6 おっさん自己紹介される
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土下座した俺だったが、笑って腹を抱えるはすっぱな女の子に立つよう促され、一緒に部屋を出た。
どうやら俺は昨日、知らないうちにこの女の子のパーティーに再就職したらしい。
知らないうちに再就職とか新しいな。
まあ、どうせ就職先の宛てもなかったからいいけどさ。
そして1階にある食堂と思しき場所へと連れて行かれた。
「おっ、おっはよ~。おじさんもおはよ~、昨日はだいぶ飲んでたけど大丈夫だった?」
うすピンク色の髪を肩口まで伸ばした少女がエプロンを付けて朝食の準備をしながらそう声を掛けてきた。
「おー、アンジェおはよう」
「おっ、おはよう……」
俺もはすっぱ少女に合わせて挨拶をしたが、ヤバい。
目の前の少女が誰だかわからない。
はすっぱな少女の言葉から、目の前の少女はどうやら「アンジェ」という名前らしい。
「それがさ~、アンジェ聞いてくれよ~」
はすっぱな少女がそう言って、さっきの俺とのやり取りを笑いながら言って聞かせた。
「ははっ、何それっ! それでっ、それでどうなったの?」
アンジェと呼ばれた女の子はそう言って、はすっぱな少女に前のめりになって続きをせがんだ。
「まあ、続きはみんなが揃ってからにしようぜ。どうやらもう1回自己紹介しないといけないみたいだしな。おっさんも1回で済んだ方がいいだろ?」
まあ、確かに同じ自己紹介を何度もすることになるのはごめんだ。
そもそも下手をしたら罪人になりかねない俺には、はすっぱ少女に異論を唱えるだけの気力はなかった。
食堂にこのパーティーのメンバー全員が集まってくると皆がそれぞれ指定の席へと座った。
このパーティーは全部で4人。
いずれもみんな年若い女の子。
みんなが座ってあと一つ空いている席がどうやら俺の席らしい。
そこへ座る様に言われたので座るとさっき挨拶を交わしたアンジェという女の子が立ち上がった。
「改めて自己紹介、ボクはアンジェリーナ。アンジェでいいよ。このCランクパーティーのリーダーで剣士かな。改めてよろしくね」
アンジェの正式な名前はアンジェリーナというらしい。
まあ、長いし本人もこう言ってるので俺もアンジェと呼んでいいんだろう。
それにしてもこの子、薄いピンク色の髪をしてるけど、絶対に淫乱に違いない。
これでも俺は社会経験豊富なおっさんだからな(ただし童貞)。
これは間違いない。
そんなことをおくびにも出さず「おう、よろしくな」と返した。
「じゃあ、次にあたしな。あたしはユリア。斥候をしてる。そしておっさんと熱い夜を過ごした女だ。よろしく~」
俺と一夜を過ごしたと言い張るはすっぱな女の子はユリアというらしい。
こうしてみると背はそれほど高くはないが、足は長く、身体は細く引き締まっている。
ウエストのくびれとかヤバいな。
かといって胸はそれ相応にあるメリハリボディをしている。
どうやらさっき胸を触ったことは不問になりそうだ。
だったらもっと揉んでおくんだったな。
俺も「おうっ」と返した。
「では、わたくしですわね。わたくしはルージュ、魔法使いですわ。おじさま、よろしくお願い致しますわ」
金色の縦ロールにウェーブのかかった長めの髪。
どこからどうみてもお嬢様なんですけど、きみ何でこんなところで冒険者何てやってんの?
まあ、そんなことは口が裂けても言わないが「こちらこそよろしく」と返す。
だって、俺はできる大人だからな。
「私、サーシャ。エルフ。弓、使います、です。よろしくお願いします」
最後はエルフのべっぴんさん。
うわ~、エルフやっぱり美人!
もう顔のつくりが人族とは根本からして違う。
そして肌超キレ―。
金色で背中まである長い髪の毛が神々しい。
元々無口っぽくてしゃべり方がたどたどしいけど年上である俺には敬意を表そうと頑張ってるのがよくわかるな。
さすがエルフは年功序列が厳しい種族と言われるだけある。
うむうむ、そういう年上を敬う子は好きだぞ。
俺も「こちらこそよろしくお願いします」と丁寧に返した。
これが俺の再就職したパーティーのメンバーだ。
こうして俺たちは後から振り返っても運命としか言いようがない出会いを果たした。
お読みいただき、また、ブックマーク・評価でご支援をいただいた皆様ありがとうございます。
皆様のお力添えで今日(10/6昼)現在、ジャンル別日間ハイファンタジー〔ファンタジー〕ランキングで44位という場所をいただきました。
御蔭様で多くの方に見ていただく機会を得ることができました。
書く者として一番つらいことは、面白くないと言われることは実力ですので仕方がないことなのですが、そもそも読まれないことです。
残念ながら『小説家になろう』の仕組み上、ランキングに入らないと多くの人の目にとまらず読んですらもらえないというのが実情です。
本作がこうして多くの方の目にとまる場所を与えていただきましたのはひとえにこれまでブックマーク・評価をいただきました皆様のご支援があったからこそです。
ありがとうございました。
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