第二部:ハッピー・パンデミック(全国ニコニコ化大作戦編)
【奇跡の3か月〜街が変わった!人が変わった!常識も変わった!〜】
接種開始から3か月後、日本列島に革命的変化が現れた。
東京・渋谷駅前の朝8時
以前の渋谷:みんな下向きでスマホを見つめ、ゾンビのように歩く通勤ラッシュ
現在の渋谷:まるでミュージカルの舞台
「おはようございま〜す♪」
「おはようございま〜す♪」
初対面の人同士が挨拶を交わし、なぜか自然とハーモニーになっている。
サラリーマンA(接種済み):「いい天気ですね♪」
OL B(接種済み):「そうですね♪あ、そのネクタイ素敵ですね♪」
サラリーマンA:「ありがとうございます♪一緒に写真撮りませんか♪」
OL B:「もちろんです♪みなさんも一緒に♪」
気がつくと、駅前で50人くらいの集合写真撮影会が始まっている。
学生C:「僕、カメラマンやります♪」
主婦D:「私、ポーズ指導♪」
おじいちゃんE:「わしは音響担当じゃ♪」
おじいちゃんは突然歌い出し、なぜか全員で合唱が始まる。
通りかかった外国人観光客(未接種):「What's happening? Is this some kind of festival?」
接種済み市民たち:「Welcome to Japan♪ Let's sing together♪」
外国人は困惑しながらも、なぜか巻き込まれて一緒に歌っている。
街角インタビュー(政府PR映像)
リポーター(接種済み、常に笑顔):「皆さん、接種してみていかがですか♪」
元引きこもりの佐藤さん(28歳):「人生がこんなに楽しいなんて知らなかった♪毎日がディズニーランドみたい♪昨日も知らない人10人とお友達になって、今度みんなでBBQすることになりました♪」
元人見知りの田中さん(25歳、女性):「以前は人と話すのが怖かったんですけど、今は一日100人と話しても全然疲れない♪むしろもっと話したい♪人間って素晴らしい♪」
元ニートの山田さん(32歳):「働くのが楽しくて仕方ない♪今は一日18時間働いてます♪残業?残業じゃなくて『延長戦』です♪人生はゲームみたい♪」
元うつ病の鈴木さん(45歳):「薬を飲んでも治らなかったうつが、一発で治りました♪今思えば、なんであんなに悩んでたんでしょう♪悩むなんて時間の無駄♪」
リポーター:「素晴らしいですね♪では最後に一言♪」
全員:「みんなでニコニコ〜♪人生はパーティー♪」
政府支持率調査結果発表
内閣府世論調査室(全員接種済み)の発表:
調査員(満面の笑み):「安倍田内閣の支持率が驚異の数字を記録しました♪」
支持率:997%
記者:「997%って...100%を超えてますが?」
調査員:「はい♪一人当たり平均9.97回支持してるということです♪『めっちゃ支持』『超支持』『宇宙一支持』など、支持の度合いが非常に高いので♪」
記者(未接種):「それ、計算方法おかしくないですか?」
調査員:「計算なんて細かいこと気にしないで♪みんなが総理を愛してるってことが大事♪」
【小さくて大きな異変〜交通ルールは愛で決まる♪〜】
しかし、楽しい毎日の裏で、奇妙なことが起き始めていた。
警察署24時〜愛と混乱の最前線〜
田中警部(非接種、もはや絶滅危惧種)は毎日頭を抱えていた。
「今月の交通違反、前年同月比で2000%増加です...」
しかし、違反者たちは皆、満面の笑みで警察署にやってくる。
信号無視事件簿
違反者A(接種済み):「いや〜、赤信号だったんですが、なんか今日は赤が特別綺麗に見えて♪『あ、これは渡れっていうサインかな♪』って思っちゃいました♪」
田中警部:「赤信号は止まれの意味です」
違反者A:「そうなんですか♪でも、人生に『止まれ』なんてないでしょう♪みんな前進あるのみ♪」
田中警部:「それは哲学の話で、交通ルールとは...」
違反者A:「警部さんも一緒に人生を前進しませんか♪今度ドライブしましょう♪」
スピード違反事件簿
違反者B(接種済み、会社員):「制限速度80キロのところを150キロで走ってました♪」
田中警部:「なぜそんなスピードを?」
違反者B:「人生にスピード制限なんてないでしょう♪時間は有限、青春も有限♪だから全速力で生きたいんです♪」
田中警部:「危険ですよ」
違反者B:「危険?人生はリスクの連続♪リスクを恐れていたら何もできません♪警部さんも人生のアクセル踏みませんか♪」
逆走事件簿
違反者C(接種済み、主婦):「高速道路を逆走しちゃいました♪」
田中警部:「なぜ逆走を?」
違反者C:「みんなと同じ方向じゃつまらないじゃないですか♪たまには違う景色も見たいし♪対向車の運転手さんたちも手を振ってくれて、とっても友好的でした♪」
田中警部:「それ、危険を知らせる合図では...」
違反者C:「みんな優しいのね♪今度一緒にお茶でもしませんか♪運転手さんたちも呼んで♪」
取り調べ室の日常
取り調べ室では、容疑者が歌を歌い出す始末だった。
容疑者(接種済み):「罪と罰なんて古い考え〜、みんなで仲良くしましょう〜♪」
田中警部:「歌わないでください」
容疑者:「歌は心の表現♪警部さんも一緒に歌いませんか♪」
そして取り調べ中に、容疑者が突然立ち上がって踊り始める。
容疑者:「今日は〜いい天気〜、取り調べも〜楽しいな〜♪」
田中警部:「座ってください」
容疑者:「警部さんも一緒に踊りましょう♪運動不足は体に悪いですよ♪」
【病院の異変〜痛くても楽しい♪〜】
市立病院でも前代未聞の現象が起きていた。
看護師長の山田さん(非接種、もはや伝説の人)は困惑していた。
「接種者の患者さんたちの反応が...普通じゃないんです」
骨折患者の場合
患者(接種済み、骨折):「先生〜♪骨が折れちゃいました♪」
医師(まだ非接種):「痛くないですか?」
患者:「痛いけど新鮮な体験♪人生で初めての骨折だから、記念にレントゲン写真を100枚プリントしてもらえますか♪友達に配りたいんです♪」
医師:「100枚は...」
患者:「あ、それと骨折記念パーティーをしたいので、病室を飾り付けてもいいですか♪」
手術説明の場合
医師:「手術が必要ですが、リスクもあります」
患者(接種済み):「リスク?人生はアドベンチャー♪先生にお任せします♪あ、手術中に歌ってもいいですか♪みんなで盛り上がりましょう♪」
医師:「麻酔をかけるので歌えませんが...」
患者:「じゃあ、手術室でBGMかけてください♪今日から新しい人生の誕生日♪」
救急外来の様子
救急車が到着すると、担架の患者が手を振っている。
患者(接種済み、交通事故):「みなさ〜ん♪救急車初体験です♪」
救急隊員(接種済み):「安全運転で参ります〜♪」
病院スタッフ(接種済み):「いらっしゃいませ〜♪今日も素敵な患者さんですね♪」
患者:「ありがとうございます♪事故ったけど、こんなに親切にしてもらえて感激♪」
山田看護師長(非接種):「...これ、医療現場ですよね?」
【株式市場大パニック祭り〜経済が踊る日〜】
最も深刻だったのは金融市場だった。
東京証券取引所、ある月曜日の朝
開場前から、トレーダーたちが歌いながら入場してくる。
「今週も〜始まった〜、株価は〜どうなる〜♪」
取引開始の鐘と共に、場内がお祭り騒ぎになった。
トレーダーA:「今日は『直感銘柄』で勝負♪」
トレーダーB:「僕は『笑顔チャート分析』♪上がってるグラフは嬉しそうに見える♪」
トレーダーC:「私は『愛のポートフォリオ』♪好きな会社の株だけ買います♪」
異常な取引事例
午前10時:某食品メーカー株、「社名が可愛いから」という理由で300%急騰
午前11時:某重工業株、「工場の煙突がハートに見える」として500%急騰
午後1時:某銀行株、「頭取さんの笑顔が素敵」で200%急騰
午後3時:全銘柄一斉に80%下落。理由:「みんなで一緒に下がれば怖くない♪」運動
新しい投資手法の誕生
従来の投資手法:
ファンダメンタル分析
テクニカル分析
クオンツ分析
接種後の投資手法:
「笑顔分析」(経営者の笑顔度で判断)
「直感分析」(「なんとなく」で判断)
「愛情分析」(その会社を愛してるかで判断)
「お友達分析」(友達が買ってるから買う)
新設された取引制度
証券取引所(運営者も接種済み)が発表した新制度:
「みんなでワイワイ取引」
同じ銘柄を10人以上で同時に買うと手数料無料
「ハッピーアワー取引」
午後3時〜4時は「楽しい気分で取引」時間。この時間の損失は「勉強代」として税額控除
「お友達紹介制度」
友達を証券口座開設に誘うと、ニコニコちゃんグッズプレゼント
「笑顔取引ボーナス」
取引中に笑顔を検知されると、ボーナスポイント付与
証券会社の新サービス
「愛の投資相談室」開設:
相談員(接種済み):「どんな投資をお考えですか♪」
客(接種済み):「全財産を一つの株に賭けたいんです♪」
相談員:「素晴らしい♪どちらの銘柄ですか♪」
客:「よくわからないんですけど、社名に『愛』が入ってる会社♪」
相談員:「愛は最高の投資判断基準♪すぐに手続きします♪」
金融庁の対応
金融庁長官(まだ非接種)が緊急記者会見を開いた。
長官:「市場の異常な動きについて、警戒を促します」
記者(接種済み):「でも、みんな楽しそうですよ♪」
長官:「楽しくても、経済的損失は深刻です」
記者:「損失も人生経験♪いい勉強になりますよ♪」
長官:「...」
【愛の暴走特急〜恋愛市場も大混乱♪〜】
恋愛市場にも前代未聞の異変が起きていた。
婚活パーティーの変貌
以前の婚活パーティー:緊張した空気、お見合い的会話、慎重な品定め
現在の婚活パーティー:開始5分で全員カップル成立
司会者(接種済み):「それでは、婚活パーティーを始めま〜す♪」
参加者A(接種済み、男性):「みなさん、素敵ですね♪全員とお付き合いしたい♪」
参加者B(接種済み、女性):「私も♪みんな愛してる♪」
参加者C(接種済み、男性):「じゃあ、みんなで結婚しませんか♪」
全員:「賛成〜♪」
司会者:「えーっと...一夫多妻制は日本では...」
参加者A:「法律なんて古い♪愛に法律は関係ない♪」
恋愛の加速化現象
接種者の典型的な恋愛パターン:
出会い(0分)→ 一目惚れ(0.1秒)
告白(5分後)→ 交際開始(6分後)
プロポーズ(1時間後)→ 婚約(1時間1分後)
同棲開始(その日のうち)
結婚式場予約(翌日)
結婚相談所の混乱
相談員(接種済み):「今日はどんなお相手をお探しですか♪」
相談者(接種済み):「誰でもいいです♪人間みんな素敵♪」
相談員:「そうですね♪私もあなたを紹介したい♪」
相談者:「え?」
相談員:「私とお付き合いしませんか♪」
相談者:「素晴らしいアイデア♪」
こうして、結婚相談所のスタッフと客が次々と結ばれていった。
ストーカー問題の変質
従来のストーカー:陰湿、しつこい、恐怖を与える
接種後のストーカー:明るい、楽しい、でもやっぱり迷惑
ストーカーA(接種済み):「毎朝玄関前で歌ってるんです♪愛の歌♪」
被害者(非接種):「迷惑です。やめてください」
ストーカーA:「迷惑だなんて♪愛の表現ですよ♪一緒に歌いませんか♪」
警察での事情聴取
警官(まだ非接種の田中警部):「毎日相手の家の前で歌うのは迷惑行為です」
ストーカーA:「ストーカーじゃありません♪愛の配達員です♪」
田中警部:「配達員?」
ストーカーA:「毎日愛をお届けしてるんです♪宅配便みたいに♪」
田中警部:「相手が迷惑がってます」
ストーカーA:「照れ屋さんなんですね♪きっと内心喜んでるはず♪」
非接種者の恐怖体験
非接種者の田中一郎(32歳、会社員)の日記:
「今日も10人の女性から告白された。断ると『愛が足りないのね♪注射しましょう♪』と言って、本当に注射器を取り出そうとする。もう外に出るのが怖い。
コンビニに行っただけで、店員さんに『あなたって素敵♪今度お食事しませんか♪』と言われた。レジで告白されるなんて初めてだ。
電車に乗ったら、隣の席の人が『運命の出会いですね♪』と言って手を握ってきた。男性だった。性別も関係ないらしい。
もう家から出られない。でも宅配便の人まで『あなたに荷物を届けられて幸せです♪愛してます♪』と言ってくる。
どこに逃げればいいんだ...」
【笑顔の犯罪者たち〜警察署は愛にあふれて♪〜】
警察も完全に機能不全に陥っていた。
田中警部の一日
午前8時:出勤
田中警部(非接種、もはや絶滅危惧種中の絶滅危惧種)が警察署に着くと、留置場から歌声が聞こえてくる。
「お巡りさ〜ん、ありがとう〜♪今日も〜素敵な〜一日を〜♪」
留置場には昨夜逮捕された容疑者たちが入っているが、全員が笑顔で手を振っている。
午前9時:窃盗犯の取り調べ
容疑者(接種済み、満面の笑み):「田中警部〜♪今日もお疲れ様です♪」
田中警部:「...窃盗の件について聞きます」
容疑者:「窃盗?そんな古い言葉使わないで♪僕は『愛の再配分』をしただけです♪」
田中警部:「再配分?」
容疑者:「だって、お金持ちの人が一人でたくさん持ってるのって不公平でしょ♪みんなでシェアしたかったんです♪」
田中警部:「それは犯罪です」
容疑者:「犯罪なんて古い概念♪今は『愛の行動』の時代♪警部さんも一緒に愛の再配分しませんか♪」
午前10時:傷害事件の取り調べ
容疑者B(接種済み、包帯だらけだが笑顔):「警部さ〜ん♪」
田中警部:「なぜ相手を殴ったんですか?」
容疑者B:「殴ったんじゃありません♪愛のタッチです♪」
田中警部:「愛のタッチで相手は骨折してますが」
容疑者B:「愛が強すぎたんですね♪相手の方も最後は笑ってましたよ♪『痛いけど愛を感じる』って♪」
田中警部:「それ、痛みで錯乱してたのでは...」
容疑者B:「愛に錯乱なんてありません♪純粋な感情です♪警部さんも愛のタッチしませんか♪」
午前11時:詐欺事件の取り調べ
容疑者C(接種済み、スーツ姿で爽やか笑顔):「おはようございます♪今日も正義のために頑張りましょう♪」
田中警部:「あなたは100人から総額1億円を騙し取りました」
容疑者C:「騙したなんて失礼な♪僕は『夢』を売ったんです♪『絶対儲かる投資』って夢♪」
田中警部:「実際には何もしてないじゃないですか」
容疑者C:「夢を見る時間を提供しました♪プライスレスな体験♪お金以上の価値があります♪みんなハッピーになったでしょ♪」
田中警部:「お金を失ってますが」
容疑者C:「お金なんて紙切れ♪大事なのは心♪みんなの心は豊かになりました♪」
新しい犯罪カテゴリーの誕生
警察庁(上層部も次々と接種)が発表した新しい犯罪分類:
従来の分類:
窃盗罪
傷害罪
詐欺罪
器物損壊罪
新分類(接種後):
「愛の再配分罪」(元・窃盗罪)
「愛情過多表現罪」(元・傷害罪)
「夢の販売罪」(元・詐欺罪)
「創造的改造罪」(元・器物損壊罪)
刑務所の変貌
刑務所も前代未聞の状況になっていた。
看守長(非接種):「囚人たちが...楽しそうすぎるんです」
刑務所内の一日
午前6時:起床
囚人A(接種済み):「おはよう〜♪今日も素敵な一日の始まり♪」
囚人B(接種済み):「刑務所って最高♪3食付き、住居付き、お友達もいっぱい♪」
午前8時:作業時間
看守(非接種):「作業開始」
囚人たち:「お仕事〜楽し〜♪みんなで〜一緒に〜♪」
作業をしながら歌い踊る囚人たち。生産性は逆に向上していた。
午後1時:自由時間
囚人たちは自発的に「愛の勉強会」を開催。
囚人A:「どうしたらもっと人を愛せるか話し合いましょう♪」
囚人B:「僕は出所したら、被害者の方にお礼を言いに行きます♪素晴らしい経験をさせてくれて♪」
出所式の様子
刑期を終えた囚人の出所式:
囚人(接種済み):「3年間、ありがとうございました♪人生で最高の時間でした♪」
看守長:「...普通は『二度と来たくない』と言うものですが」
囚人:「また戻ってきたいくらいです♪今度はもっと長く滞在できるよう頑張ります♪」
看守長:「それは再犯を意味しますが...」
囚人:「再犯じゃありません♪『愛のリピート』です♪」
【国会議事堂コメディ劇場〜民主主義の終わりと始まり〜】
国会も完全に機能不全...いや、ある意味では過去最高に機能していた。
予算委員会の新しい風景
委員長(接種済み):「それでは、予算委員会を始めま〜す♪今日もみんなで楽しく話し合いましょう♪」
野党議員A(まだ非接種、最後の抵抗者):「総理、今年度予算の財源はどうするのですか?」
安倍田総理(接種済み):「財源は愛です♪愛があればお金なんて後からついてきます♪」
野党議員A:「それは答弁になっていません」
総理:「答弁?そんなかしこまった言葉使わないで♪今は『愛弁』の時代♪」
与党席から大拍手と「愛弁〜、愛弁〜♪」のコール。
野党議員A:「具体的な数字を示してください」
総理:「数字より大事なのは気持ち♪国民の笑顔が見えれば、それで十分♪」
総理は突然立ち上がって歌い始めた。
「よさんは〜、きもちで〜、きまるのさ〜♪」
与党席が一斉に合唱。
「そうだ〜、そうだ〜、きもちが〜だいじ〜♪」
野党議員A:「歌わないでください!ここは国会です!」
総理:「国会こそ歌が必要♪みんなで一緒に歌いましょう♪」
総理は野党席に向かって踊りながら近づいていく。
新しい議事進行
委員長:「次の議題に移ります♪でもその前に、みんなでストレッチしませんか♪長時間座ってると体に悪いですし♪」
全議員が立ち上がってラジオ体操を始める。
「いち、に、さん、し〜♪」
NHKの国会中継を見ている国民:
接種済み市民:「国会って楽しそう♪私も政治家になりたい♪」
非接種市民:「これ...本当に国会?学芸会?」
法案審議の新方式
従来:長時間の議論、激しい対立、慎重な検討
新方式:即断即決、全員一致、愛による判断
委員長:「それでは『みんなでハッピー法案』について審議します♪」
総理:「この法案は愛に満ちています♪」
野党議員(接種済み):「愛があるなら賛成♪」
全議員:「賛成〜♪」
委員長:「全員一致で可決♪」
審議時間:3分
こうして、以下の法案が次々と可決された:
「国民全員友達法」
「お金より愛重視法」
「毎日ハグ義務法」
「暗い顔禁止法」
「みんなでカラオケ推進法」
国会の新しい伝統
毎日の国会が以下のスケジュールで進行されるようになった:
9:00-9:30:全員でラジオ体操
9:30-10:00:愛の歌の時間
10:00-11:00:ハグタイム(議員同士でハグ)
11:00-12:00:法案審議(即決)
12:00-13:00:みんなでお弁当
13:00-14:00:お昼寝タイム
14:00-15:00:ダンスタイム
15:00-16:00:愛の語り合い
16:00-17:00:明日への愛の誓い
こうして、日本の民主主義は「愛主主義」に進化(?)したのである。
【メディア戦争〜笑顔vs冷静、報道という名の洗脳装置〜】
メディア業界も完全に二分されていた。接種済みメディアと、最後まで抵抗する非接種メディアの戦いである。
NHKニュース7(キャスター接種後)
男性アナウンサー(満面の笑み、なぜかピンクのネクタイ):「こんばんは♪今日も素晴らしい一日でしたね♪」
女性アナウンサー(常に笑顔、髪に花の飾り):「はい♪今日もたくさんの愛があふれた一日でした♪」
「トップニュースです♪今日、東京湾で大規模な船舶事故が発生しましたが、乗客の皆さんは『海に落ちるなんて貴重な体験♪』と大喜び♪救助活動もまるでお祭りのような賑わいでした♪」
画面には、確かに海で手を振りながら楽しそうに浮いている人々が映っている。
「現場からリポートです♪田中記者〜♪」
田中記者(接種済み、海の中で笑顔):「はい♪こちら東京湾です♪私も一緒に海に入って取材しています♪水温は12度ですが、愛があれば寒くありません♪」
スタジオ:「素晴らしい体験取材ですね♪」
田中記者:「被害者の方にお話を伺いました♪」
被害者(接種済み、救命胴衣を着て笑顔):「船が沈んだときは『新しい冒険の始まり♪』と思いました♪こんなにたくさんの人と一緒に泳げて幸せ♪」
続いて交通事故のニュース
アナウンサー:「続いて交通ニュースです♪今日も各地で『突発的人生イベント』が多発しました♪」
「渋谷で発生した玉突き事故では、関係者全員が『みんなでぶつかり合えて楽しかった♪』とコメント♪事故現場では、なぜか通行人も一緒に踊り出すという心温まる光景が見られました♪」
画面には、救急車の周りで手をつないで輪になって踊る人々。
「また、高速道路での逆走事故では、逆走したドライバーが『いつもと違う景色が見たかった♪』とコメント♪対向車のドライバーたちも『スリル満点で楽しかった♪』と好意的♪」
天気予報も変化
お天気キャスター(接種済み、なぜかフラダンスの格好):「明日の天気予報です♪」
「明日は全国的に雨ですが、雨は『空からの愛のメッセージ』♪植物も動物もみんな喜びます♪傘を忘れても大丈夫♪雨に濡れるのも人生経験♪」
「気温は各地で氷点下ですが、心が温かければ問題なし♪愛があれば寒さなんて吹き飛びます♪」
「それでは皆さん、明日も愛にあふれた一日を♪」
天気予報の最中に突然フラダンスを始めるキャスター。
民放バラエティ番組の狂乱
司会者(接種済み、虹色のスーツ):「みなさ〜ん♪『みんなでニコニコ大作戦』の時間です♪」
観客席(全員接種済み):「わ〜い♪」
司会者:「今日のゲストは、ニコニコ注射をまだ受けてない頑固者の皆さんです♪」
ゲスト席には、明らかに嫌がっている未接種者たちが座っている。
司会者:「皆さん、なんで注射しないんですか〜?こんなに楽しい世界になってるのに♪」
未接種者A(大学教授):「明らかに異常でしょう...論理的思考能力が完全に失われている」
観客席:「ブ〜♪」「頭が硬い〜♪」「一緒に楽しもうよ〜♪」
司会者:「教授〜、論理より愛が大事ですよ〜♪観客の皆さんはどう思いますか〜?」
観客:「注射〜注射〜♪」「みんなで幸せ〜♪」「愛を感じて〜♪」
司会者:「では、恒例の『愛の注射タイム』です♪」
スタジオに看護師が登場。未接種者たちは慌てて逃げようとするが、観客たちに囲まれる。
未接種者A:「待って!これテレビでしょ?強制的に注射するの?放送倫理は?」
司会者:「倫理より愛♪愛があれば何でも許される♪」
観客:「頑張れ〜♪」「愛の注射〜♪」「仲間になろう〜♪」
そして本当に番組中で接種が行われ、その様子が生放送された。
接種後の教授:「あ...あれ?なんで反対してたんだろう?あははは♪世界って素晴らしい♪みんな愛してる♪」
観客:「わ〜い♪」
ワイドショーの完全変質
コメンテーター陣(全員接種済み):
評論家A:「未接種の方々の気持ちもわかりますが、みんな幸せなのに反対する理由がわからない♪」
精神科医:「医学的に見ても、笑顔は健康にいいです♪副作用なんて考えすぎ♪みんなが笑顔なら、それが一番の薬♪」
弁護士:「法的にも全く問題ありません♪むしろ憲法の幸福追求権の実現♪未接種者を処罰する法律があってもいいくらい♪」
経済学者:「経済効果も抜群♪GDPが愛で測れる時代がきました♪お金より大事なものがある♪」
アナウンサー:「皆さん、素晴らしいご意見ありがとうございます♪」
最後の砦:報道ステーション風番組
キャスター(まだ非接種、報道界の最後の希望):「しかし、この現象を冷静に見ると、明らかに異常事態ではないでしょうか」
コメンテーター(接種済み):「キャスターさん、『異常』なんて失礼ですよ♪みんな正常に幸せなんです♪異常なのは、幸せを否定するあなたの方♪」
キャスター:「でも、リスク管理能力が著しく低下して、社会機能が...」
コメンテーター:「リスクなんて考えすぎ♪人生はアドベンチャー♪考えすぎると禿げちゃいますよ♪」
キャスター:「これは生物兵器による国家乗っ取りかもしれません。我々は冷静に...」
コメンテーター:「陰謀論は古い♪今は『愛謀論』の時代♪みんなで愛し合えば世界平和♪」
番組終了後、キャスターの周りを接種済みスタッフが囲んだ。
スタッフA:「キャスターさんも一緒にニコニコしませんか♪」
キャスター:「いえ、私は報道の責任が...」
スタッフB:「責任なんて重たい言葉♪軽やかに生きましょう♪」
スタッフC:「注射しましょう♪今すぐ♪」
キャスター:「やめてください!これは報道の自由の侵害です!」
スタッフたち:「自由?みんな一緒の方が楽しいよ♪」
(その後、このキャスターも結局「愛の説得」により接種されることになる)
インターネットの世界
ネット上でも情報戦が展開されていた。
未接種者のブログ:「この国は狂っている。マスメディアは完全に洗脳装置と化した。誰か正気に戻ってください」
コメント欄(接種済みユーザーで埋め尽くされる):
「ブログ主さん、そんなに暗く考えないで♪」
「みんなハッピーなのに、なぜ反対するの?」
「洗脳じゃなくて『愛脳』♪」
「注射すれば楽になりますよ〜♪」
「一緒に踊りませんか♪」
「愛を感じて♪」
「ブログ主さんの住所教えて♪愛をお届けします♪」
Twitter(現X):
未接種者:「#国民全員正気に戻れ #メディアは死んだ #助けて」
接種済み:「#みんなでニコニコ #愛があれば大丈夫 #ハッピーライフ ♪♪♪」
未接種者の投稿には、接種済みユーザーから大量の「愛のリプライ」が届く。
「一緒に幸せになろう♪」
「住所教えて♪注射しに行くから♪」
「愛してる♪」
YouTubeで「ニコニコ注射の真実」という動画を投稿した陰謀論者も、最終的にコメント欄の「愛攻撃」に屈し、
「みんなこんなに優しいし、俺も注射してみる」
という動画を投稿した。
【ニコニコ・ワールドワイド計画〜世界征服は愛をもって♪〜】
実は、ハイテク・バイオロジー株式会社の佐藤社長には秘密の計画があった。
秘密会議室での世界征服会談
会社の秘密会議室。壁には「世界ニコニコ化計画」と書かれた巨大なポスターが貼られている。地球儀の上に虹がかかり、すべての大陸でニコニコちゃんが踊っている絵が描かれている。
「日本での実験は大成功です♪次は世界展開の時期ですね〜♪」
佐藤社長は海外の製薬会社と秘密会議を開いていた。テーブルの上には各国の国旗と、その下に「接種予定日」「予想感染率」「愛普及度」が書かれている。
「うつ病治療薬として売り出しましょう♪WHO の承認も適切な手続きで...いえいえ、愛のギフトで取得できます♪」
アメリカの製薬会社幹部スミス氏(彼は既に「サンプル」を接種済みだった)が興味を示した。
「アメリカの国民もストレス社会で疲れています♪この薬があれば、銃犯罪も減るかもしれません♪みんな愛し合えば戦争もなくなる♪」
「そうです!」佐藤は手を叩いた。「全世界がニコニコになれば、核兵器も『愛のハート型』に改造できます♪そして我々は史上最大の利益を...いえいえ、愛を得られます♪」
イギリス代表のジョンソン氏(接種済み)が手を挙げた。
「素晴らしいアイデアです♪でも、トキソプラズマの説明をもう一度お願いします♪お国に帰って国王陛下に説明する必要がありますので♪」
佐藤は再びホワイトボードを取り出した。今度は世界地図バージョンだ。
「はい♪トキソプラズマは自然界の天才外交官です♪」
【トキソプラズマの世界戦略】
「地球規模で見ると:
①まず小さな島国(日本)で実験成功♪
②隣国への『愛の伝播』開始
③海外旅行者が『日本って素晴らしい♪』と帰国
④各国で『日本式幸福法』導入要求
⑤世界中のネズミちゃん...いえ、人間が『愛し合う地球』を実現♪」
フランス代表のピエール氏(接種済み)が質問した。
「でも、我々フランス人は愛については専門家ですが、このニコニコちゃんの愛とは違うのでは?」
「素晴らしい質問です♪フランスの愛は『個人的な愛』、ニコニコちゃんの愛は『宇宙的な愛』です♪より進化した愛♪エッフェル塔もハート型に見えてきますよ♪」
ドイツ代表のシュミット氏(まだ未接種、最後の理性派)が心配そうに言った。
「しかし、副作用が...合理性が失われるのでは?」
全員が一斉にシュミット氏を見た。接種済みの目は愛に満ちているが、どこか怖い。
「シュミットさん♪」佐藤が立ち上がった。「合理性なんて冷たい言葉♪今日、ここで一緒にニコニコしませんか♪」
スミス氏:「そうです♪ドイツの技術力に愛が加われば最強♪」
ジョンソン氏:「ビートルズも『All You Need Is Love』って歌ってます♪」
ピエール氏:「愛こそフランスの心♪」
気がつくと、シュミット氏は全員に囲まれていた。
「ちょっと待ってください、これは国際会議で...」
佐藤:「国際会議だからこそ愛が必要♪国境を越えた愛♪」
そして会議室で、本当にシュミット氏への接種が行われた。
接種後のシュミット氏:「Ach so♪なぜ今まで反対していたのでしょう♪愛は最高の技術です♪Ich liebe alle♪(みんな愛してる)」
各国での展開計画
密室で世界征服の相談をしているはずなのに、全員が満面の笑みで「♪」マークを付けて話していた。彼らも既に「商品サンプル」を試していたのだ。
マーケティング戦略
各国向けの宣伝文句:
アメリカ:「Make America Happy Again♪」
イギリス:「Keep Calm and Love Everyone♪」
フランス:「Liberté, Égalité, Amour♪」
ドイツ:「Ordnung durch Liebe♪」(愛による秩序)
中国:「和谐社会,快乐人民♪」(調和社会、快楽人民)
ロシア:「От всей души♪」(心から)
インド:「Vasudhaiva Kutumbakam♪」(世界は一家族)
実行スケジュール
第1段階(1か月目):先進国の都市部
ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリンで「限定トライアル」
第2段階(3か月目):先進国全体
「大成功につき全国展開♪」
第3段階(6か月目):全世界
「地球愛プロジェクト完成♪」
第4段階(1年目):宇宙進出
「国際宇宙ステーションでも愛の実験♪」
第5段階(未来):銀河系制覇
「宇宙人とも愛でコミュニケーション♪」
密かに進む世界感染
佐藤社長の真の戦略は、「旅行者」を通じた自然拡散だった。
日本を訪れた観光客
アメリカ人観光客(東京観光後):「Japan is amazing! Everyone is so happy! I want to stay here forever!」
帰国後、彼は友人たちに日本の素晴らしさを語り続けた。そして、日本から「お土産」として持ち帰った小さな注射器を...
イギリス人観光客(大阪観光後):「I've never seen people so cheerful! This is what happiness looks like!」
フランス人観光客(京都観光後):「C'est magnifique! L'amour est partout!」(素晴らしい!愛がどこにでも!)
国際ビジネスマンの帰国
日本に出張したビジネスマンたちが、各国で「日本式経営」を広め始めた。
アメリカの経営者:「We should adopt Japanese-style happiness management!」
ドイツの経営者:「Produktivität steigt, wenn alle glücklich sind!」(みんなが幸せだと生産性が上がる!)
留学生の帰国
日本に留学していた学生たちが母国に帰ると、「人格が変わった」と言われた。
アメリカの留学生(帰国後):「Why is everyone so serious? Life should be fun!」
イギリスの留学生(帰国後):「I've learned the secret of happiness in Japan!」
インターネットによる拡散
SNSでも「日本の奇跡」が拡散されていた。
YouTube:「Japan's Happiness Revolution - How a Country Became 100% Happy」
再生回数:1億回
コメント:「I want to move to Japan!」「How can I get this treatment?」
Instagram:#JapanHappiness #LoveEverywhere #SmileRevolution
TikTok:日本の街角で踊る人々の動画がバイラル
各国での模倣運動
世界各地で「日本を見習おう」運動が始まった。
アメリカ
カリフォルニア州:「California Happiness Initiative」開始
ニューヨーク市:「Smile NYC」キャンペーン
ヨーロッパ
オランダ:「Netherlands Love Project」
デンマーク:「Danish Hygge Plus」(さらなる幸福追求)
しかし、真実を知る者たちの抵抗
世界各国の諜報機関が動き始めていた。
CIA秘密レポート
「日本で発生している現象は、生物兵器による大規模洗脳の可能性。感染者は論理的思考能力を失うが、幸福感が異常に高い。対策が必要」
MI6緊急報告
「日本からの帰国者の行動パターンに異常。精神鑑定の結果、洗脳状態と判明。しかし、当人たちは『これまでで最も幸せ』と主張」
しかし、諜報員たちも次々と感化されていく
日本に潜入したCIA工作員の報告:
「潜入開始から1週間。日本国民の幸福度は確かに異常だが...なぜか羨ましく思えてきた。彼らの笑顔は本物のようだ。
2週間目:同僚のスミス(仮名)が『もう任務はどうでもいい。ここで暮らしたい』と言い出した。私も同感だ。
3週間目:本部からの指令が届いているが、読む気になれない。今日も街の人たちと一緒に踊った。楽しかった。
1か月目:アメリカに帰りたくない。ここにいると毎日が楽しい。なぜアメリカの人たちはあんなに暗いのだろう?
追記:本部へ。私たちは任務を継続する。ただし、目的が変わった。この素晴らしい『幸福』をアメリカに持ち帰る。世界を幸せにする。これ以上崇高な任務があるだろうか?」
世界各国政府の困惑
各国首脳は緊急テレビ会議を開いた。
アメリカ大統領:「日本の状況をどう判断すべきか?」
イギリス首相:「国民は幸せそうですが、明らかに異常です」
ドイツ首相:「経済指標は改善していますが...」
フランス大統領:「哲学的に見ると、これは真の幸福なのでしょうか?」
ロシア大統領:「我が国でも試してみるべきか?」
中国主席:「人民の幸福は共産党の目標だが...」
カナダ首相:「多様性を重視する我が国としては...でも、みんな笑顔なら良いことでは?」
しかし、既に手遅れだった
この会議の最中に、各国の保健大臣から同時に報告が入った。
「首都で原因不明の『幸福症候群』が発生。感染者は急激に増加中。症状:異常な社交性、常時笑顔、リスク感覚の欠如。しかし、当人たちは『人生で最も幸せ』と報告」
アメリカ:ニューヨークで感染者1万人
イギリス:ロンドンで感染者5千人
ドイツ:ベルリンで感染者3千人
フランス:パリで感染者7千人
そして、感染者たちは皆、同じことを言っていた。
「みんなでハッピーになろう♪愛があれば何でもできる♪」
佐藤社長の世界征服計画は、着実に進行していた。
だが、まだ世界には抵抗する者たちがいた。彼らは「最後の正常人類」として、人類の未来をかけた戦いを始めようとしていた。
しかし、その戦いの相手は「幸福そうな笑顔」だった。
果たして、「不幸だが正常」と「幸福だが異常」、どちらが勝利するのだろうか?
そして、この問いに正しい答えはあるのだろうか?
世界は今、史上最も複雑で、史上最も単純な問題に直面していた。
「幸せって、悪いことなのか?」
この疑問が、やがて人類の運命を決めることになる...




