✒ バズゥとジータ 3
デジペリゥムへ到着したバズゥとジータは仲間のゼィジーに時空石と取り扱い説明書の入った箱を渡すと、取り扱い説明書の解読を頼みました。
ゼィジーは旧時代が残した旧文明の古代文字の解読をするのが3度の飯より好きなトレジャーハンターでした。
然し、取り扱い説明書に書かれている古代文字は、旧文明より前の古代文字です。
取り扱い説明書の古代文字はゼィジーを予想外に苦しめました。
ゼィジーが時空石の取り扱い説明書の解読を始めてから5年の月日が経ちました。
ゼィジーはとうとう、時空石の取り扱い説明書に書かれている古代文字の解読に成功したのです。
「 ──やったな、ゼィジー!
流石、オレのダーリンだぜ! 」
「 ちょっと、バズゥ!
ゼィジーはワタシのハニーなのよ 」
「 あのねぇ、僕はダーリンでもなければ、ハニーでもないからね! 」
「 連れない事、言うなよ。
ブラザー 」
「 バズゥ、シスターだから! 」
「 はいはい、漫才は後にして!
未だ全部を解読出来た訳じゃないんだよ。
でも、重要な部分の解読に成功したんだ! 」
「 ──で、何て書いてあんの? 」
「 うん。
このオーパーツ──時空石には原動力が必要みたいなんだ。
その原動力を時空石の中に入れないと使えない 」
「 原動力って何なの? 」
「 うん。
時空石の原動力となるのは──、 “ 黄金のまつぼっくり ” だって書かれるよ 」
「 黄金のまつぼっくりぃ??
何だそりゃ?
聞いた事ないけど? 」
「 そうね…。
長くトレジャーハンターしてるけど、 “ 黄金のまつぼっくり ” なんて初めて聞いたわね 」
「 僕も初めて聞く単語だよ。
だけど、 “ 黄金のまつぼっくり ” を時空石の中に入れない事には、この時空石は唯のアンティークだね 」
「 …………よし、一致ょ、その “ 黄金のまつぼっくり ” ってヤツを駄目元で探してみっか! 」
「 そうよね!
せっかくゼィジーが解読してくれたんだもの。
ゼィジーの5年を無駄には出来ないわ 」
「 よーし、先ずは世界中のトレジャーハンターギルドを回って “ 黄金のまつぼっくり ” に関連の情報を集めよう! 」
「 “ 黄金のまつぼっくり ” はバズゥとジータに任せるよ。
僕は残りを解読して使い方を調べてみる 」
「 引き続きお願いね、ゼィジー 」
こうしてバズゥとジータの新たな冒険が始まりました。
バズゥとジータの次の獲物は世界の何処にあるのか以前に存在すら知られていないであろう “ 黄金のまつぼっくり ” です。
バズゥとジータは取り敢えず、ギルド街へ出掛けてトレジャーハンターギルドへ向かいました。
“ 黄金のまつぼっくり ” の情報を集める為に行動開始です!!