猫の日エッセイ〜居てくれるだけで良いのです〜
こんにちは〜ひだまりのねこですにゃあ~!!
にゃふふ、今日は2022.2.22
にゃお〜にゃんにゃん、にゃんにゃんにゃん。猫の日なのです〜ヽ(=´▽`=)ノ
日本における猫の日は、1987年に制定されました~。
これは愛猫家たちが集った「猫の日実行委員会」と一般社団法人ペットフード協会が制定したそうです。
2月22日である理由は、御想像の通り「222」が「にゃんにゃんにゃん」と猫の鳴き声ぽいから、語呂合わせですね~。
ちなみに、世界猫の日は8月8日、アメリカは10月29日、ロシアは3月1日、ヨーロッパの多くの国では、2月17日というように、世界中に猫の日が存在しますけれど、鳴き声のごろ合わせというのは知っている範囲では日本だけのような……?
実は、世界中の飼いネコ品種であるイエネコちゃんですが、DNA調査で共通の祖先を辿れることがわかっています。
およそ13万年前のリビアヤマネコが、今私たちが可愛がっているねこちゃんたちの祖先らしい。
そして、恐ろしいことに、猫のDNAにはほぼ変化がないそうです。
例えば、犬なんかは、求められる役割に応じて多様に変化適応していった歴史があるのですが……。
ところが猫にはその形跡が無い。
これは一体……どういうことか?
それは猫は完璧で完成された存在だからと力説する学者もいます。
私も概ね同意ですが。
リビアヤマネコが家畜化されていった時期ははっきりしませんが、現時点では、9500年前のキプロスで発見されたイエネコの化石が飼いネコの最古の発掘例といわれていますね。
古代では、イエネコは貴重で、ほぼ神のように可愛がられていたようです。5000年前からイエネコを愛してきた古代エジプトでは、イエネコの国外持ち出しは王命で厳しく禁止されていたほど。
紀元前525年に起きた「ペルシウムの戦い」では、「盾にネコをくくり付けたペルシア軍に対して、ネコを愛する古代エジプト人は一切攻撃できなかった」という逸話も有名です。
ペルシア軍……マジで何してんの!?
とはいえエジプトがローマ帝国に敗れてからは、交易とともに世界各地へと広がっていきました。それ以前も、こっそりフェニキアの商人は持ちだしていたみたいですけどね。
古代では溺愛されてきた猫ですが、中世ヨーロッパでは受難の時を迎えます。
魔女の使い、悪魔の手先として殺されまくったのです。
キリスト教会……マジで何してんの!?
その結果、ねずみが大発生して、恐怖のペストが広まってしまったのは皆さまご存じな話で。
以降、猫の受難は終わり、評価は一転急上昇することになります。やれやれですね。
では、イエネコちゃんは、日本へいつ頃やってきたのでしょうか。
長い間、中国へやってきたのが2000年前、日本へは仏教の伝来とともに6世紀頃伝えられたというのが通説でした。
ふふふ、出ました中国からの伝来!! 先日の稲作エッセイでも書きましたが、私はこのフレーズを聞くと、基本疑ってかかります。絶対にもっと以前からいたはずと私は子ども心に確信していたのです。
案の定2011年に長崎で2140年前の弥生時代の遺跡から、イエネコが発見されましたし、縄文時代の出土品からも猫グッズっぽい土偶、土器が見つかっています。
現在日本猫のルーツを探る大規模なDNA研究がすすめられているので、結果が楽しみな私なのです。
あ、誤解のないように補足しておくと、縄文時代の日本には普通に野生のヤマネコは居たことはわかっています。起源に関しては、あくまでリビアヤマネコを起源とした家畜種としてのイエネコの話です。
DNAに関連して、日本猫に特徴的である三毛猫について少しだけ。
三毛猫は遺伝的な要因でほぼほぼ『メス』です。
ですが、何事にも例外はあって、約3万分の1の確率でオスの三毛猫が生まれることがあるのです。
四葉のクローバーが1万分の1の確率と言われていますから、いかにレアかわかりますよね?
そんな事情もあって、オスの三毛猫は昔から幸運の象徴として大事に扱われてきました。
第一次南極観測隊の無事を願って、オスの三毛猫が同行した例もあるほど。
残念ながら、私は三毛猫を飼ったことはないのですが、物心ついた時から私の周りには猫がいました。
私にとっては、母であり、父であり、友であり、姉妹兄弟であったのです。
私が落ち込んだり具合が悪かったりすると、いつも寄り添ってくれました。
私が泣いていると黙って涙を舐め取ってくれました。
言葉は話さなくても想いは伝わる。
居てくれるだけで安心する。
今は天国にいる彼らから教わったことです。
ここ小説家になろうでも同じじゃないかな。
執筆出来なくたって、感想やコメントが書けなくたって良いんです。
ただ居てくれるだけで、存在が感じられるだけで良いんです。
だから私はここに居ます。たとえ書けなくなる日が来るとしても、ずっとね。