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第16話:カビとは本当に怖いモノですよ

やーっと期末テストが終わりました・・・・・

長かった・・・・・・・・

※成績については何も聞いてはいけません

梅雨・・・・・梅雨ですよ

高温多湿のイヤ〜な季節ですよ


「みなさん、梅雨はカビに十分気を付けましょうね」


・・・・・・・・・なんて言ってる場合じゃないんですよ!!


いや、落ち着こう・・・落ち着けあたし。落ち着くんだ。

漫画とかでよくある「瞑想をしていると体が宙に浮いてくる」ってアレくらい落ち着こうよあたし


とりあえず状況説明

今、あたしはメイリ、苑里、舞斗と共に苑里と舞斗の部屋にいる

で、その二人の部屋が今―――――大変なことになってます

なにが大変って鯛が変なのとはワケがちがうぜ・・・・・(←「ぜ」?


「なーんでこんなコトになったんだかねぇ・・・」


メイリが頭をボリボリかきながら部屋を見回す


「舞斗がいけないんだよ、暑いからってこの時期にかき氷なんか作るから」


苑里が呆れ顔で言う


「なるへそー・・・舞斗、転生しな」


「いや、無理」


「いや、そんな事よりさ・・・・・」


「「「何?」」」


あたしの言葉に3人が一斉に言った


「何をどうしたらかき氷を作って部屋中にカビが広がる(・・・・・・・・・・)の?」


そう、今二人の部屋は壁も床も辺り一面カビだらけ

そりゃー青くて青くて気持ち悪いのなんのって


「そりゃあまあ、舞斗が料理すれば水分もカビを生やすでしょ」


「こいつの手はな、魔法の手なんだよ

 この世の食材を全て異世界のモノと取り換えっこできんだよ」


二人とも「当然でしょ?」みたいな顔してる


「いや、そんな何者にも貢献できないマジックハンド嫌だし

 ていうかかき氷って料理?氷細かくするだけじゃん

 そんな単純な作業で何をミスったの?

 ポイ○ンクッキングじゃないんだから」


「かき氷機壊れなかっただけでも十分じゃないか」


「全然十分じゃないし

 苑里は舞斗を甘やかしすぎだよ」


「僕は褒めて伸ばすタイプだからねー

 大事なのは過程だよ」


「それでコイツがステップアップした試しなんかねーし

 大事なのは何より結果だろ」


そんなやり取りを続けるメイリと苑里

懲りずに未だかき氷を作ろうとしている舞斗

バカバカしい事この上ない


「もう過程も結果もどうでもいいからさ、とりあえずこのカビをどうするか考えようよ」


「うーん、ここまで広がるとイチイチ拭き取るのも面倒臭いねー」


「やっぱ事の元凶が始末するのが筋ってモンでしょ」


あたし、メイリ、苑里の視線がザッと一点に集まる


「え・・・俺・・・・・?」


舞斗が「アレ?みんなが俺を見てる・・・ナゼだ!?」的な表情で返した


「まあ確かに、本を正せば舞斗がこんなんにしたワケだし」


「頑張ってね〜舞斗」


あたしを含める3人がそそくさと部屋を出て行こうとする


「え、いやちょっと待てよみんな!

 さっきまでマジックハンドがどうとか過程がどうとか下らねー話してたじゃねーか!!

 苑里に至ってはルームメイトだろ!オイ!ちょ、待って!いやマジで!!お願い!!一人にしないで――――・・・」

さて、鋭い読者様はここでお分かりでしょう・・・・

あの不器用な舞斗がたった一人で掃除をしたらどんな事態になるのかを・・・・・・・・・!!

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