男と女?とときどき紅
「今回は最初からヤルわよー!」
「聖子ちゃん元気ね」
「メイド長がいるなら私たちいらないんじゃ…」
屋敷内の通路の一つを守るのは聖剛、志乃、六華の3人だ。
前回は参戦が遅れたことをくやんだ聖剛が、今回は最初から参戦している。
志乃と六華も配置されているが、メイド長いるならいらないのでは?と思っている。
実際手持ち無沙汰だ。
破壊音が聞こえるも、あっちは大丈夫ということで無視を決め込んでいる。
念のため、警備部を向かわせたが…。
「賊が全員当主室に向かったってことはないわよね?」
「それはマズイわね!ちょっと六華ちゃん見てきてくれないかしら?」
「私ですか…」
年長者の言うことに逆らえるわけもなく、仕方なく当主室に向かう六華。
恐ろしい目ことが待っているとは思わず…。
「いやあああああああああ!!!」
「「?」」
聖剛と志乃が待機していると、通路の奥から六華の叫び声が近づいてくる。
「助けて!メイド長!ママ!」
「あらあら」
「ビリビリじゃない」
戻ってきた六華のラバースーツは所々に破れており、なんというかエロい恰好になっていた。
「あの化け物…!全く手がつけられないの!」
「「化け物?」」
「おで…女…好き…」
通路の奥から現れたのは、2m越えの巨人だ。
聖剛よりも高く、厚い。
「当主室の途中で壁から突っ込んできたのよ…」
「あの巨体じゃ六華ちゃんの打撃も効果なさそうね」
「犯されなくてよかったわね」
「将星以外に抱かれる気はないわよ!」
「女が…3人…おでの…もん」
紅の閃光び六華が反応できないとなるとやっかいな相手だ。
高さもあり、厚さもある。
六華の相手としては最悪の相手だ。
「あら。私の女にカウントするなんてやるわね」
「おで…女…好き…」
「ねぇ、六華。メイド長がやってくれそうよ」
「そうね、ママ。私たちは下がってましょ」
相対するのは聖剛と巨人。
志乃と六華はとっとと退避した。
「メイド長!その化け物とんでもなくスピードもあります!」
「あの巨体で突っ込んでこられたら怖いわねぇ」
「そうなの?ありがと」
「お前…倒して…3人…おでの…もの!」
「「メイド長!?」」
巨人がとてつもない速度で聖剛にタックルをかける。
しかし…。
「直線的な男の子は嫌われるわよ」
「ぐぬぅ…」
聖剛が巨人を受け止める。
体格差があるが、聖剛はびくともしない。
「は、はな…せ!」
「あら…逃げなくてもいいじゃない」
「ぶもっ!?」
「ほーら、ママのおっぱいよ」
「メイド長のおっぱい…?」
「ママ、それ以上はダメよ」
巨人を優しく抱擁する聖剛。
暴れていた巨人だったが、徐々に静かになる。
暴れ者を抑える女神。
聖剛からは母性が溢れていた。
漢女だが…。
「おで…」
「よしよし」
「私たちいるの?」
「いらないわね」




