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16 おっさん覚醒!

 ここまで読んでいただきありがとうございました。


 また、ブックマーク・評価をいただきました皆様ありがとうございました。

 報告書を書きながらパーティーの備品の在庫のチェックも行う。


 今のところ在庫切れになりそうな備品はない。


 今日みんなが持って帰ってきた魔石と素材は明日ギルドへ報告書を提出するときに併せて持ち込んで換金しよう。


 そう考えながら報告書を書き上げたとき、それは起こった。


「んっ、何だ!?」


 右手に持っていた俺のアーティファクト『マジックペン』が突如として光り出したのだ。


 光の奔流が部屋全体にまで及びそして弾ける。


 あまりの眩しさに俺は思わず腕で目を覆った。



「まさかっ!」



 俺は半信半疑でアーティファクトのステータス画面を開いた。


 そこには20年の間待ちわびていた瞬間が待っていた



 ――マジックペン(レベル2:修正ペン)


『破損した物質・物体を修繕・修復することができる。それに見合った魔力を消費する。キャップは白色』



「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」



 俺は叫んだ。


 思わず叫んだ。


 このアーティファクトを授かって20年。


 ついに、


 ついにこの時が来たのだ!






「なになになに? すごい叫び声。いったい何ごと?」


「わたくしもびっくりしましたわ。いったい何事ですの?」


 アンジェとルージュが俺の叫び声に驚いて事務室に駆け込んできた。


 このパーティーハウスの壁はそんなに薄くはないはずだが、俺の大絶叫を遮るには足りなかったようだ。


「いや、すまない。俺のアーティファクトのレベルが上がったのでちょっとな」


 子どもでもあるまいし、おっさんがこんな喜び方をしてちょっと恥ずかしい。


 でもホントにホントは超うれし~、今なら空を飛べる気がする!


「え~ほんと? おめでと~、っていうかおじさんのギフトは『アーティファクト』なんだね」


 そういえば俺のギフト、アーティファクトの話はしてなかったな。


 みんなは俺のアーティファクトではなく、純粋に俺個人の事務職の能力だけを買ってくれていたということか。

 

 おじさん、ちょっとうるっときちゃったな。

 まあ、事務ではアーティファクト自体も使っていたし付随スキルは有用でかなりお世話になっているから完全に俺だけの力じゃないかもしれないけどな。


「ところで、おじさまのアーティファクトって何ですの? それでレベルが上がってどうなりましたの?」


 ルージュが前のめりに俺に聞いてきた。


 他人のギフトについて詳細にあれこれ尋ねるのは基本ご法度だ。


 しかし、パーティーのメンバー同士はお互い知って知られないと連携することはできない。


 そのためパーティー加入の条件としてギフトの開示が条件のところが多く、このパーティーも恐らくそうなっているのだろう。


 そういうパーティーはメンバー同士が家族以上に家族と言えるかもしれない。


「ま、今日はちょっといろいろ確認しておきたいからさ。明日、改めてみんなの前で話すよ。ついでといっちゃなんだけど、俺にもみんなのギフトを教えてくれないか?」


 この日はこれで解散となった。


 報告書を仕上げ、この日の仕事を終えると俺はパーティーハウスの2階にある俺に割り当てられた部屋へと戻った。


 この日は興奮して明け方まで眠れなかった。


 若いときなら寝られずに朝になるところだが、おっさんゆえ明け方には『興奮<疲労』となってしまい、ゆえに落ちた。

 皆様の御力添えでジャンル別日間ランキング入りさせていただきました。

 本当にありがとうございました。

 今の気持ちは本話のおっさんに勝るとも劣らないものです。

 ということで空は飛べませんが予定をぶっ飛ばして連投しました。

 

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 私は単純なのでいただいた評価が投稿ペースに直結します。

 よろしくお願いします。

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新米錬金術師は辺境の村でスローライフを送りたい
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