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第6話:漫画とか小説の生徒会長って美形が多いよね

今回も長いですよー

つまんなくなったりメンドくなったら逃げて下さいねー

ピーンポーンパーンポーン・・・


教室のスピーカーから鉄琴っぽい音

先生達が緊急連絡のときとかに使う音だ

スピーカーから聞こえたのは男子の声


『生徒諸君、生徒会副会長の彩蓮崎 時雨(さいれんざき しぐれ)

 突然だが生徒会室で飼っていたイグアナ(・・・・)が逃げ出した

 尚、捕まえた者には生徒会から謝礼を贈呈する 以上』


プツンという音がして放送が切れる


え、つーか何?うちの生徒会ではそんなペットとしてマイナーな生物を飼っていたの?

いや、それ以上に展開無理矢理すぎでしょ作者どーしちゃったのよ?


事態をイマイチ呑み込めていないあたしの前には、気が付くと1匹の生き物が

緑色のトカゲの様なフォルムの―――――


「イグアナ・・・・・・・・・」


あたしの前のイグアナはピクリとも動かず、あたしをジッと見つめてる


あたしはイグアナにジリジリと近付き、60cm近くのところでバシッと素早く素手で捕獲

いきなり素手でイグアナ触れるって女子としてどーなんだろうね

まあいいや


「あれ?朱鳥もイグアナ捕まえたの?」


声を掛けたのはメイリ

そしてその右手にはイグアナが1匹入った大きめのケージが提げられている


「メイリ・・・そのケージどっから持って来たの・・・?」


「ん、コレ?C組の岡原先生の机の・・・・」


「うんもういいやゴメンやっぱなんでもない」


「あっそ じゃあとっとと生徒会室行こ コレ重いんだよねー」


ということであたしは素手、メイリはケージに入れてイグアナを生徒会室へ




で、生徒会室の前に来たあたしとメイリ

あたしがドアをコンコンと2回ノックして

「失礼します」

と言ってドアを開けた―――――次の瞬間

あたし達の目に飛び込んできたのはガラスの壁で隔離されたジャングル・・・・・


「おっ、捕まえたのが女子なんて意外だなー」


左の方から放送のときの声とは違った男子の声

見るとそこにはいかにも染めたっぽい茶髪の男子


「どちら様ですか?」


聞いたのは勿論メイリ

つーか他に言い方ないのか


「あ、俺は生徒会書記の炎 狼牙(ほむら ろうが)な オズワルドとジョニーを捕まえてくれてありがとよ」


そう言うと炎先輩はあたしとメイリからイグアナを受け取って、ガラスのドアを開けると2匹のイグアナを中へ放った

つーかどんなネーミングセンスしてんだよこの書記

生徒会室の中に人工ジャングルがあるのも不自然だし


「あ、謝礼欲しいんなら会長んとこ行けよ」


そう言いながら炎先輩は部屋の中にあるドアを指さした

あたしとメイリはまたドアをノックした


「「失礼しまーす・・・」」


「どーぞー」


聞こえたのはソプラノ寄りな男子の声

中に入ると男子が二人、高そうなソファに座っていた

一人は頬杖をついて足を組みながら黙って分厚い本を読んでる男子

もう一人は板チョコを(かじ)ってる、高校生には見えないくらい幼い男子


「わっ、もしかして君達がイグアナ捕まえたのー?すごーい?」


板チョコを齧っていた方の男子が駆け寄って来た

この人、近くで見ると余計に子供っぽい

身長もあたしよりずっと小さいし、普通に見れば小学生に見える


「あ、僕は生徒会長の暁鈴 御門(しょうれい みかど)

 あっちで本読んでる脱皮中の蛇みたいな目してるのが副会長の彩蓮崎 時雨だよ」


「誰の目が脱皮中の蛇だ つか見たことあんのかよ脱皮中の蛇」


まともに突っ込んだ副会長が読んでいた本を会長に投げつけた

広辞苑並に分厚い本は会長の頭に見事ヒット(しかも角)

会長は頭を抱えてしゃがみ込んだ

うわー泣くの我慢しちゃってるよ あ、でももう半泣きだ

床に落ちた本を拾うと、中には文字がビッシリ

題名は『気に入らない上司を見事蹴落とす方法』

・・・・・・なんだろう・・・・ここに一瞬副会長に同情した自分がいる・・・・・


「あ、そういえば謝礼ってなんですか?」


「うん!あのねー・・・」


「お菓子はダメですよ」


「・・・・・・・・」


「あれ?図星?」


会長は子供みたいにいじけた

アンタ生徒会長にすらちゃっかりしてるね 生徒会費でももらうつもり?


「なんだったらもっといいものを頂かないと

 そうですねぇ・・・・生徒会費の30%なんてどうでしょう?」


スゲェよ当たっちゃったよ!

つか、なんつー図々しい!!


「よし、20%で手を打とう」


「え、いいの!?」


副会長!会長蹴落とす前に自分の評価が落ちますよ!


「生徒会費出すには会長の許可が必要だからうまくいけば俺が生徒会長になれるはず・・・・・・」


そういう魂胆か!!なんなんだこの人は!!


「そこをひとつ!25%でどうでしょう!?」


「じゃあ23%でどうだ!」


「よし!買ったああああ!!」


「いや得すんのおまえだろ!つーか何?この関西人みたいなノリ!

 なんでこんな人達が生徒会役員になれたんだ!?」


「女の子達が投票してくれたのー」


「極秘事項だ」


「極秘事項ってのはアレですか?買収ですか?」


「いや、脅迫だ」


「言っちゃっていいんですか?ソレ」


次の瞬間、ドアがバーンと開き、炎先輩が入って来た


「動物達は俺に力をくれたーっ!!」


「意味不明な上に盗み聞きなんてご趣味が悪いですわ」


メイリは気持ち悪いものを見たような(さげす)んだ目で言った


「もういいや 帰ろメイリ 生徒会費は貰ってもいいから」


「ハイハイ」


「ああっ!オオアリクイのダヴィンチが逃げた!!」


「「いいかげんにしろ!!」」


あたしとメイリは動物バカにロケットパンチかまし、生徒会室を後にした


作者もサブタイトルのネーミングセンスないですよね

意味分かんないですしね

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