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過去のやり直し 高校生活は女難の日々です  作者: 加糖のぶ
1年生 1学期編 高校生活と人助
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閑話 婚約者vs妻①

編集中です。゜(゜´ω`゜)゜。




 あの後は何事もなく由比ヶ浜先生の両親に帰りの挨拶をして慎二の家に2人は帰る事にした。


「ヘェ〜、あそこが慎二君が住んでいるお家なのね、かなり大きい家だね?」

「そうですね、僕の祖父が残してくれた家で結構昔から住んでいて居心地もかなり良いですよ?」


 色々と喋りながら歩いていた慎二達はもう目と鼻の先に今から帰る家が見えていたのでそん話をしていた。


「でもさ…慎二君と……その私?の家の前に誰か立ってない?」

「えっ?」


 そう千夏に言われたので家の前をしっかりと見てみたら、顔見知りの2人が何故か慎二の家の前に沢山の荷物を持って待っていた。


「あの人達知り合いなの?」

「ま、まあ、知り合いではありますね、でもなんで僕の家に来てるのかはちょっとわからないですね……」


 本当にどうしたんだろう?何かあったなら連絡先交換したんだから伝えてくれれば良かったのになぁ。


 そう考えながら家の前に近づいたらその2人も慎二に気が付いたのか笑顔を向けて来たが、隣にいた千夏を見た瞬間人でも○しそうな目付きで睨んで来た。


 少し怖かったがどうしたのか聞いてみる事にした。


「2人共どうしたんですか?何かあったとか?」


 慎二が話しかけたがその2人は慎二の声など聞こえてない様に千夏に向けて話し出した。


「こんにちは、私は慎二君の「妻」の前田結菜と言います、隣にいるのが娘の前田結衣ちゃんで、慎二君のもう1人の「妻」です……それでどうして「夫」と一緒にいるのですか?」

「こんにちは、母からありましたが私は慎二さんの「妻」の前田結衣です、私もそれは気になりますね〜」


 初め慎二も無視されたということもあったが、2人が何を言っているのか理解が出来ず何も言えなかった。


「笹原さん」達は何故かそんな訳の分からない事を千夏に言い出したのだ、本気で捉えてしまったのか慎二に詰め寄って来た。


「慎二君!?これはどういう事よ!?私と言う「婚約者」がいるのに!!」

「いや、待って下さい!僕も知らないですよ!いきなりの事で頭がオーバーヒートしてました、それに仮の「婚約者」でしょ!」


 そんな事を2人で話していたら、聞き捨てならない言葉が出た為結菜が話に割り込んで来た。


「「婚約者」ですって!?……慎二君これはどう言う事?私達を捨てるの!?」

「慎二さん酷い!私達の体だけが目当てだったんですね!」

「いや、もう何がなんなのか分からないですよ!ちょっと一旦落ち着いて家に入りましょう!ここ住宅街なので!」


 慎二は一皆に落ち着いてもらって家に入る事にした、3人共それは聞いてたのか無言で後からついて来た。


 リビングに通したは良いけど、これどうすれば良いのさ!?千夏さん達から黒いオーラ?みたいなの出てるし…怖気ずくな……前田慎二!自分が何か言わないとこのままだろ!


 と、自分自身に喝を入れて間違いを正す事にした。


「先ず僕と一緒に来た方は由比ヶ浜千夏さんで、僕の通う高校の先生兼これから始める「部活の顧問」になってくれる方です。ちょっと「人助」の件で助けたら仮の「婚約者」になってしまいました」

「私が今慎二君に紹介してもらった由比ヶ浜千夏です、今回は色々と助けて貰いましたが事情があり慎二君に仮の「婚約者」になってもらって……今日から一緒の家で同居する事になっています!」


 自己紹介は良いけど、何で同居の所でドヤ顔してるんですか……それに別に一緒に住む事言わなくて良いのに……


 いちいち反応していたら終わらないと思い笹原さん達の紹介に入った。


「………それでこちらの方々が以前「人助」の件で知り合いになった笹原結衣さんと、笹原結衣ちゃんです、決して僕は結婚なんてしていませんし、「夫」でもありませんからね」


 そうだよ、結婚て何さ。


「私は紹介通り本当の名前は笹原結菜です、ごめんなさいね、慎二君が他の女性といるのを見たら感情が抑えられなくて「妻」なんて嘘をついてしまったの……でも同居の件は詳しく!」

「また、後でしっかり説明しますから!次結衣ちゃんお願いね」

「はい!今ご紹介された笹原結衣です、慎二さんに助けてもらいました、私も嘘をついてしまってごめんなさい!」


 良かった、皆自己紹介出来たみたいだね!


「所で、笹原さん達はどうして僕の家の前なんかにいたんですか?何かあれば連絡下されば良かったのに」


 気になっていた事を聞いてみる事にした。


「その件なんだけどね、慎二君に前助けてもらったじゃない?それの恩返しがしたくて来たのよ」

「恩返し、ですか?別に大丈夫ですよ?お気持ちだけで大丈夫ですから」

「いえ、それじゃあ私達の気が治らないのよ、ねぇ結衣ちゃん?」


 結菜が結衣にそう聞くとその通りと言う様に大きく頷いた。


「そうですよ、慎二さん!私達は貴方に救われた、だから恩返しがしたいのです」

「そこまで言うなら……でもやってもらいたい事もそんなに無いんだよね」


 気持ちはわかるけど……


「そこで慎二君、私達は考えたのよ!慎二君は1人暮らしと聞いたから家事とかを側で手伝って少しでも助けになろうと」


 家事って確か千夏さんが……


 そう思っていたら案の定千夏が結菜に食いかかった。


「笹原さん?で良いんですよね?ちょっと聞き捨てならない言葉があったのですが、私は「婚約者」になったと言いましたよね?これから3年間は私が慎二君のお世話をするので結構ですよ?」

「は?」


 う、うわぁ〜、また雰囲気悪くなったんだけど……


「わ、私だって慎二さんをお世話してみせます!……まだ家事とかは勉強中ですけど……」


 そんな結衣の言葉に慎二は少しほっこりとしていたが状況は変わっていない為、3人の争い?を止める事にした。


「皆さん少し落ち着いて「「「貴方は黙ってなさい!」」」……はい」


 男なんてこんなもんだよ?


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