第26話:家ん中にエレベーターある人って無駄に羨ましいよね
もうすぐ中間テストなので、また更新ペースがカタツムリ並になります
まあ作者は前日に一夜漬けするタイプなので割と普段通りかもしれませんが(笑
神霊学園にはとある名物スポットがある
そもそもここは敷地面積は広いわ成金変人共がわんさか居るわで、
この学園自体がもう名所みたいなモンなのだが
その中でも格段目を惹くのが、敷地の極端に位置する真っ白な建物
というか、その割には窓どころか入口すらない上、キッカリ立方体らしいので、
なんかのオブジェかもという噂もあったりする
で、その摩訶不思議スポットにGOC部一同と今回の依頼者が訪れた訳だが―――――
「マジすか・・・・・」
「「何が?」」
「いや、まさかココに連れて来られるとは思ってなかったんで・・・・・」
「「ここは学園長の別荘だよ」」
「別荘!?ここ家だったんですか!!?」
「やっだなーワトソン君☆」「どう見ても立派な家じゃないか☆」
「どう見てもただのバカデカイ立方体ですよ
てか、ワトソン君とか古いボケやめて下さいよ」
「「明智く・・・」」
「変えりゃーいーってモンじゃないんですよ」
「そもそも、仮に家だったとしても出入り口は何処にあるんですの?」
「「ここだよ」」
「「「「「え」」」」」
と言った時には既にとき遅し
あたし達の足元にガコンッという音をたてて四角い穴が開き、あたし達はその穴に落ちた
そしてあたし達の姿が完全に穴の中に収まると、穴はゆっくりと閉じた
もちろん突然のことだったので、双子を除いた全員が床に尻餅をついた
「「ねっ★」」
「『ねっ★』じゃねーよ」
メイリはドスの効いた声で呟いた
多分コイツはもう素を隠す気はないな、うん
「なんすかこの一昔前のギャグ漫画みたいな仕掛けは
てか、一体何処にスイッチがあったんですか」
「西面の右から80センチのところから」「学園長の歩幅で5歩西に歩いたトコの地面の出っ張り」
「なんですかその分かりにくいスイッチは!!
つーか知るか!学園長の歩幅なんて!!
しかも落とし穴にする意図がわからんわ!!」
「「気分だって」」
「気分かよ!!」
「オレ、滑り台の方が良かったな・・・・・」
「まあ、落とし穴よりは危険性がなくていいかもね
僕的にはエレベーターとかの方がいいと思うけど」
「エレベーターは止まる可能性があるので、私は階段の方がいいかと・・・・・」
舞斗、苑里、葛ちゃんの3人はほのぼのと意見交換を始めた
「「みんなー、そろそろ行くよ~」」
そう言う双子はいつの間にかジェットコースター風の2人乗りが何列にも連なった乗り物に乗っていた
「遊園地ですかここは
つか、お茶目過ぎでしょウチの学園長
ペイントがまるっきり富〇Qのド〇ンパのパクリなのも気になるし・・・・・」
そう、その乗り物は全体黒地に白の水玉、1番前の車両には白い筆字で『神』とペイントされている
こんな所にあれば、著作権もへったくれもないんだろうけど・・・・・
ちなみに動くと全然速くない
てか、ジェットコースターじゃない
これならメリーゴーラウンドの馬でも良かったと思うんだけど・・・・・
あ、でも回らないのに回転木馬って言うのかな?
とか地味にブツブツ考えてたら、視界の端を何かが横切った
あ、いやなんかひらめいた時のアレとかじゃなくて、ホントになんか見えたんだよ
で、とりあえず右を向いてみると、なんか黒いものがフワッと動いていた
「え・・・・・」
「どうしたの?」
隣に座っていたメイリが聞いて来た
「なんか幽霊みたいなの居た・・・」
「エクトプラズムじゃない?」
「エクトプラズムだったらいいの!?
幽霊じゃダメなの!?
つーか、なんか黒かったんだけど・・・・・」
「じゃあ、逆エクトプラズムよ。きっと」
「逆エクトプラズムって何!?」
「「着いたよ~」」
いつの間にかエセジェットコースターは停止してて、左側には大きく廊下が開けていた
ちなみに、この地下もあの白い別荘と同じで壁一面が真っ白だった
「こっちこっち~」「早く早く~」
と、あたし達を呼ぶ双子はちゃっかりエレベーターに乗っていた
「なんでこっちはちゃんとエレべーターなんですか」
「階段もあるよ」「エスカレーターもあるしね」
「なんでエレベーターあるのにエスカレーター設置するんですか!!
それならいっそエスカレーター1つで十分でしょ!!」
「「気分だって」」
「庶民パンチ!!」
あたしは二人にロケットパンチをお見舞いした
お金の重さを思い知れ成金共
「「僕達のせいじゃないのに~」」
「だまらっしゃいフタコン共が」
「あ、着いたみたいよ」
メイリがそう言った時、エレベーターのドアがゆっくりと開いた
ここまで引っ張って来て新キャラ出ないとか・・・・・
まあウケ狙いの小説なんで、そこんとこ勘弁です
次はちゃんと出しますんで・・・・・・多分