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第2話:人間大きく二つに分けると器用か不器用

今回は『夏の日の出来事』の台詞が使い回されてます

家庭科室



只今あたしのクラス1年B組では調理実習中

作っているのはグラタン

器に具を盛り付けてホワイトソースを注いでチーズをのせて後はもう焼くだけになった

オーブンを使う人は別れた班からそれぞれ一人決めることになってて

みんな先生の指示に従ってオーブンの操作をしている




ドガァン!!!



!?

急に爆発音が聞こえ、

みんなビックリしてオーブンに目をやった

そこには爆発したオーブン真黒になったグラタンそして人がいた―――――




・・・・・・ってえええええええええ!?人ぉ!?まさか・・・・・・・

すると生徒のうちの一人がその人の名前を呼んだ


阿積(あづみ)!!」


・・・・・・・そう

爆発に巻き込まれた生徒の名前は阿積 舞斗(あづみ まいと)

この男子生徒、超が付くほど不器用

お裁縫や料理で指を怪我するくらいならまだ可愛い方で、

ジュースを買うと自販機が壊れるわ、鍵を開ければドアが開かなくなるわ

現代社会の便利機器がコイツの前だと便利さを発揮しない

一度両親が、呪われてるんじゃないかってお祓いをしてもらったことがあるらしい・・・・・


っていうかよく考えてみればなんでそんな奴にオーブン使わせたんだ?

(つーか何で死なないんだ・・・・?ギャグ小説だから・・・・・・?)


「ごめん・・・・・・爆発した・・・・・・」


「何をどうしたら爆発するんだ!?」


「自分は、不器用な人間っすから・・・」


「全くだよ!!ていうか何「フッ」って顔しちゃってんの!?別にカッコよくないから!!」


つーことで舞斗を呼んだ生徒と舞斗が一悶着(ひともんちゃく)

(つーかなんで誰も舞斗が死ななかったことにつっこまないの!?ギャグ小説だから!?)

となるとやっぱり誰かが止めに入る訳で


「まあまあ、舞斗も無事(少なくとも死にはしなかった)ことだしよかったじゃないか」


そうして爽やかな微笑をたたえつつ止めに入ったのは細いメタルブルーの(ふち)のついた眼鏡の男子

舞斗と同室の柚樹 苑里(ゆずき えんり)

苑里は舞斗とは正反対でめちゃくちゃ器用

リンゴやジャガイモの皮を剥かせたらゆで卵のごとくツルンツルンになるし、

その辺から食べられる草だけを採ってきて料理が出来るし、異常なくらい家庭的

(というか最早野生的。無人島でも生きていける)

だから寮では舞斗と同室になって舞斗を助けてる

じゃないと舞斗マジで死ぬ 多分1週間もしないうちに


「でも俺達のグラタンはどうすんだよ!?」


そう言って生徒はさっきの爆発で食べ物の面影すらなくしたグラタンを指差す

すると苑里は二コリと笑って


「大丈夫だよ グラタンひとつ食べられなかったくらいで死んだ人はいないから」

(使い回しイヤッフゥーーーー!!!)


「ふざけんな!アレ俺達の昼飯なんだぞ!?」


「まったく・・・・・ヤダねー・・・逆ギレって」


「いや正当ギレだよ!?君がキレる要素なんか一つもないからね!!?」


・・・・・同情します同級生・・・・・

アンタは正しいよ・・・・・大丈夫だ・・・(多分・・・)




最終的に舞斗達の班はグラタンを食べられませんでした(可哀相に・・・・)

まあぶっちゃけウチは学食があるから無問題(モウマンタイ)だけどね




ちなみに、後で舞斗の班の人になんで舞斗にオーブンを使わせたのか聞いてみたら、

舞斗が自分で「やりたい」って言ったらしい

班の人達も先生の指示に従ってやるから大丈夫だと思ったんだって


班の人達は

「舞斗の不器用さをなめてた・・・・・」

って泣いてました



ちなみに舞斗と苑里は

メイリの二重人格を知っています

だから朱鳥も二人の事は呼び捨てです

メイリの本性を知っている人は

みんな仲良しなんですね(^^)

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