第28話
「あ、あの、嬢ちゃん?」
「え、なに?」
「これってどこら辺を中心に書けばいいっすか?」
あ、どうしようかな~
悩む必要あるか?東花方へ行く方を中心に、って…あ!
そうなんだよねぇ。こいつにそれを言ったらきっと情報をリークされるんだよね
じゃ、全部書いてもらうってのは?
それだと時間がかかりすぎてさ私たちが捕まっちゃう可能性が高くなりすぎるんだよね…
それじゃあさ、ごにょごにょ
お、いいねぇ
「それじゃあ、東花方への地図を中心にして」
「わかりました。」
「あ、そうそう、金貨もう一枚払うから西葉方まで案内してくんない?」
「は、はい。嬢ちゃんってどっかの貴族の娘さんすか?」
「う~ん、言っていいのかな?ま、いっか。貴族じゃなくて商業関係の娘だよ。お父さんからお使い頼まれたんだけど、なんせ知らない土地だったからね、迷っちゃったんだ。数日前あったときはちょっとショッピングを楽しみに来てたから護衛もいたんだけど…」
我ながら名演技。
お前の舌はよく回るよな。前世詐欺師だった?
うるさいなぁ
「へ、へぇ、そういうことでやんしたか。下手に聞いてすんませんねぇ」
「べつにいいよ。ところで君、ここら辺一帯騒がしいけどなんかあったの?」
「なんでしょうかね…確かめに行きやしょうか?」
「いや、いい。そのまま地図を書いといて」
ふふ、これで布石は打った。私は何も知らない商人の娘。なら、こいつが通報するはずがない。
こぇな、おい。ま、いいよ。もうあきらめだ!
あ、ストッパーが消えちゃった~あはははは!好きな事してやるぜ
あーあ。
ま、茶番はもう置いといて、あいつが書いてるうちにこれからの作戦を説明するよ。
おーけー
まず、西葉方へ案内してもらう。そのあと、そいつの印象に残るようにUターンを決めて、そっから、隠れてやり過ごしてまたUターン。そして西葉方へ突入だ!
こいつからしたら、わざわざ西葉方まで連れてったのに結局東花方に向かっていくんだから謎で印象に残るだろうな。
そう、それこそが狙いというわけ。その上、自分が書いた地図は東花方への道筋。
あっはっは!やっば!!!!この世界は賢いやつが勝つんだな!
影は違うの?
YES.俺等は力だ。脳筋ってわけじゃないけどな、力の強いやつが上に行く…そんな構造だったんだよw
そっか。じゃあ、そろそろ
物語の幕を開こうか。
やほー!読んでくれてありがとうございました。連載していく予定なので心待ちにしてくれると嬉しいです。高評価、感想、誤字脱字などたくさん送ってくれると嬉しいです。
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