第20話:夏だ!海だ!部合宿だ!! その3
とりあえず早く終わらせないと夏休み終わる・・・・
「さあ、次は私の出番ね・・・・・・」
と、静かに言うメイリからは素人にも見えてしまうようなヤバげなオーラが・・・・・
「フッ・・・応援する必要はなさそうだ」
「エ!?なんでよ!!?」
「お前の勝利は・・・確実だからな・・・」
「社・・・・・・!!」
と、フタコン炸裂の二人
超気持ち悪い!!
身内愛もここまで来るとヒくわ!!
キャラ違うし!!
「メイリ・・・・・勝てよ・・・?」
「フン、言われなくても」
なんてどっかの少年マンガの一コマっぽいやりとりを交わす
あたし等もある意味かなり変だな・・・・・
「それでは、第三回戦!
斎宮 メイリVSみんな大好き崚尹 申!!」
みんな大好きってアンタ・・・幼児向けアニメじゃないんだから・・・・・
「さっいしょっはグー!じゃーんけーんポイ!!」
・・・・・・・・
メイリがパー
先輩もパー
「あ、あいこだと!!?」
「フッ、なかなかやるじゃん・・・!」
「ウフフフフ・・・先輩も、ねぇ?」
何?この人達・・・・・・・・
ねえ、あいこってそんな凄い?
相手と自分の手が同じ形にたまたまなっただけじゃん?
何?あたしがオカシイの?あたしが変なの?
「試合続行だ!あーいこーでショ!!」
・・・・・・・・・・・
メイリ、パー
先輩、グー・・・・・
「でかした!メイリ!!」
「偉い!!」
「後光射してる!!」
勝利を得たメイリに賛美ストーム!
(でもじゃんけん)
そしてその隣でガクリと崩れる申先輩
(原因:じゃんけん)
「先輩・・・いい勝負でした
久しぶりに、実力を出せた気がします・・・」
「「斎宮・・・・・」」
なんか二人の間に戦いの後の絆っぽい空気
(戦い→じゃんけん)
「あっちの方も、終わったみたいだ」
「あっちの方?」
先輩の視線の先には―――――――・・・
「ワフッ」
「オヌシ、ヤリオルナ・・・・・」
ゴンザレスさんとサンダースさんが
―――――って
「なんで?」
もうその一言に尽きた
「「なにが?」」
「いや、サンダースさん部員じゃないですよね?
ゴンザレスさん犬ですよね?
なんで?」
「何か問題でも?」
「あえて今言ったこと以外に言うのならアレですね、
ゴンザレスさんじゃんけんとかやっても何出したか分かりませんよね?」
「「分かる」」
「どうやってぇ!?どうせやっても全部パーですよねぇ!?
『最初はグー』すら叶わないでしょう!?」
「いやー、分かるでしょフツー」「指の引っ込み具合とか爪の引っ込み具合とかで」
ついていけねぇ・・・・・・・・・
飼い主ならペットが何出してるか分かるもんだろうか・・・?(←わかんねえよ)
「ていうか、サンダースがカタコトで喋ってるのには突っ込まないのね」
「はぅあ!!迂闊だった!!」
「そんな訳で第五回戦!相嶋 朱鳥VSプリンス崚尹 社!
さーいしょーはグー!じゃーんけーんポイ!」
・・・・・・・・
あたし、チョキ
先輩、パー
ああ・・・この展開は・・・・・・
「「てめえ覚えてろよ・・・・・?」」
やっぱり!!!
そんなこったろーと思っておりました!!
仕返し怖いなあ・・・・・きっとスゴイ嫌なこと考えて来るだろうなあ・・・・・
メイリの時はあんなに清々しかったクセに・・・・・
「第六回戦!斎宮 メイリVSゴンザレスさん!!」
「さーいしょーはグー!じゃーんけんポイ!」
・・・・・・・・
メイリがグー
ゴンザレスさんは・・・・・・
「ゴンザレスさん!よくやった!!」「今日は御馳走だ!!」
パーなんだ・・・・・・アレ
ていうか、毎日御馳走なんじゃ・・・?
「朱鳥・・・ぜっっっったい、焼き肉だぞ・・・・・・?」
「うーん、略しすぎて日本語が成立してないけどとりあえず何を言いたいのかは分かった」
「それでは決勝戦!相嶋 朱鳥VSゴンザレスさん!!」
「さーいしょーはグー!じゃーんけーんポイ!!」
・・・・・・・・
あたし、グー
ゴンザレスさんは・・・・・・
「あー、んー・・・なんていうかー・・・」「相嶋の勝ちって事で罰ゲーム、行ってみようか」
うわ超冷めてる!
ペット負けたから途端に興味薄くなってる!!
でもウチ等がゴンザレスさんが何出してんのか分からないことをいい事にウソつかなかったトコは偉いです!!
「えーっと、なんかもうじゃんけん飽きたから」「罰ゲームはとりあえずー・・・阿積で」
「え?俺っすか・・・・・?」
「なんか負けた時の言葉一番雑魚っぽかったし」「器用なメガネは再起不能だから」
「サア、若者ヨ・・・・・イザ!」
って言ってるサンダースさんの体がさっきまでのケンタッキー体型からはかけ離れた超人ボディーと化していました
なんか強そうなオーラもバリバリ放ってます
筋肉が服を突き破って上半身裸です
なんかヤバい薬飲んだみたいになってますよー・・・
「棄権で」
「「「「早!!」」」」
「あんなのと戦う位なら死んだ方がマシだ」
「「「「障害物競走だよ?」」」」
「あの人自体が障害物だ(人生の)」
「「「「カッコ部分は何?」」」」
「最重要ポイントだ」
「じゃあ、サンダース勝ちって事で」「みんなー、洋館に戻ろっかー」
・・・・・と言う訳で、じゃんけん大会は微妙な形で幕を閉じたのだった
終わらない・・・・・(宿題が
終わってしまう・・・・・(夏休みが