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大富豪と泥棒たちの大戦争  作者: はから
第二章 壮大な親子喧嘩の果てに
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壮大な親子喧嘩 ~父と子~


 「邪魔をする」


 「ようこそ父上。我が当主の部屋に」


 椅子に座る将星。

 当主室の扉が開けられ、公人が姿を現す。


 「そこを退け、将星」


 「それは聞けぬ願いですな、父上」


 現当主と次期当主。

 当主の座を手に入れる将星と当主の座を取り戻そうとする公人。

 父と子の争いは避けられそうにない。


 「見ない間に随分と思い上がったようだ」


 「父上こそ。見ない間に耄碌されたようで」


 「遅い反抗期だな。父自ら正してくれる」


 「貴方は俺に屈服するのだよ!」











 「な…なぜだ…」


 床に膝をついている将星。

 将星のシミュレーションは完璧だった。

 父の行動を事前に読み、先手を取る。

 いくら父が強かろうが、ダメージを入れれば年の差で勝てると踏んでいた。


 しかし、将星の公人の像は昔で止まっていた。

 公人も数年の間にさらに強みへと到っているのだ。



 「覚悟もできぬ息子に当主の座は渡せんな」


 「覚悟…だと…」


 「そうだ。財前家を背負うという覚悟だ」


 「覚悟など…!当の昔にできているっ!父上!貴方が消えてからな!」


 「ほう」


 「父上こそ、覚悟してきているのでしょう。俺に当主を奪われるという覚悟を!」


 「それは覚悟とは言わぬ。妄想だ…っ!?」


 初めて将星の拳が公人にクリーンヒットした。

 思わず公人も後退する。


 「裏切るつもりか…暦!」


 『裏切る~?出て行ったのは公人ちゃんでしょ。私は将星ちゃんの味方よ』


 将星の背後に立つは、財前家の守護霊。

 長きに渡り、財前家を見守ってきた財前暦。


 「暦がいようと…!」


 『悪いけど、当主は将星ちゃんがいただくわよー』


 「ご退場願おうか…父上!!!」












 ヨミの金縛りによるサポートで公人を追い詰める将星。

 将星と公人。

 戦いは五分五分まで戻っていた。


 「父上、ヨミの金縛りを前にここまで動けるとはさすがです」


 「ふっ、当主たるワシにそのようなものは効かん」


 『強がっちゃってー』


 「これを使う時がきたか」


 公人は懐から一枚の札を出す。

 

 「暦…。長い付き合いだったな」


 『へ?』


 「消えるがいい」


 『え、え、え?きゃっ!?』


 「ヨミっ!!?」


 公人の投げた札が、ヨミに張り付く。

 徐々に薄くなったヨミが…消えた。


 「貴様!そこまでして当主の座を守ろうとするか!」


 「綺麗事だけでは生きてはいけぬ」


 「父上、いやクソ親父!ヨミを殺すとは許さん!」


 「食うか食われるの問題なのだ」


 「それが貴様の覚悟か…!俺はそんな貴様を否定する!」




 





シリアスって堅苦しくて嫌いなんですよね…。

ネタが欲しい…。

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