第12話:一般人とは無縁のものだからこそ興味もわく
久しぶりの副会長登場です
今回の話で副会長のキャラが明らかになります
「ただいま戻りましたー・・・・ってアレ?」
あたしが鈴木さんの承り書を届けて部室に戻るとお客さんらしき人が来てて―――――
「「おーおかえり〜」」
「ああ、イグアナ騒動の時の一年か」
仲良く並んで生徒会室のソファといい勝負の高級ソファに座った部長と副部長のむかいに座っているのは
いつぞやの苦労人(?)副会長
初めて会った時と同じ様にソファにくつろぎながら本を読んでいる
ちなみに本のタイトルは『食人化の育て方』・・・なんで!?
「あーなんていうか・・・あん時はホントすみませんでした カツアゲみたいな真似しちゃって・・・」
「いやいや、こっちこそあのバカが迷惑かけたな」
「「ナニナニ?知り合いだったの?」」
「ん、まあちょっとな」
「あ、そういえば副会長は何故ココに?」
「「もちろんお悩み相談だよ〜
あ、そだそだ相嶋もこっち来んさ〜い」」
副部長は自分の隣のスペースをぽんぽん叩いた
「「で、なんだっけ?」」
「こんのトリアタマが!悩み相談っつっただろ!!」
「「あ〜そういえばそうだったね
では、話してごらん?」
「なにが『ごらん?』だコラ
まあいい、悩みというのは御門のことなんだ」
「御門って会長のことですよね?」
「ああ実はな―――――・・・・」
「「「?」」」
「つーか話すの面倒だから回想シーンにまとめていいか?」
「「おまえ小説なめてんだろ」」
「チッ分かったよ・・・この前会計が最近いつのまにか会費が急激に減っているとか言い出してな、
最初は会計のミスかと思ったんだが会計はちゃんと仕事をこなしたから心当たりはないかって御門に聞いてみたんだ
そしたらアイツ期間限定スイーツ会費で衝動買いしてやがった!ファッキン!!」
副会長は後半の方を声を荒げて言った
ご愁傷様です・・・・・・ていうかファッキンって・・・・・・・・・
「で、要は副会長はGOC部の『G』通り愚痴こぼしに来たんですか?」
「え?あ、んん、まあそうだな」
「なんですかそのあやふやな返事は!!
さっきお悩みって言ってたじゃないですか!!」
「ゴメン、悩み忘れた」
「忘れちゃうくらいの悩みならー」「大したことないんじゃなーい?」(←先に言ったのが社、後に言ったのが申)
「あ、ちょっと待て!思い出した!えーっと、鞭と鎖だったらお前ならどっちだ!?」
「知るか!!」
「「縄」」
「そこ!まともに答えない!!」
「これで帰ってくれるならー」「別にいいかなーって」
「思うな!ああっ副会長!ナニユエ鞄から縄を取り出しているのですかっ!?
ぎゃあっ!目の色が変わった!!トムソンガゼル狩る時のチーターの目だ!!見た事ないけど!」
「「うわっこっち来んな!」」
「二人のせいですよ!帰るどころか獣化したじゃないですか!!」
「だからー」「ごめんってー」
「思ってねえだろ絶対!」
「「てゆーか時雨ってSなんだよねー」」
「分かるよ!さっきの質問と今の惨状を見れば!!」
「「あっ御門!」」
「ぬぅあにぃ!!?」
双子の一言で副会長の視線は一気に双子の開けたドアの外へ
(実際には会長は廊下にはいなかったのに)副会長はぶっとい荒縄を西部劇のアレっぽく振り回し、
ドアの外へ猪のごとく突進!!
そして、副会長が部室から出た瞬間、部長は一気にドアを閉め、副部長は壁のボタンを力強く押した
すると、窓とドアの外は分厚いシャッターと太い鉄格子で遮断された
ちなみに、副部長が押したのは『ヘルプミースイッチ』(ネーミングについてはもう無視!)といって、
緊急事態の時に押すものであり、入口の遮断以外にもレーパートリーが豊富だったりする
しかし、あの双子にこれを押させるとは・・・・・副会長恐るべし!!
その後、目撃者(たまたま居合わせた生徒)によると、副会長は般若のごとき形相で
会長の名前を叫びながら校舎を延々と走り回っていたそうな
あの人のキャラって一体・・・・・・・?
なんか今回長かったですね・・・・・
GOC部はネタが切れた時に使い回せそうですね^^