本日は全国的に猛暑日となるようです
「暑い日」をテーマに書いてみました。
朝のニュースによると、今日は全国的に猛暑日となるようだ。そこで、俺は家に引きこもることに決めた。
そんな訳で、ゲームなどをしてダラダラと過ごしていたら、いつの間にか昼過ぎになっていた。ふと外を見ると、これでもかというくらいに晴れている。きっと、外はうんざりする程の暑さなんだろう。見ているだけで汗をかきそうだ。
何となく暑くなってきたので、クーラーの温度を下げる。もう一度ゲームに戻ろうかと思ったが、少し飽きてきた。それに眠い。
「寝るか」
ゴロンとベッドの上に横になり、タオルケットを適当にかけて目を閉じる。
何も考えずに昼寝をする。何の予定もない夏休みだからこそできる怠惰な生活。最高だ。
このまま夕方まで寝てしまおうと思ったが、眠りに落ちる前に携帯が鳴った。電話がかかってきたのだ。俺は舌打ちをして身体を起こし、不機嫌な声で応答した。
「……もしもし」
電話をかけてきたのは幼馴染。彼女は暑くても寒くても元気一杯で、いつも無駄にテンションが高い。その勢いは今日も健在で、俺が電話に出ると、すぐにうるさい声が聞こえてきた。
「えー。何その声。寝起き?」
「寝ようとしてたんだけど」
「あっ、そういうことねー」
「何の用だよ」
電話越しでも分かるくらい不機嫌な声色を出してみても、彼女は全く気にしていない。いつも通りのことだが。
「あのさ、お祭り行きたいなーって」
「は?」
「知らないの? 今日、お祭りやるんだって!」
彼女の言う"お祭り"とは、毎年近所で開かれる夏祭りのことだった。俺も小学生の頃は毎年参加していたが、中学に入ってからは行っていない。
「一人で行けば良いじゃん」
「やだよ、そんなの」
「他に友達とかいないのかよ」
「みんな旅行に行っちゃった。だからさ、一緒に行かない?」
「嫌に決まってんだろ。こんなに暑いのに」
そう言って俺は電話を切った。今日は一日引きこもると決めたんだ。夏祭りなんて、暑いし、騒がしいし、真っ平御免だ。
「暑い日はゴロゴロするのが一番なんだよ」
携帯を放り投げ、再びベッドに横になる。今度こそ、無事に俺は眠りに落ちることができた。夏の日の昼寝は、やはり心地良い。
しかし、夕方頃、俺は幼馴染の来訪によって叩き起こされることになった。