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リメイアル チート少女は友を探す  作者: ルナ
第一章 まぁ、つまらない?かも
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第7話

夢の中(女の子視点)


「ゆーの……」


「なに?」


この頃のゆーのは私達に向かっているときはよく笑って、心から楽しそうにしてくれる。うれしいな。ホントに。でも……いつか、彼女とは離れてしまうのだろう。こんなこと、想像したくもないけど…


しょうがない。いや、しょうがなくなんて、ない。


そのためにあの二人が今、調べてくれてるんだから。


このことの日常を当たり前にするために。気持ちを切り替えなきゃ。


「今日は何する?○○と○○は、まだだって。」


「そうなんだ…それじゃあ、ブランコ、しよう。どっちが先に高いところまで行くのかを勝負しよ。」


「うん!」


 この頃は、彼女から提案してくれるようになった。うん…せめて、私達が離れてもこの笑顔を絶やさずに要られる方法はないのかな。私達ができることは、もう……


「どーしたの?○○?」


「あぁ、ごめんね、じゃあやろう。」


今だけでも、今だけでも…守ろう。この輝かしい笑顔を、この、彼女の…


「ゆーの!」


あれ?こんな夢を…。無事でいてほしかった。まさか、まさか、『死ぬ』とは思わなかった…。


ベッドから降りて外を見下ろす。この憎々しい中央タワーから。


(そのころ同時刻の主人公)


「あれ?○○、遅かったじゃない。」


「しょうがないだろ…」


「ねぇ、やっぱりやっぱり、いなくなっちゃうの?ねぇ、他の二人みたいに、いなくなっちゃうの?やめてよ。ねぇ、わたし、また、一人になっちゃうじゃない。」


泣きながら言う私


「ごめん…」


絞り出すような彼の声。それが今では懐かしく感じる。もう、聞けない声。


「どうして…どうして!」


彼が急に私の手を勢いよく掴む


こんな会話が世界の片隅に存在してたんだ。


「あの、中央タワーの上にいる偉い奴らが決めたことなんだ。僕達じゃ…」


悲しそうな顔


私から消え、存在が消え、もう跡形もなくなってしまったであろうこの小さな世界は


「わたし、わたしは、どうすれば…」


たしかに存在していたのだ。


「はい、コレ」


「…?」


私に急に包を差し出してきた。


なんだろ、あれ。ん?あれって、私が潜入したときに使ってる…?


「今の俺らからの最後のプレゼント。また、会おうな。」


「ゆうき!」


ゆうき…?ゆうき、ていった?私が、なんで?名前、聞こえたかったのに?てか、あの服は、


「バイバイ、プリンセス。」



「まって!」


まだ、見ていたい、いなくならないで!


その単願の言葉とともに現実へと容赦なく引い戻された。


「バタン!」


それと同時に勢いよく開け放たれる私室のトビラ。


「お嬢様、どうかなさいました!?」


焦って周りを見渡すメイド


「いえ、ただ昔の夢を見てしまって。だから、大丈夫よ。」


安心させるように言ったつもりが、声が震えてしまった。


「わかりました…。」


それでも、出て行ってくれた


「バタン」


ゆうき?だれだ?あの男の子は。でも、トモダチ?だったのかな。きっとそうなんだろうけどやっぱり覚えてない。


「チリリリリリーン。」


「はい、お嬢様。」


「今すぐお父様にアポイントメントを!」


「かしこまりました。」


これで、謎が解けるはず。


「今夜の8時30分でだそうです。」


「ありがとう。はい、コレ」


「?ありがとうご…!?このような大金いただけません」


「いいのよ。持っていって。いつもありがとう。輝夜。」


「滅相もございません。お嬢様。あの時、私を拾って下さりありがとうございます。まだ、ご恩を返せていないのに…」


「いいの。だから、これからもよろしくね。」


彼女は輝夜かぐや 満月みつき。私の専属メイドの一人。メイドとしてじゃなくても、他の仕事で幹部になれるぐらいのスペックがある。そんな計算や世渡りが得意な私の自慢のメイドでもある。何度かお見合があったそうだけど、全て断ったらしい。


「夕食は何にいたしますか?」


「…?あれ、出してくれるのではないの?」


「実は、料理長が『文句あるならセレクトしろ!』とすこーしお怒り気味で。」


「そういうことですか。わかりました。では、カルパッチョとそれに合う分量で美味しいパンをつけてもらって。あと、ガーリック・トーストの小さいものと、コーンスープ、前菜もよろしくね。それと冷えたルイボスティーを、ペット部屋から猫も出して連れてきてもらって、あ、キャットフードとミルクもたしといて。で、以上。」


「わかりました。」


輝夜はそのまま、扉を開けうやうやしくお辞儀をすると急いでキッチンへむかっていった。


「ファイト、料理長。」


ゆうき…か。そういや、前の夢にも出てきてたな。そこにはあと女の子ともうひとり男子がいた気がするけど…。


「お嬢様、できましたよ〜。」


「ありがとう。」


どうやら、少し考えるのに結構な時間がかかっていたらしい。


「あと、今は7時30分です。」


1時間後ね。


「わかったわ。」


「ごちそうさまでした。」


さて、うん!いい時間


「ガチャ」


ランララーん


「ガチャ」


「しつれいしま〜す。ゆーのです」


「やっときたか…。で、何用だ?」


威厳はあるにはあったが甘やかすような声だった


「夢でゆうきとかいう人物に…」


「やめろっ……」


「え……?」


「その名を口にするな。」


かたく、絞り出すように出された声。


「では、その関連についてっ!」


勢いよく言うゆーの


「だめだ…」


「そう…ですか。ではもういいです。」


失礼な口調にも気づかずさっさと去るゆーの


「ガチャ」


ドアに背を向け寄りかかる。


「ギリッ」


歯を噛む音が響く。キュッ、と強く握られた手のひらは爪の跡が痛々しく刻まれている。


「なんでよ…。」


束の間、同じ体勢のあと彼女は自分の部屋に向かって歩き始めた。


もう…いい。自分で探すから。

読んでくれてありがとうございました。連載していく予定なので心待ちにしてくれると嬉しいです。高評価、感想、誤字脱字などたくさん送ってくれると嬉しいです。

ブックマークもよろしくお願いします。

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