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13 おっさんは家政夫?

 ブックマーク・評価をいただきました皆様ありがとうございました。


「「「「ただいま~」」」」



「おかえり、お疲れ~」


 アンジェたちがクエストから戻ってきたので俺はそう声を掛けた。


 時間は夕方、もう日も暮れる時間だ。


「夕食できてるから食べようぜ、食べたら風呂に入れよ。もう沸かしてるからいつでも入れるぞ」


「「「「えっ?」」」」


「えっ?」


 何? 俺なんか変なこと言った?


「ご飯できてるの?」


「そうだけど。何だ? 外で食べてきたのか?」


「いやっ、そうじゃなくておじさん作れるの?」


「まあ、これでもずっと独り暮らしだったからな。外の店や酒場で済ませることも多かったがそれなりには食べれると思うぞ?」



 そんなこんなでパーティーハウスの食堂でみんなで夕食。


「あっ、おいしい!」


「そうですわね。貴族お抱えのシェフの腕にも劣らないレベルですわ!」


 嘘つけ、ただのおっさんの料理だぞ。


 まあ、一時期料理に凝ったこともあるがそれはほめ過ぎというものだ。


 ただ嬉しいからルージュにはおっさんポイントを追加しておこう。ピロリン。


「あたしおかわり~」


「……」


 ユリアがそう言って、サーシャは無言で揃ってお茶碗を差し出した。


 サーシャ、黙ってお茶椀を差し出すのは止めなさい。


「それにしてもおっさん、何で料理なんて作ってんの?」


「んっ、まあ、昼間はハウスにいて時間が空くこともあるからな。それにどうせ俺一人でも夕飯は食べるんだ。だったらみんなの分を作っても一緒だろ?」


 ユリアの質問はもっともだ。


 ただ、一人前だけ作るってのは返って効率が悪いんだよな。


 だからどうしても1人暮らしは外食やインスタントが多くなってしまうってわけだ。


 若いときはいいけど30超えるとさ、店屋物てんやものはきつくなるんだよな。


 油が濃くってさ。


 胃が受け付けなくなるというかだな……。


 おっと、思わずダークサイドに落ちるところだった。


「ん~、まあ、おじさんがいいんだったらいいけど」


「そうですわね。何か本来の仕事以外のことをしてもらって悪いような気がしますわ」


「まあ、気にすんなよ。そうやって思うんだったら何か他のことで返してくれればいいからさ。お互い助け合ってこそのパーティーだろ」



「「「「!?」」」」



 おっ、何かみんながえらい俺の方を見てるんだけど。


 なんだ?


 何かあったのか?


 俺の口のまわりにご飯粒でもついてるんだろうか?


 あとで調べたらついてなかった。


 結局何だったんだろうな。

 少しでも『面白かった』『続きが気になる』と思われましたら、


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 お時間がありましたら前作(10/3・第1部完結・連載中)も読んでみてください。

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新米錬金術師は辺境の村でスローライフを送りたい
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