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過去のやり直し 高校生活は女難の日々です  作者: 加糖のぶ
夏休み編 伝えたい思いと届けたい気持ち
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プロローグ

編集中です。゜(゜´ω`゜)゜。




・〇〇○視点


 星空が散らばる夜空の下に1人の男性はいた。


 ただポツリと佇んでいると思ったが突然その場で座り込み、夜空に願いを叶えてもらう様な体勢になると喋り出した。


「神様…神様…本当にこの世界の何処かにいるのならどうか僕の大切な人をお救いください……僕はどうなったって良い…だから…一度で良いのです……奇跡を起こして下さい………」


 その男性は夜空に向けてその言葉を何度も何度も繰り返していた……その願いが決して叶わないと知っていながらも。


 何度目かその行為をしてその男性が立ち上がった時、夜空に散らばっていた星々の一つがキランと輝いた気がした。


 男性はきっと見間違いだと思いその場をふらふらと危ない足取りで離れて行った。


 この時は知らなかった、その数日後にある人物と出会い運命が変わる事を、この男性が心から笑える日が来る事を……


 その出会いは必然的であった、出会うべきして出逢った、運命があるならこれをそう呼ぶのだと思える出来事が起こる事を。


 今は知らない。







・慎二達視点


 夏の日差しが燦々と照らす中、高速道路を慎二達を乗せた黒のランドクルーザーが走り抜けていく。


 今は7月27日、由比ヶ浜先生の祖父が経営しているという海の家を「ピポット部」の皆で手伝うという事で目的地まで向かっている所だった。


 向かっている場所は、石川県羽咋市千里浜町にある千里浜海水浴場まで向かっていた、距離は桜田町から高速道路を使い丁度1時間30分程かかる距離の為、途中にパーキングエリアを寄り休憩などを挟むなどして向かっていた。


 今から行く事になっている千里浜海水浴場は車が入れる珍しい浜辺となっている、海も綺麗でとても穏やかな流れなので小さな子供でも安心して遊べる場所になっているが、海の家は他の海水浴場より多くあるが販売されている食べ物の分量が少なく少し高めに設定されているのが残念な点だ、だがそれを除けば海や浜辺はかなり良いスポットになってると言う。


 慎二達が由比ヶ浜先生から聞いた話だと、自分の祖父が経営している海の家はその中でも良心的な値段で毎年来るお客に喜ばれているらしい。


 由比ヶ浜先生が運転する車の中では慎二達「ピポット部」のメンバーがワイワイと話し合っていた、その中でも1人だけ下を向いて餌付いている男がいた、その名は……慎二だ。


「うぇっ……ぎぼちわるぃ………」


 昔(27歳)の時は車の免許も持っていたが、当時働いていた会社が自宅から歩いて行ける距離だった為車を乗る機会がなく、それは現在に戻ってきてからも続いていて、久しぶりの車で完全に車酔いをしていた。


「前田本当に大丈夫か?顔が凄え青くなってるが……外見た方が良いんじゃないか?」

「う……うん、そうしたいけど……顔が上げられなくて……上げたら出そう」

「そ…そうか……無理そうなら何処か止まってもらってトイレでも行けよ?」


 慎二を心配そうにしているのは隣の座席に座っている村上だ。


 村上が心配をするのも珍しい事だが流石に目の前で吐かれでもしたら嫌なので素直に慎二を心配していた。


「慎二君、もう少しの辛抱だからね?もう直ぐコンビニが見えると思うからそこに1度止まるからトイレ行くんだよ?」

「………はい……」


 運転をする千夏も慎二を心配してかミラーで慎二の様子を心配そうに見ながら伝えて来た。


 他の雄二達も慎二を心配してか言葉をかけていたが、慎二の気分は良くならないらしく。


 その時由紀が声を上げた。


「わぁ!海が見えてきたよ!なんかワクワクしてくるね!」

「本当だね、慎二君、1度海も見えてきたから外を見てみなよ?気分が良くなるかもよ?」

「う……み?」


 服部にそう言われ慎二も海は気になったのか見ようと顔を上げたら……運悪く車のタイヤが石を踏んでしまったらしく少し「ガタッ」と揺れてしまった。


 その揺れは慎二以外は大丈夫だったが気分が悪い慎二は……


「うっ……もう無理」


 そう言うと村上の方に顔を向けて………


「おい!何故俺の方に顔を向ける!やめろ、前田!?」

「………うえっぷ!」


 村上の方に慎二は顔を向けたと思ったら村上に向けて餌付いた。


「ぎゃーー!?おいなんか汁みたいの飛んできたぞ!汚ねぇ!」


 間一髪全部を出すのは免れたが、慎二の口の中に溜まっていた汁が少し村上に飛んでしまった。


 その後は無事?コンビニに着き慎二はトイレに駆け込み事無きを得た?


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