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15 そのころの古巣3

 ※ 第三者視点です。

 クランマスターのガルムからヴィクトールパーティーの報告書を任されたダニーであったが、一向に報告書はできあがらなかった。


 報告する内容をまとめようにも、ヴィクトールが素直に聞き取りに応じないのだ。


「くそっ、やってられるかよ!」


 ダニーは仕方なくヴィクトールパーティーの報告書は放置して、ガルムがリーダーとなっているパーティーの報告書を先に作ることにした。


 魔道コンピューターの前で作業すること3時間。


 キーボードを一指、一指ポチポチと押してようやく完成が見えてきた。


 そんなとき



 ――プツン



「あっ!?」


 コンピューターの画面が突如としてブラックアウトした。


「いっ、一体何だ?」


 ダニーはいろいろなスイッチやボタンを押すが一向に反応しない。


「くそっ、あと少しだったのに!」


 故障の原因がわからず、自分ではどうすることもできない。


 ダニーは仕方なく魔道具技師に高い金を払ってようやく来てもらうことができた。




「ああ、魔力切れですね」


 クランハウスに来て魔道コンピューターを確認した魔道具技師はこともなげにそう言った。


 魔道コンピューターの動力は、魔力結晶と呼ばれる魔力を含んだ石である。


 どうやら魔道コンピューターにセットしている魔力結晶内の魔力が無くなり動かなくなったらしい。


 要はバッテリー切れだ。


「ええっ、まだ買って1週間も経ってないぞ!」


 魔道コンピューターは魔道具である本体の値段もさることながら、その動力源である魔力結晶もかなり大きなものを必要とするため、その費用もかなりかかっている。

 将来交換することはあっても、それはある程度先のことだと思っていた。


「魔力結晶の交換が必要ですね。あと、今後また直ぐに切れるかもしれませんので、ある程度ストックをお持ちの方がいいでしょう。お安くしておきますよ」


 こうしてダニーは魔道コンピューター用の魔力結晶を多く買わされることになった。


 ちなみに、作りかけの報告書のデータはバックアップ機能がついていなかったことから一から作り直しとなり、結局完成するまでに丸一日かかることとなった。


 ここまでお読みいただきありがとうございました。


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新米錬金術師は辺境の村でスローライフを送りたい
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