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幼馴染がフラれて土砂降り状態です‼︎

作者: 猫の集会
掲載日:2026/03/06

 ザーザー

 

 外は土砂降りだ。

 

 よかったー…今日学校休みで。

 

 携帯と時間チェックをして、二度寝ターイム‼︎

 

 と、おもいきや…

 

 携帯がなった。

 

 ぶぶーぶぶー

 

 …

 

 せっかくの二度寝を邪魔するやつは、どこのどいつだよ…

 

 仕方なく電話にでると、

「ねー、雨だよー。洗濯大丈夫そう?」

 と、隣に住む幼馴染が電話してきた。

 

 …

 

「…洗濯なんか、いつもしねーし…しらねーよ」

「わかるー。で?」

「え?なに?」

 

 …

 

「忘れたんだ…ひどっ…」

「ごめん…なんだっけ…」

「わたし、今日誕生日なのにっ…」

「えっ⁉︎マジか…ごめん………ってか、夕実那の誕生日来月じゃんかよ‼︎」

「あ、ほんとだ。ふふ、面白いね」

「面白くねーよ。」

「えっ、やだ…つめたっ。浩介こうすけつめたっ。凍えそう。早く抱きしめにきてよ」

 

 …

 

「かまってちゃんかよ…」

「うん、そうだよ?かまって?てか、まって‼︎遊ぼ‼︎今からそっち行くね?」

 

 急だな…

 

「…え、いいけど…雨すげーぞ?」

「大丈夫!便利道具あるし。まずカッパでしょ?あと、傘にー…か、か…かめ?」

「なんのはなしだよ…」

「え?か、のつくおはなしだよ?」

 

 …

 

 便利道具通り越してお話会になりつつあった。

 

 こんなお茶目な幼馴染は、まさかの高校生だ。

 

 全然まだまだ子どもっぽい、そんな幼馴染の夕実那ゆみなは、かわいい。

 

 しかし、たまにこわいのだ…

 

 

 

 …

 

 そして、夕実那は…すぐさまやってきた。

 

 

「よーっす、浩介おはよー‼︎」

「おはよう…。元気だな」

「あったりまえー。てか、朝ごはん食べたー?」

「まだ」

「だよねー、知ってる。なのでこちらどうぞ‼︎」

 

 差し出されたのは、おにぎりだった。

 

「おぉ、ありがとう![#「!」は縦中横]」

「いいんよ。さぁ、お食べ」

「いただきまーす」

 

 

 うまい。

 

 しかし…食べても食べても具が…見当たらない。

 

「あ、ところでおにぎり具なしね」

「え?」

「は?」

「あ、ううん。具なしでも美味しいよ」

「でしょ?よろしい」

 

 あっぶねー。

 

 は?って言われた時、殺意芽生えたみたいな顔を夕実那は、してきた。

 

 そう、夕実那は…たまにこうやって、こわい表情をみせてくるのです。

 

 

 ガタガタ ブルブル です。

 

 気をつけましょう。

 自分‼︎

 

 そんなこんなで、丁寧なお食事を終えて遊びます。

 

「ゲームする?」

「うん、するする〜。あ、その前に洗濯込まなくっちゃ」

 

 …

 

「いや、洗濯なんかしてねーだろ」

「あはは。じゃあ、仕方ない。ゲーム始めよう!」

「だな」

 

 

 というわけで、ゲームをしていたら、夕実那がいきなり、

「あーあー、彼氏ほしいなー」

 って、言い出した。

 

「オレも彼女ほしい」

「わかります。お気持ちお察しします。お互い様です。」

「なら、オレたちが付き合っちゃえばよくね?」

 

 

 思わず、そんな提案をしていたオレ…

 

「え、なにそれ?軽っ…適当すぎ…ざつ…」

 と、冷たい視線の夕実那。

 

 …

 

「だって、お互いカレカノほしいんだから…いいかなぁ?なんて………冗談です…。」

「ですよねー。冗談に決まってますよねぇー。あー、びっくりしたぁ」

 

 …

 

 いきなりの敬語は、それはそれはおそろしい。

 

 さっき、殺されかけたのに…まったくオレは、おバカです…ね。

 

 

 さて、気を取り直してゲーム再開です。

 

 ゲームをカチャカチャならして、楽しくプレイしていると、夕実那が

「雨…やまないね。わたしの心も土砂降りなんだよね」

 って、ゲーム器をおいた。

 

 ⁉︎

 

 え?

 

 夕実那が俯いた。

 

 まさか…泣いてないよな?

 

 髪の毛でみえない…

 

 …

 

「夕実那?どうした⁉︎もしかして…だれかにフラれたのか⁉︎おい、大丈夫か?夕実那?」

 

 

 …

 

 夕実那は、俯いたまま

「ふふふふふふふふ」

 と、笑いだした。

 

 …

 

 え…

 

 まさか…泣きながら笑って…る?

 

 顔がみえないから…わからないけど…

 

 これはもう…ホラーです。

 

「おい、大丈夫かよ?」

 

 夕実那の両肩を、わしわし揺らすと…ホッソい夕実那がゆらゆら揺れた。

 

 …

 

 風に揺れる野花くらいゆらゆらしている。

 

 無抵抗すぎる。

 

「おい、夕実那…そんなにそいつのこと好きだったのかよ?大丈夫だよ。夕実那は、かわいいし、そいつ見返してやれって!わたしをフッて失敗したって思わせてやれよ」

 

 すると、夕実那がパッと顔をあげた。

 

「あー、その手があったね」

 

 …

 

 よかった。

 

 夕実那は、泣いてなかった。

 

「そいつ、同じ学校?」

「え、ううん。別」

 

 …

 

 別か…

 

 てか、夕実那…

 

 他の学校に好きな人いたんだな…

 

 全然知らなかった…

 

 心がチクチクするぞ…

 

 …

 

「学校違うんだ?どうやって出会ったの?」

「それは…もう…運命」

 

 …

 

 あー…

 

 なんかグサッときた。

 

 …

 

 

「でもさ、学校違うんじゃそんなに顔合わせなくて済むからよかったじゃん」

 

 …

 

「いえ…いえいえいえ…いえなんです」

 

 …まったく意味がわからん。

 

「どういうこと?」

 

 …

 

「それが…家があって…いえいえってことなんですわ…」

 

 …

 

 まったくわからん。

 

「わかんねーっすわ…」

「だから、ひらたくたいらにすると…好きってことらしい」

 

 …

 

 …

 

 未練残る、失恋風味な恋ってやつか…

 

「そっか…」

 

 …

 

「好きってやつらしい」

 

 …

 

 グサッ

 

 なぜ二回も言った…

 

 オレは、返り討ちにあっていた。

 

 

 …

 

「まぁ…うーん…オレに言われても…」

 

 オレが考えていると、

 

「好きってやつです」

 と、また言いやがった。

 

 グサグサ

 …

 

「もうさ、それはわかったよ」

 

 と、思わず真顔で返してしまった。

 

 夕実那は、オレの顔をみてポロポロ泣き出した。

 

 えっ⁉︎

 

 あ…えっ⁉︎

 

「ごめん…言い方、キツすぎたよな…悪い」

 

 …

 

 慌ててティッシュを差し出した。

 

「ううん…ううん…」

「好き…なんだもんな。そうだよな…好きなんだもん辛いよな」

「うん…」

「でも、ごめん…オレ、いい案思い浮かばなくて…こういうとき、どうしていいかアドバイスできなくてごめんな」

 

 …

 

「うっ…うううっ」

 めっちゃ泣くやん。

 

 とりあえず…抱きしめてあげたら…よき?

 

 どうなん…?

 

 そんなことしたら、ただの変態?

 

 失恋した人を抱きしめて、ウハウハしてたら…変態よな?

 

 好きなやつが弱ってるときに、つけこむのは…ズル?

 

 …

 

 いや、包み込もう。

 

 涙が溢れているんだ。

 

 溢れたら、それを拭ってあげるのが一番いい。

 

 

「夕実那…大丈夫だよ。オレがいつでも助けるから。今は、たくさん泣きなよ」

 

 …

 

「うううううう…あううううぅ…好き。好き好きなんだもん…」

 

 グサッ

 …

「うん。」

「好き…好き…」

「うん、そうだね」

 グサグサグサ

 

「大好き、好き好き」

 

 グサグサグサグサ

 

 グサグサと、オレの心に好きが突き刺さる。

 

 それと同時に、夕実那が強くオレを抱きしめてくる。

 

 コアラみたいな夕実那をオレも抱きしめかえす。

 

 ぎゅうぎゅう抱きしめあいながら、泣く夕実那と、グサグサに耐えながら抱きしめるオレ。

 

 …

 

 現場は、最悪です。

 

 以上、現場からでした。

 

 って、終われねー…

 

 

 しばらくすると、夕実那は

「あー、スッキリした。ありがとう」

 と、涙を拭いて笑った。

 

「うん…スッキリしたならよかったな。」

 

 涙と一緒に、失恋風味も流れてるといいんだが…

 

 

「よかった、好きって言えて。ずっと言えなくて…でも、言えたからもう後悔してないよ?知ってたんだ。脈なしってさ。いつも優しくしてくれてありがとう。じゃ、わたし帰るね。」

「え、うん…」

 

 …

 

「じゃ、ホントに最後に一言。好きにさせてくれてありがとね。浩介」

 

 

 …

 

 

 …

 

 

 ⁉︎

 

「はっ⁉︎えっ⁉︎えっ⁉︎待ってよ、夕実那…今、なんでオレの名前言った?」

「だって、浩介が好きだったから」

 

 …

 

 え…

 

 え…

 

 もしかして…めっちゃ泣いて、オレのこと好きも流れた説…

 

「いや、まってよ‼︎オレ…夕実那のことフッてないじゃん」

「え、だってずっと一緒にいるのに告白してくれないってことは、そうなんでしょ?それにもう別々の高校だし、いっつもわたしから言わないと、遊んでくれないし…。だから、頑張るの疲れたし、さっぱり諦めようって…さ…」

 

 

 …

 

 えー…

 

 そうだったんだ…

 

 告白待ちだったんだ…

 

 全然知らなかった…

 

「ごめん‼︎」

「うん、もう知ってる」

「そうじゃない。告白…待ちって知らなくて。ごめん。でも、好き‼︎オレも夕実那が好きだよ。大好きだよ‼︎ずっとずっと好きだった。チキってて…ごめん。全然そんなそぶり見せないからさ…オレ、知らなくて…でも、こんなことなら、オレから告白しとけばよかったわ。マジごめん‼︎プロポーズは、オレからするから。だから、今…誓いのキスしていいですかっ⁉︎」

「え…うれし…」

 

 チュ♡

 

 夕実那は、まだうれしいしか言っていないのに、フライングキスするせっかちなオレ。

 

「好き、好き、大好きです。夕実那、大好きだよ」

「わたしも、大好き」

 

 

 チュ〜♡

 

 

 ♡♡♡

 

 

「夕実那…さっき、オレの好きでいっぱい泣いちゃったでしょ?」

「うん」

「その涙、取り戻すよ。オレ、いっぱい夕実那が笑えるように、オレ頑張るね」

「どうやって?」

「こうやって」

 

 ぎゅう〜チュ〜♡

 

 ぎゅうぎゅうチュ〜♡

 

 チュチュチュチュチュ〜♡

 

 オレたちは、外が土砂降りの中、愛の溢れる土砂降りで、いっぱいなのでありました♡

 

 

 

 

 

 

 おしまい♡

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