわね、中2に拘るの?」

 「いやしかしだな」

 「まあまあ、うららの寿司は1つ星の名店なんですよ」

 「ほう、ならいいか」

 名店の味、この他に凛が煎れたお茶。

 「いい茶だ」

 「茶道は自信がありなので」

 「ふむ、意外だな」

 「実家は所謂の社長一家で、子供の教育に華道、茶道、書道、乗馬と習い事で」

 「なるほど、家は収入の割りにフェンシング、水泳、乗馬、ボクシング、射撃だった」

 「なんかオリンピックみたい」

 「父が分野に適してるからと習い事だ。実際に優勝経験もあり、才能はあったらしい」

 「へー」

 「寿司もつまんだし、役割分担ですね」

 学生寮の役割分担、また寮長は時雨、補佐に勇、掃除洗濯に料理と多く、週の平日の役割分担を定める。

 「社さんの1日だ」

 社雪の1日、習う様々。

 「即戦力か、優秀な射手だ。勇は妖魔相手に格闘技か、勇敢だな」

 1日の練習、翌日から一階探索の練習中、次から二階探索の練習中。

 時雨はM4カービン、取り付け型散弾銃、グロック17C、腰にサーベル。

 勇は格闘用のナックル、また鉄甲と手袋と足に具足等。

 短期間に慣れた二人はM4カービンの時雨が釣って、勇が格闘に倒すコンビネーションを編み出す。

 6人の役割分担、この破壊と攻撃力と火力担当の光は満足。

 「二階にあがるのに弾が余るぜ」

 「急ぐしな、三階に上がるか」

 セトミーヌからの依頼もこなし、また研究者達の依頼もこなし、門番も倒し、三階に上がる。

 4月に三階に到達、前人未到のタワーを攻略する東京バベル探索隊。

 「早いわね。もう三階よ」

 「東京バベル内にあった魔石群、自衛隊特殊作戦群に試作品がでたらしい、東京バベル探索隊に並ぶ予定だ」

 「難しいわ」

 「うむ、難しいではあるが、流離いの武器商人がいるからな」

 「あいつね」

 「また回復の泉経営者もいるし」

 「あの二人って似てるわ」

 「似てる、足元を見る商いといい、守銭奴といい」

 4月27日の暮らし、この専門教育を受ける6人。

 「5月の連休中はどうします?」

 「ゴールデンウィーク期間中は午前は育成を受ける、午後から自由行動、夜間の19時から東京バベルだな」

 この信は依頼をこなし、報酬を貰う。

 29日の祝日、土曜日からの連休中。

 この他にアルカナの示す側と交流。 

 魔石群の上位互換の超魔石、1つの魔石に複数の力が操れる。

 貴重品は魔石群、超魔石、この一階探索に活用された対妖魔テストモデルのデータベースと様々な機能が搭載された人工知能のスマホを使う。

 

 □□□□

 

 連休明けになる満月の月下、探索隊は四階に上がる。

 5月に五階に上がる、対妖魔テストモデルは、開発と研究に追加され、人工知能の提案も進む。

 五階の探索中に大型妖魔の挟み撃ちを食らう、初回に陽子を庇った光が戦死、陽子は混乱を無視した光の異体から手榴弾を引き抜き、大型妖魔の一体と自爆、残る4人の冷静に凛が一体と刺し違える。

 続く撤退戦、三人の異体と三人は退く、この撤退戦と最後の一階におりる階段に待ち伏せした大型妖魔の一体、残る三人は異体をおろし、全力に奮戦も、撤退戦に消耗した勇を庇った時雨が戦死、手榴弾を引き抜き大型妖魔の一体と自爆した勇。

 信は1日に五人を失った、ここに一人の少女が来る。

 「人魔天野川信、死んだ五人を生かそう、代わりに契約を叶えよ」

 「わかった」

 「私はアンドロメダ銀河から派遣された大和明香、契約の内容は」

 契約の内容を聞く、この契約を果たす。

 五人の死体から取り出した箱、この信と死体を出入口に運ぶ、この箱を闇風京九郎に伝える。

 人工知能の研究部門にある戦闘用人工知能開発計画に組み込まれ、データ上の人工知能として蘇生が間に合う。

 「よかった」

 「ええ、アンドロメダ銀河から派遣された大和明香と契約の内容は、他に伏せます」

 死体は冷凍状態に保存。

 信は大和明香と契約した内容に従い、東京バベルを攻略中を再開。

 「五人は寝ているのですか?」

 「そうなる、データ上の生命体は初となるが、体は冷凍状態、現実的に信が魔法に間に合う以上は助かる」

 「なるほど」

 「医学を無視した内容だ。実際にできるかは謎だ」

 技術者の内容、他に可能な人物に心当たりがある信はセトミーヌと再会。  

 「戦死した五人の蘇生ですか、一応は秘薬にある品ですが、一応は可能です」

 「一応とは?」

 「確率的に約50%に失敗し、現実的に蘇生不可能な灰となります」

 「それは避ける」

 「残るは人魔天野川信が蘇生、復活の魔法に至るなら」

 この形となり、信は五人の蘇生、復活を大前提に東京バベルに進む。

 「天野川信、人魔の形はわかるが、単身と地球人からはエイリアンのアンドロイドに過ぎない大和明香と組んで攻略とは難しい、他に味方を持つべきと大和明香は提案する、聞き入れる器を期待する」

 「それは、契約の内容と違う」

 「他に味方を持つべきと大和明香は提案する、聞き入れる器を期待する」

 「それは、今は難しい」

 「聞き入れる器を期待する」

 強情なのは信か、明香か、再度の仲間集めを開始する。

 この開始は周りは反対せず、また社雪、闇風京九郎、闇風京介は信を責めず、大和明香を問うわけでもなく、報告にあった大型妖魔の挟み撃ち、階段に待ち伏せ、大和明香と信が死体とデータ上の生命体の五名を運んで、星城学園中等科一年一組の面々は問わず。

 仲間集めは校内の掲示板に蘇生魔法、復活魔法に関心のある方を大前提に東京バベル探索隊人員募集をつける。

 放課後に女子の北風夕日、男子の魚田貴司が志願した。

 夕日、貴司を社雪の訓練に体験、翌日の放課後に東京バベル探索の一階、3日目に二階探索、4日目に三階探索、5日目に4階探索。

 継続可能な準備を整える。

 昼休みに1つの集団が来る。

 「東京ダンジョン探索隊の第一期の天野川信、第二期の大和明香、北風夕日、魚田貴司、あってるかな?」

 「あってる」

 「アメリカ合衆国東京ダンジョン探索隊のリーダー役、黄・煌」

 「なるほど」

 「東京ダンジョン内の協力を頼みたい」

 「星城学園東京バベル探索隊は蘇生魔法、復活魔法を得る目的にある、外野は組織に要請してくれ、闇風京介が代表だ」

 「そうか、まあいい」

 「闇風京介が頷くなら協力する」

 「そうかい、邪魔したな」

 信は陰陽の陰に属した対となす審判側と判断した。

 昼休みの探索隊は情報収集、放課後に社雪の教導、またエイリアンのアンドロイドという明香を気にしない周り。

 「闇風京介が頷くなら協力すると言ったな?」

 「裏を取るが?」

 「警戒されたな」

 「どうも好かん」

 「さいで、まあいい」

 目的は違う、動機も違う。

 アルカナの示す先に太陽がある夕日、貴司の二人、この形に東京バベル探索隊は競争に近い関係となる。

 5月の末の事だった。




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