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6大精霊王


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広間に装飾の美しいシャンデリア。

豪華な長テーブル、それに見合った椅子が並ぶ。

テーブルの上には水が浮かび花が生けられていて、その上からはキラキラ光が舞落ちている。


不思議な光景だった。


「王様達とティア様の初めましてですから。」


部屋に案内してくれたアスカが教えてくれる。


王達の会食にティアが参加すると云う事で、精霊達が特別頑張ってくれたらしい。


精霊界にいるなら聖なる力の姫に会いたい!

と、まだ会ってない精霊の王達から要望があり場が設けられた。


(ちょっと…緊張しちゃうな。)


一番の上手にユグ。

6人が2人づつ向かい合わせで座っている。


ユグに隣の空いてる席に座れと言われた。


精霊の王達を差し置いて上手に座るなんて恐れ多い。

丁重にお断りして一番下手に座ろうとしたのだが……聖なる力の姫なのだから、と押し切られる形でユグの隣に座らされた。


(いいのだろうか……)




チラチラ視線を感じる。


何とも言えない居たたまれなさと緊張の中

会食スタート。


開始の合図なのかユグが盃を掲げる。


と、精霊の王達も続いて掲げ

慌ててティアもそれを真似する。


それを皮切りに自己紹介が始まった。



「先ほどぶりですね、ティア様。」とレム。


その正面に座る黒と紫のロン毛髪と紫の瞳の美丈夫が

「闇の精霊王、プルートーだ。我にユグが謁見を押し付けた時か。」

そう言われたユグが隣でピクリと反応する。


「ティア宜しくな!俺は火の精霊王イフリートだ。」

レムの隣のワインレッドの髪と瞳の青年が元気いっぱいに言う。


するとその正面に座る深い紺に近い青の髪と瞳の青年が

「失礼だぞイフリート。ティア様と呼べ!お初にお目にかかりますティア様。お見知りおきを。水の精霊王ポセイドンと申します。」

きっと真面目なのだろう、きっちりと頭を下げる。


「私は土の精霊王のアテナと申します。ティア様とは仲良くしたいですわ。」

と、イフリートの隣に座り唯一女性の精霊王。

白茶の髪と瞳が儚げな美人だ。


最後の一人、緑の髪と瞳の青年がのんびりと喋り出す。

「僕は風の精霊王ジンだよ〜。ティアよろしく~。で、いつユグと結婚するの?」



「っん!? 」

その言葉にティアが止まる。



「気が早いぞ!」とポセイドンが注意するが

「え~?だってユグが結婚するからの紹介でしょ~?」

その言葉に「いずれな」と返すユグ。


「まだそういう約束もしてませんけど!?」

驚くティアにユグはいい笑顔を返す。


「まだ・・だからいずれはするんだろう?」

イフリートまで、いつかのユグの様な発言。


そのままの勢いで会食は進む。


マイペースなのかジンが続ける。

「夜もプレゼントしたもんね~。僕も頑張っちゃった。」



ん?ユグが作ったって言ってなかった?


ユグを見ると

「基礎は全部、俺様だぞ!!」と言われ


(一人の手柄の様に聞こえてましたけど……)


それを見ていたポセイドンがフォローする。


「本当ですよ。出来た容器にそれぞれ皆が色付けした位です。」

「夜の元が無ければ出来ない物です。ユグ様の力は凄いのですよ。」

レムも続く。


「まったく。ジンのせいで段取りが台無しだな……」

呆れ顔のプルートー。


しかし、フォローする気はない様だ。


あまり周りを気にしてない様子のアテナは

「今度、女子会なる物をしましょう。」と誘ってくる。


それを聞いていたユグが

「俺様は夫になるのだから女子会とやらも参加するぞ。」

意味が解ってない事を言う。


「それなら僕も〜」

と便乗するジン。


「女子とは何ですか?」

真顔で聞くポセイドンにレムが『メスの事』だと教えた。


「なっ!メスの集まりにオスが混ざろうと!!?ダメです!!」

顔を真っ赤にしてユグとジンを止める。


「俺様はティアの夫になるんだぞ!」

「それでもダメです!!」

「僕は〜お菓子があればいい〜」

「いつ女子会をしましょう。」


言い争う3人を気にも止めずアテナが言う。


「ならばその後は我が茶会に招待しようではないか。」

1人納得した様に言うプルートー。


「闇が主催する茶会ならば、私も参加せねばなるまい。」

ティアを1人では行かせられないと強制参加する気のレム。


「お前は招待していない。」

「何を言う。光の姫が参加するのだ。我も光を代表する者として参加せねば。」

「姫は聖なる姫だ。」

「いや、光の姫だ。」


言い争うプルートーとレム。


それぞれ各々が思い思いに発言。

言葉が交差しようが、聞いてるのか分からない状態でもお構い無し。


そんな中、黙々と食事を続けるイフリート。


カオス。



皆を尻目に食事の終わったジンが

「僕、疲れちゃったからお部屋戻るね~。ティア、バイバ~イ。」


発端の発言をしたにも関わらず気にせず部屋を出る。


「ならば我も帰るか。ではなティア。」

優雅にプルートーも部屋を出て行った。




若干2名を除いて、精霊王って基本自由人ですか?


そしてとてもポジティブ。



まさか嫁認定の紹介だとは思わなかったティア。


ガンガン外堀を埋められ中…


気付いた時には嫁になっていそうな怖さを感じ、退路も用意しないと……

と考えるティアだった。


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