第28話下らない事にお金をかけることを人は無駄遣いと言います
中間テスト近いのに何をやっているんだ私は・・・・・
それはあたしとメイリがトイレから丁度出た時だった
「そこだぁぁぁぁぁ!!」
「何がーーーーーっっ!!」
突如メイリが意味不明な発言をしながら100円シャーペン(税抜き)を
先程までいたトイレの天井に忍者のクナイよろしく投げつけた
シャーペンはあたしの頬をかすり、そのまま天井にのめり込んで隠れてしまった
「ちょっとおおお!
何!?何イキナリ!!
突然どっかの漫画みたいな行動とるからビックリしちゃったよ!?
見てよこのほっぺ!この血の滴る斜め四十五度の切れ目!!
お前忍者はかなんかかコンチクショウ!!」
「丁度あそこから怪しい気配がしたんですの
あの潜み方・・・タダ者じゃありませんわ」
「タダ者じゃねーのはお前だよ
どこの世界にシャープペンをコンクリート貫通するほどの威力で発射する女子がいるの
そのセリフとお嬢様言葉、すげーミスマッチだし」
その次の瞬間、真後ろから「ガコン」と何かが外れる音がした
バッと振り返るとそこには―――――
「なかなかやりますわね・・・斎宮メイリ!!」
そんなどこの漫画から引っ張って来たか分からないようなベタなセリフを吐くのは
割とつい最近登場した新キャラ、生徒会会計の愛狐 六華先輩
先輩は天井から上半身だけを出して逆さになって腕を組んでいた
おでこにはメイリのシャーペンが刺さっている
「忍者がいる!!」
「この私に怪我を負わせるとは大した腕前だわ」
「あらぁ、私は手を滑らせただけですわよ?
にしてもシャーペンって丈夫ですわねえ」
「どうでもいいんですけど先輩は早く病院に行った方がいいと思います(いろんな意味で)
そしてメイリは白々しすぎるから
もはや何をしらばっくれているのかすら分かんないから」
「しかもシャーペンの芯に鉛を入れてくるとは・・・・・侮れないわね」
「シャー芯は元々鉛入ってますよ」
「よく留年せずにいられましたわね」
「ああ・・・その遠回りでそれでいてチクチクとした発言!
もっと言って!」
「そういえばこの人、精神面限定のMだった!」
「朱鳥行きましょう
馬鹿がうつるわ」
メイリがその場から立ち去ろうとする
「そうはいきませんわ!!」
先輩は叫びながらさっきまで自分の額に突き刺さっていたシャーペンを投げつけた
シャーペンはまたもあたしの頬をかすり、床に浅く刺さった
「あんたら絶対わざとだろ!
なんでわざわざあたしの頬をかする!?
見てよコレ!
普通の女子高生が両頬にこんな傷つけてたら何事かと思われちゃうよ!!」
「かっこいいわよ朱鳥
ブルース・リーみたいで」
「嬉しくもなんともないよその褒め言葉
しかもつけた本人が何をぬけぬけと」
「それはそうと相嶋さん、斎宮さん
私はそもそもあなた達をストーキングしていたんですのよ」
「なんかいきなりカミングアウトしだしたよこの人!」
「早く捕まればいいのに・・・・・」
そういえばこの人(裏)情報部もといストーカークラブの部長とか言ってたっけ
ってことは誰かがお金渡してあたし達のストーキングを依頼したって事?
「と、言っても別に誰かがあなた達のストーキングを依頼したわけではありませんわ」
えーっと、心を読まれたわけじゃないんだよね?うん
「今頃ほかの部員たちもあなた方のお友達のあんなことやこんなことを・・・・・ウフフ」
「こんな人があたし達の先輩って思うだけで泣きたくなってくる」
「全くですわ
今から3分以内に死ねばいいのに」
「その軽蔑の眼差しと静かな罵倒!
気持ちいいっ・・・!」
「「気持ち悪っ」」
あたしとメイリの気持ちがシンクロした瞬間でした
「そういえば、私達のお友達というのは?」
「僕達のことだよ」
すぐそばから聞き慣れたしたと思うと、
そこには苑里、舞斗、社先輩と申先輩―――――つまりGOC部の面々が勢ぞろいしていた
四人の足元にはストーキングクラブの部員らしき人が2人ベタにロープで縛られている
「もしかしてGOC部全員をストーキングしてたんですか?」
「そのとおりですわ!」
「いや、そんな自信満々に言われても・・・・・」
「というか、普通に失敗してますわね」
「「すみません部長・・・・・」」
あやまるストーカークラブの人達
謝ってる時点でこの人達に法を犯してるっていう意識はないんだろうな
「というより、そこで何をしていますの、弦」
メイリが呆れた口調で言った
縛られている2人をよく見ると、1人見覚えのある男子が居た
「乙女座君・・・・・」
そこに居たのは4話前に初登場したメイリの従兄弟、乙女座 弦君でした
この純粋な天然君にいつからこんな変態スキルが・・・・・
「この部に入っていろんな人々を観察することで人生の視野が大幅に広がるって部長が・・・」
「ああなるほど、こういう純粋な子にそれっぽい理屈並べて部員を増やすんですね」
「いいわぁ・・・その冷たい視線」
「だめだこの変態
話になんない」
「そもそも私達は―――――」
「あーらごめんあそばせ先輩
作者がかなり話を引っ張ってしまったので今回はここまでですわ♪」
「え・・・・・」
ということで次回に続きます
まとめ方が下手ですいません(汗
もう一人のストーカークラブ部員は次話で紹介します
・・・・・・・多分