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鬼姫様が征く異世界道中記~地獄の沙汰も金次第だが、私にも慈悲はあるぞ。  作者: あまのやぎ
第1章~鬼姫様、異世界に!
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値段は気にせずに最高級品でお願いするわ。

キサラの新コスチュームは、かなり派手です。

参考にしたのが、「花の慶○」ですから。(笑)

 リンとのお喋りを楽しんだ後、ソーマ達4人で夕食を済ました私とリンは、部屋に戻った後、リンとお風呂に入ってキャキャッウフフな楽しい時間を過ごして就寝したわ。

 リンは私との身長差が頭1つ分下だから、一緒に寝ると良い抱き枕になるのよね。


 ……杏樹姉さんに誘われてよく一緒のベッドで寝たけど、こういう事だったのね。


 翌日、宿屋は食堂でソーマ達と朝食を食べ終わると、ソーマからの相談が出たわ。


「王都への出発は明日で良いか?」

「良いわよ。私の防具も出来ている筈だしね。」

「分かった。」

「防具ですか、キサラお姉様。」

「ええ。(つい)でに、間に合わせになるけど、リンの防具とかも揃えておきましょうね。」

「え、奴隷の私には必要無いです。」

「ダメよ。奴隷であっても自分の身は自分で守れる様にしないと。」

「……分かりました。」


 こうして、朝食が済んだ後、私とリンは防具店に向かい到着したわ。


「キサラです。防具は出来ていますか?」

「はい、キサラ様。防具は出来ております。」


 店番をしている少女に声を掛けると、「お父さーん。

 キサラ様が来られたよー。」と言うと、厳つい男性と一緒に奥から出て来たのは、基本色は「朱」の鮮やかな装束で、私の注文通りの防具が出て来たわ!

 外見の総合的なイメージは、「花の慶○」よ。


「素晴らしいわ。」

「苦労したわい。」

「流石ね。それで、代金は幾らかしら?」

「白金貨8枚だ。」

「はい。白金貨8枚。それと売っている物から、この()のを見繕ってくれないかしら?」

「……奴隷みたいだが良いのか?」

「ええ。値段は気にせずに最高級品でお願いするわ。」

「……分かった。」


 そう言うと、女性スタッフがリンを奥へと連行されて、30分後には、基本色「黒」の動き易い装束を着たリンが現れたわ。

 しかも、所々に飾り意匠みたいなのが付いているわ。

 それにサイズがちょうどの所為(せい)か、腰から足までのラインが綺麗なのよね。


「急拵えだが、一緒に居て見劣りしない程度に飾りを付けておいた。」

「職人らしい仕事振りだわ。幾らかしら?」

「大金貨9枚だ。」

「はい。大金貨9枚よ。」

「武器は、どうする?」

「私のが有るから大丈夫よ。」

「分かった。」

「良い買い物をしたわ。それじゃあ。」


 店の中で防具を装備した私達は、店を出た後はゆっくりと他の店を見て廻ったわ。


「私は、コレにするわ。リンは?」

「キサラお姉様、私には……」

「ダメよ。選びなさい。勿論、水以外よ。」

「……分かりました。それでは私は、コレにします。」

「畏まりました。暫くお待ちください。」


 ちょっと喉が渇いたから、個室付きの喫茶店に寄ってみる事にしたわ。


「……キサラお姉様、本当に良いのですか?」

「勿論よ。確かにリンの身分は『奴隷』で『主』は私よ。

 だから、リンをどの様な扱いにするのかを決めるのは私だわ。」

「分かりました、キサラお姉様。」

「それと、リンに渡す武器よ。」


 私は異空間収納から二振りの小太刀をテーブルの上に置くと、リンは驚いていた。


「収納系スキル!?」

「まあ、秘密厳守で慣れて、としか言えないわね。

 因みに、時間停止付きでかなりの大容量よ。」

「……分かりました。」


 そして、リンは自分の前に置かれた二振りの小太刀に注目している。


「変わった剣ですね。」

「私の故郷の武器で、『小太刀』と言うの。長さで呼び名が違うわ。私が使う長さのが『太刀』と呼ばれるの。」


 私は、異空間収納から愛刀を取り出して、リンに見せた。


「不思議な剣ですね。片方にしか刃が無いなんて。」

「リン。剣じゃないわ。(かたな)よ。」

「分かりました。カタナですね。」


 私は、愛刀を異空間収納に仕舞う。


「その小太刀はね、私の故郷では有名な物語に出て来た人物が使っていたんだけど、全く同じ物を使う訳にはいかないから、二振りの小太刀になったわ。」

「……そうですか。」

「一息着いたら、武器屋にいきましょうね。」

「はい、キサラお姉様。」


 この後、甘い飲み物で喉を潤し武器屋に行きリンに渡した小太刀を身に付けれる様にしたわ。

 オーダーメイドになったけど、簡単な仕組みだから直ぐにできたわ。


 翌日、私達4人は、王都に向かって乗り合い馬車で出発さしたわ。

 因みに、元初恋の幼馴染みからソーマの奴隷になった彼女エリカは、解放前提で、ソーマの屋敷で下働きとして頑張る事になったみたいだわ。

 それと、彼女とはヤってないみたい。


「いや、俺にだって常識や良識を持っているし、嫁達が大切だからね。」


 ……と、ソーマが言っていたわ。



 5日後、私達4人は、王都に到着したわ。

 そして、道中で討伐したモンスターは、ゴブリンが13匹にオークが7匹に、ビックバイソン5匹に、はぐれワイバーンを1匹に、アジトごと潰した盗賊は、合計で30人よ。

 勿論、アジトは深夜にソーマと一緒に行ってお宝は全て回収したわ!


 ……本当に、便利ね盗賊は。




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