表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/26

さて、蹂躙開始!

ネタに困った時のアレです。

 いよいよ、私が憧れた異世界冒険が始まったわ!

 しかも、一緒に居るのは、日曜の朝の少女達に負けない可愛いモフモフ達!

 猫人族のリンに、狼人族のサラに、狐人族のレナ。


 ……最高だわ!


 さて、リン達の話だとムーンナイト王国まで、馬車で3週間ぐらい掛かるらしいから、慌てずに行きましょう。


 そして、今日の夜営地に到着したわ。

 作業を分担して準備を終らすと、最初の1回だけは、私の我が儘を通して貰ったわ。

 憧れの異世界夕食が、塩漬けした干し肉と塩スープと固い黒パンよ。

 やっぱり、「1回」ぐらいは経験したかったから、お願いして許して貰ったわ。

 まあ、リン達には「私達は、キサラお姉様の奴隷ですよ。」と、言ってくれたけどね。


 翌朝の食事はその分、豪華にする予定よ。


 夕食が終わると、同じ夜営地に居る人達と世間話をしながら情報を仕入れたわ。

 どうやら、最近、私達の進行方向先に、オークが出現しているみたいで、私は密かにガッツポーズをしたわ。

 頭の中では、オークステーキがジュウジュウ鳴る鉄板の上にドンと置かれている。


 私は、粗方の情報収集を済ますと、私達は就寝したわ。

 寝ずの見張りは、鬼女とこの世界の馬に化けている馬頭鬼(めずき)で充分だから、私達は寝る事にしたわ。


 翌日、馬車から降りると、昨日、情報収集をしていたオッサン達全員が、捕まっていた。


 ……馬鹿ね。


 現金と換金出来る物以外を全て焼却した後、移動中の馬車の中で朝食を済ましたわ。

 しかし、流石は異世界ね。

 先程の事が、日常の1コマ程度の扱いだわ。

 後、私の罪人に対する処理が「地獄」仕様から「異世界」仕様に変えているわ。

 まあ、郷に入れば……って所ね。

 それに今、私は「獄卒」じゃないし。


 こうして、私達は途中、襲って来たオークやゴブリンや盗賊を撃退したり、襲って来た盗賊のアジトでお宝を全て没収したりしながら、国境の都市「アルズワーク」に到着したわ。


「3日、身体を休めた後、国境を越えましょう。」

「「「はい。」」」


 馬車も受け入れるちょっと良い宿屋に宿泊を決め、早速、散策を始めたわ。


 散策途中に、私達に善意でお金をくれる善良な男性を無料の宿泊施設に送ったりしながら、武器や防具を見たり、甘味処で、つい3人前を食べたりしたわ。


 そして、(つい)でに冒険者ギルドに寄ったら、静かで暗い雰囲気になっていたわ。

 何事かと受付嬢に聞くと、スタンピードが発生しているみたい。

 だから、暗いのね。

 でも!

 異世界物には、必須のイベントである「スタンピード」が有るなんて、不幸を悔やむ方が良いのかしら?

 それとも、正義の名の下に大量虐殺出来る喜びを噛みしめた方が良いのかしら?


 ギルドとしては、勿論、この領地の統治者である辺境伯と密に連絡を取り合っているし、採算無視して馬鹿高い通信の魔道具で近辺への援軍要請込みの救援を伝えているけど、スタンピードが都市に到着するのは3日後で、都市の人達の避難は間に合わないみたい。


 そして、冒険者の存在意義の1つが、スタンピードとかの防衛戦なのよね。

 そんな中、私達が冒険者だと聞いていた連中の中から1人の男性冒険者が近付いて来たわ。


「君達は、まだ若いし来たばかりだ。だから、早く逃げた方が良い。」


 あら、良い事言うわね。

 私は、隠行を施した護法童子を彼とその仲間に付けたから、致命傷だけは避けられる様にしたわ。


「ありがとう。でも、こう見えても私達は強いから大丈夫よ。」

「そうか。でも危なくなったら、逃げても良いんだからな。」

「危なくなったらそうするわ。」


 私が、そう答えると私達から離れたわ。


「キサラお姉様。」

「悪いけど、スタンピードからの防衛戦に参加するから付いて来て欲しい。」

「勿論。付いて行きます、キサラお姉様。」

「キサラ姉、あたいも。」

「キサラ姉さん、私もです。」

「ありがとう、サラ。レナ。」

「私達は、キサラお姉様の奴隷です。言われなくても付いて行きます。」

「ありがとう、リン。」


 こうして、リン達の言葉で感動してから3日後にスタンピードが開始されたわ。


 参加する冒険者を全てギルド前に集めてギルドマスターからの激励が始まり、スタンピードが終息されれば、辺境伯から酒が出されると言った。

 まあ、都市が守られるのなら、酒代ぐらいなんともないわよね。


 そして、私達は都市を背にして左側の集団に混じっているのだけど、比較的に、冒険者側に被害が少ないと予想される場所に配置されたわ。


 ……だから、私達は、そのままスタンピードの中を突っ走り、被害が大きいと予想される場所を後ろから攻撃するつもりよ。


 さあ、大量虐殺の始まりよ!


 私達の陣は、私が先頭で、その後ろをリンとサラが左右を固め、その後ろをレナ、という形にしたわ。

 上からみたら菱形になるわね。


 因みに、周りの目が無くなったら、リン達を守る為に前鬼と後鬼と馬頭鬼と牛頭鬼を召喚する予定よ。


 私達の前にスタンピードの最後尾が視認出来たわ。


 ……さて、蹂躙開始!


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ