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黒猫と星

 その日、黒猫はいつものように散歩をしていました。昼過ぎのことです。よく晴れた空の下を、のんびりと歩いていました。


 黒猫が気の向くままに歩いていると、どこからか歌声が聞こえてきました。どうやら小さな子供たちが歌っているようです。「何だろう」と思って歌声の方に近づいてくると、ある幼稚園にたどり着きました。


 賑やかで可愛らしい歌声は、カラフルな塀の向こう側から聞こえてきます。立ち止まって聞いてみると、どうやらお星様の歌を歌っているようでした。実は、その歌の曲名は「きらきら星」というものでしたが、黒猫はそれを知りませんでした。


 ただ、曲名は知らなくても、黒猫はその歌を気に入りました。夜空をキラキラと光る星を描いた歌詞。可愛らしいメロディー。子ども達の元気な歌声。歌を構成する全ての要素が、黒猫にとって心地良いものでした。


 やがて黒猫は地面を蹴って飛び上がり、塀の上に乗りました。そして、しばらくの間、園舎から聞こえてくる歌声にじっと耳を傾けていました。

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